Docker監視
Docker――概要
Dockerは新しいコンテナー技術です。Dockerの利用で、アプリケーションと依存リソースをパッケージにして、標準ユニットへとデプロイできます。アプリケーションとインフラストラクチャを分離して、インフラをマネージド型アプリケーションのように取り扱い可能となります。Applications Managerでは、ステータス、可用性、実行統計など、Dockerリソースのあらゆる側面を監視できます。障害時は、お客さまへの情報提供にもとづく決定を支援します。
新規Docker監視を作成するには
Dockerメトリック監視の要件:当社製品要件の該当機能の解説をご確認ください。
REST APIで新規Docker監視を追加する:こちらをクリックしてご確認ください。
日本語GUIで新規Docker監視を作成するには、要件確認後、下記の手順に従ってください。
- 新規の監視のリンクをクリックします。
- 仮想化カテゴリで、Dockerを選択してください。
- Docker監視の表示名を指定します。
- Dockerを実行しているサーバーのホスト名かIPアドレスを入力してください。
- REST API用のDockerソケットポートを入力してください。デフォルトのポートは4243です。
- 以下の認証情報を利用を選んだ場合は、REST API利用で必要なユーザー名とパスワードを入力してください。認証情報リストから選択を選ぶ場合は、認証情報リストで設定済みの認証情報からそれぞれ選びます。
- REST APIにSSLで接続する場合は、SSLを有効にするを選びます。REST APIのデフォルトSSLポートは2376です。
- DockerサーバーにあるDockerすべてを検出し、Dockerでもコンテナーでも、パフォーマンスと可用性を監視する場合は、すべてのコンテナーをディカバリして監視を選択してください。
- 監視するDockerサーバーでクライアント証明書認証が有効となっている場合は、クライアント証明書認証のチェック ボックスを選択してください。証明書はAppManager_Home\working\Cert\Dockerディレクトリに配置します。サポートしている形式は、「PKCS#12(.p12)」のみです。また、必要に応じて、クライアント証明書名とパスワードを入力します。
- ポーリング間隔を指定します(分)。
- Docker監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選びます(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからDockerを検出し、監視を始めます。
監視対象のパラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
コンテナー総数 | Dockerに存在するコンテナーの総数です。 |
イメージ総数 | 現存するイメージの総数です。 |
クラッシュ コンテナー | 異常終了したコンテナーの数です。 |
実行中コンテナー | 稼働中のコンテナーを指します。 |
エラー メッセージ | クラッシュ コンテナーのリストに対する、エラー メッセージです。 |
メモリ上限 | メモリ上限がセットされていれば「True」、されていなければ「False」になります。 |
利用済みメモリ | Dockerが利用している総メモリ量を指します。 |
Docker ID | それぞれのDockerを特定できる一意のIDです。 |
名前 | Dockerの名前です。 |
Dockerバージョン | ホスト マシンで実行中のDockerデーモンのバージョンです。 |
APIバージョン | Docker APIのバージョンです。 |
カーネル バージョン | ホストで利用しているカーネルのバージョンを表します。 |
OS | OSの名前です。 |
ビルド時間 | Dockerの最新ビルド時間です。 |
initパス | Dockerのinitディレクトリのパスです。 |
Docker rootディレクトリ | Dockerのrootディレクトリ パスです。 |
メモ:
- Applications Managerは、Dockerバージョン1.5とAPIバージョン1.17のみをサポートしています。
- Docker REST APIは、セキュリティ上の理由でSSLのバージョン3以前をサポートしていないため、Docker監視にはJava 7以上が必要です。既存のApplications ManagerがJava 6で動作している場合は、新バージョンへの移行が必要となります。移行にはヘルプ記事(英語)も参照ください。