Oracle RAC監視

概要

Oracle Real Application Clusters（以下、Oracle RAC）は、従来のシェアード・ナッシングや共有ディスクのアプローチの制限を克服し、高いスケーラビリティと可用性を提供する共有キャッシュアーキテクチャを持つクラスターデータベースです。
これにより、すべてのビジネスアプリケーションに対する高度なデータベースソリューションを提供します。
Oracle RACは、個々のデータベースサーバーを単一障害点として取り除くことで、顧客に最高のデータベース可用性を提供します。

Oracle RAC監視の新規作成

Oracle RAC監視の前提条件： こちら

REST APIを使用した、Oracle RAC監視の新規作成方法： こちら

以下の手順でOracle RAC監視を作成します。

  1. ［新規監視］→［新規監視の追加］をクリック
  2. データベースサーバーカテゴリの［Oracle RAC］を選択
  3. Oracle RAC Serverの［表示名］を指定
  4. Oracle RAC Serverが実行されているホストの［スキャンホスト名］または［スキャンIPアドレス］を入力
  5. ネットワークのサブネットマスクを入力
  6. Oracle RAC Serverの実行されている［ポート番号］を指定
  7. 認証情報の詳細を指定
    ［ユーザー名］と［パスワード］に管理者ユーザーの資格情報を入力してください。
    または、［認証情報リストから選択］を有効にし、認証情報マネージャーに事前に登録した認証情報を選択してください。
  8. Oracle RAC Serverの［インスタンス名（サービス名）］を指定
  9. Oracle RAC Serverへの接続にSSLが必要な場合は、［SSLが有効］にチェックを入れてください。
  10. 既に監視を追加しているRACタイプのOr​​acle監視をこのRAC監視にマップする場合、「既存のOracleインスタンスのマップ 」オプションを有効にします。
    このオプションを有効にすると、次の表形式モジュールの既存のOracle監視のしきい値設定、アクション設定、レポート、および履歴データが削除されますのでご注意ください。
    TableSpace、DataFiles、OracleSegments、RollBack、OracleBlockCorruption、OracleUsers、OracleDiskGroups、OracleArchiveDestDetails、OracleDBLinks、OracleFRAUsage、OracleScheduledJobs、OracleBackupJobsStats
  11. Oracle DBサーバーに関連付けられたプラガブルデータベースを検出/監視する場合は、「プラガブルデータベース(PDB)の検出」を「はい」に設定（Oracle Multitenancy対応サーバーのCDBインスタンスにのみ適用されます）。必要なPDBのみを追加する場合は、「いいえ」を選択し、Oracle DB監視の［PDB］タブにある［PDBの追加］リンクからPDBを追加します。
  12. Oracle RAC Server内のクラスタノードを検出する場合は、「クラスタノードの検出」オプションを選択
    OracleデータベースがRACセットアップにある場合は、［ホスト名/IPアドレス］フィールドでクラスター/SCAN IPを使用してください。
    すべてのRACノードをサーバー監視として検出/監視する場合は、［はい］を選択します。
  13. ソケット読み取りタイムアウト値とクエリ実行タイムアウト値を秒単位で指定
  14. ポーリング間隔を分単位で指定
  15. Adminサーバーから新規監視を追加する場合は、Managedサーバーを選択
  16. Oracle RAC Server監視を関連付ける監視グループを検索欄のドロップダウンから選択（任意項目）
    監視は複数のグループに関連付けることができます。
  17. ［監視の追加］をクリック
    ネットワークからOracle RAC Serverが検出され、監視が開始されます。

監視パラメーター

［監視］タブをクリックして、 ［監視］カテゴリビューに移動します 。「データベースサーバー」セクションで 「Oracle RAC」をクリックします。
Oracle RAC監視の一括設定ビューが3つのタブに表示されます。

  • ［可用性］タブ：最新24時間または30日間の可用性履歴がわかります。
  • ［パフォーマンス］タブ：最新24時間または30日間のステータスとイベントを確認可能です。
  • ［リストビュー］タブ：一括管理設定を実行できます。

リストされている個々の監視をクリックすると、次の情報が表示されます。Oracle RAC監視で監視されるメトリクスのリストは次のとおりです。

クラスター詳細

パラメータ 説明
クラスターの詳細
クラスター名 Oracle RACインスタンスの名前
スキャンIP/ホスト Oracle RACインスタンスのIPアドレス/ホスト名
ノード数 Oracle RACインスタンスで使用可能なノードの合計数
共有ディスク数 Oracle RACインスタンスで検出された共有ディスクの数
Oracleのバージョン Oracle RACインスタンスで使用されるOracle Databaseのバージョン
グローバルDB名 Oracle RACインスタンスで使用されるOracle Databaseサーバーの名前
プラガブルデータベースのサイズ Oracle プラガブルデータベース(PDB)のサイズ（単位：MB）
Oracleインストールディレクトリ Oracle Databaseのインストールディレクトリパス

インスタンス

パラメータ 説明
インスタンス詳細
インスタンス Oracleインスタンスの名前
ノード Oracleインスタンスが使用可能なホスト名
接続時間 Oracleインスタンスへの接続に要した時間 (単位：ミリ秒)
ユーザーセッション数 Oracleインスタンスに接続されているユーザーセッションの数
データベースサイズ Oracleインスタンスの合計サイズ（単位：MB）
空き容量 使用可能なOracleインスタンスの空きサイズ（単位：MB）
正常性 Oracleインスタンスの正常性ステータス
可用性 Oracleインスタンスの可用性ステータス
ノード詳細
ホスト名/IPアドレス Oracleサーバーのホスト名
OSタイプ サーバーOSの種類
インターコネクトIP インターコネクトのIPアドレス
CPU使用率 Oracle RAC Dataseサーバーに使用されているCPUの量（単位：％）
メモリ使用率 Oracle RAC Dataseサーバーに使用されているメモリの量（単位：％）
正常性 サーバーの正常性ステータス
可用性 サーバーの可用性ステータス

インスタンス名をクリックすると、そのインスタンスのOracle Database監視のダッシュボードにリダイレクトされます。
同様に、ノード名をクリックすると、DBサーバーをホストしているノードのサーバー監視のダッシュボードにリダイレクトされます。

共有ディスク

パラメータ 説明
自動ストレージ管理(ASM)の詳細
ディスク・グループ番号 ディスクグループに割り当てられたクラスタ全体の番号
名前 ディスクグループの名前
タイプ ディスクグループの冗長性タイプ（EXTERN、NORMAL、HIGH）
ステータス インスタンスに対するディスクグループの状態（Connected、Broken、Unknown、Dismounted、Mounted）
合計メモリ ディスクグループの合計容量（単位：MB）
空きメモリ ディスクグループの空き容量（単位：MB）
使用済みメモリ ディスクグループに使用されているディスク領域の容量（単位：MB）
正常性 Oracleインスタンスの正常性ステータス
可用性 Oracleインスタンスの可用性ステータス

プラガブルデータベース

パラメータ 説明
プラガブルデータベース(PDB)詳細
名前 Oracle RACインスタンスで使用されるプラガブルデータベースの名前
正常性 Oracleインスタンスの正常性ステータス
可用性 Oracleインスタンスの可用性ステータス

PDB名をクリックすると、そのプラガブルデータベースのOracle PDB監視ダッシュボードにリダイレクトされます。