Windowsパフォーマンスカウンター

Windowsパフォーマンスカウンターは、Microsoftテクノロジのカスタム監視です。
カウンターとWMIクラスを把握することで、スクリプト不要で任意のMicrosoft機能を監視できます。

Windowsパフォーマンスカウンターの新規作成

前提条件: こちら

  1. 画面上部の[新規監視]から、[監視の新規追加]をクリック
  2. カスタム監視カテゴリー配下から、[Windowsパフォーマンスカウンター]をクリック
  3. 以下の項目を入力
    • 名前
    • 説明
    • ポーリング間隔を分単位で指定
    • Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択
    • ホストの選択
      コンボボックスから選択、または新規ホストの作成が可能です(新規ホスト名かIPアドレス、ユーザー名とパスワードを指定)。
    • Windowsパフォーマンスカウンターを関連付ける監視グループを検索欄のドロップダウンから選択(任意項目)
      監視は複数のグループに関連付けることができます。
  4. [監視の追加]をクリック
Windowsパフォーマンスカウンターは以下をサポートしています。
Windows 7、Windows 8、Windows 10、Windows 11、Windows Server 2000、2003、2008、2012、2016、2019、2022

Applications ManagerはWMI(Windows Management Instrumentation)でWindowsのパフォーマンスカウンターを監視します。WMIにはプレインストールされたパフォーマンスカウンターのクラスがあり、それぞれのクラスはライブラリにオブジェクトを記載しています。

たとえば、Perfmon(パフォーマンス監視の実行ファイル)にあるNetworkInterfaceという名前のオブジェクトは、WMIにおいて以下のように表わされます。
生データの場合:Win32_PerfRawData_Tcpip_NetworkInterfaceクラス
加工済みデータの場合:Win32_PerfFormattedData_Tcpip_NetworkInterfaceクラス

現在、Applications Managerでは、Win32_PerfFormattedData由来のクラスのカウンターを監視可能です。

WMIパフォーマンスクラスでは、例えば次のオブジェクトを、Perfmonで提供しています。

オブジェクト Perfmon
プロセッサー Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor
ブラウザー Win32_PerfFormattedData_PerfNet_Browser
ページングファイル Win32_PerfFormattedData_PerfOS_PagingFile
メモリ Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Memory
サーバー Win32_PerfFormattedData_PerfNet_Server

クラスによっては、インスタンスを1つしか持てない例があり、これらは「シングルトンクラス」と呼ばれます。

監視パラメーター

Windowsパフォーマンスカウンターを作成後、[監視]タブをクリックし、カスタム監視配下のWindowsパフォーマンスカウンタークリックすると、以下の3つのタブが表示されます。

  • [可用性]タブ
    最新24時間または最新30日間の可用性の履歴を表示します。
  • [パフォーマンス]タブ
    最新24時間または最新30日間の正常性ステータスを表示します。
  • [リストビュー]タブ
    一括管理設定が可能です。

属性を追加する

属性を追加する場合は、以下の手順に従ってください。

  1. 画面右上の[属性の追加/削除]をクリック
  2. WMIパフォーマンスクラスのリストが表示
    監視する属性のあるクラスを選択してください。
  3. [属性の表示]をクリック
    選択したWMIクラスと、その属性やインスタンスが表示されますので、属性とインスタンスを選択してください。
    属性が監視に追加されます。
  4. 属性にしきい値とアラートを設定(任意)
    クラスレベルではステータスのアラートを設定できます。ステータスは属性に応じて決まります。