Jettyサーバー監視
JettyはEclipse財団によるオープン ソースのプロジェクトです。静的コンテンツにも動的コンテンツにも容易に設定でき、軽快かつ本格的なWebサーバーとサーブレット コンテナーをサポートしています。多くの他のWebサーバーと比べ、Jettyには、マシンどうしの通信に使われることが多く、大きなソフトウェアの枠組み内部でも利用されます。Applications Managerでは、Jettyで実行しているJavaアプリケーションを監視し、CPU利用率などを追跡、スレッド プールが枯渇すれば通知を行います。Applications Managerではメモリ利用状況を詳しく報告、ヒープやガベージ コレクション、リアルタイムのメモリ利用率だけではなく、JVMやJettyサーバー内のオブジェクト インスタンスの情報まで提示可能です。
サポートするJettyサーバーのバージョン:Jetty 3.1以上
Jettyサーバー監視の要件:必要なユーザー権限とその他の必要条件は、製品利用の要件情報ページもあわせて参照ください。
- 新規監視をクリックします。
- アプリケーション サーバーでJettyサーバーを選択してください。
- 表示名を入力します。
- Jettyを実行しているサーバーホスト名を入力してください。
- JMXポートを入力してください。デフォルトでは、JettyJMXポート番号は9999です。
- お客さま自身の認証情報の入力も、認証情報マネージャーに設定済みの認証情報の選択もできます。認証情報を入力する場合、JettyサーバーのJMXユーザー名とパスワードを指定してください。認証不要の場合、このフィールドは空欄のままにしてください。
- JNDIパスを入力してください。例:JettyのJNDIパスは、デフォルトでは/jmxrmiです。
- ポーリング間隔をセットしてください。
- Jettyサーバー監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選びます(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからJettyサーバーを検出し、監視が始まります。
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックして、監視カテゴリ ビューへ移動してください。アプリケーション サーバー テーブルでJettyサーバーをクリックすると、一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が、次のタブに表示されます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
CPU詳細 | |
利用可能プロセッサー | JVMで利用できるプロセッサーの数です。 |
CPU利用率率(%) | サーバーでのJVMのCPU利用率です(%)。 |
アップタイム | Java仮想マシンのアップタイムです。 |
クラス ローディング詳細 | |
ロード済みクラス数 | JVM現在ロードされているクラスの数を示します。 |
アンロード済みクラス数 | JVM起動以来、アンロードされたクラスの数です。 |
ヒープ メモリ | |
PS生存者領域 | エデン領域でのガベージ コレクション後も残存したオブジェクトをプールしています。 |
PSエデン領域 | はじめに多くのオブジェクトへの割り当てに使うメモリのプールを指します。 |
PS古い世代 | 若い世代のガベージ コレクション後も残存したオブジェクトを保持する、長寿命世代領域(tenured)と仮想(予約)領域のプールです。 |
非ヒープ メモリ | |
PS永続世代 | 永続世代は、クラスやメソッドのオブジェクトなど、仮想マシン自体のリフレクション データを、すべて記憶しています。クラスデータ共有を使うJVMでは、この世代は読み込み専用と読み書き両用のエリアに分かれます。 |
コード キャッシュ | ネイティブ コードのコンパイルと保存に使うメモリです。 |
ヒープ メモリ詳細 | |
総メモリ | JVMに割り当てられている総メモリを指します。オブジェクトが占有している利用メモリと、新規オブジェクトに使える空きメモリの合計です。値は時間により変化します。 |
空きメモリ(MB) | JVMが新規オブジェクトに使える空きメモリを指します。 |
利用済みメモリ(MB) | Javaオブジェクトが占有しているスペースを指します。 |
最大割り当てメモリ(MB) | 割り当て中のメモリを指します(MB)。 |
コミット済みメモリ(MB) | 利用中のメモリを指します(MB)。 |
非ヒープ メモリ詳細 | |
総メモリ | JVMに割り当てられている総メモリを指します。オブジェクトが占有している利用メモリと、新規オブジェクトに使える空きメモリの合計です。値は時間により変化します。 |
空きメモリ(MB) | JVMが新規オブジェクトに使える空きメモリを指します。 |
利用メモリ(MB) | Javaオブジェクトが占有しているスペースを指します。 |
最大割り当てメモリ(MB) | 現在割り当てたれているメモリです(MB)。 |
コミット済みメモリ(MB) | 利用中のメモリを指します(MB)。 |
ガベージ コレクター詳細 | |
名前 | ガベージ コレクター名です。 |
有効 | ガベージ コレクターのステータスを示します。 |
コレクション時間(ミリ秒) | ガベージ コレクターの活動について、JVMのライブ統計を示します。たとえば、オブジェクト収集にかかる時間などです。 |
GC件数 | ガベージ コレクターの活動について、JVMのライブ統計を示します。たとえば、収集したオブジェクトの数などです。 |
メモ:
Java 8での更新事項:JDK 1.8メタスペースによる監視では、Applications Managerは、新規メモリ スペース「メタスペース」を監視・表示の対象としており、従来の永続世代(ヒープと非ヒープ メモリ)からの変更を施してあります。主な違いは、メタスペースは動的にサイズ調整を行うことで、たとえば、メタスペースは実行時に拡大することがあります。Javaメタスペースはデフォルトでは無制約となっています。
Java 8での更新事項:JDK 1.8メタスペースによる監視では、Applications Managerは、新規メモリ スペース「メタスペース」を監視・表示の対象としており、従来の永続世代(ヒープと非ヒープ メモリ)からの変更を施してあります。主な違いは、メタスペースは動的にサイズ調整を行うことで、たとえば、メタスペースは実行時に拡大することがあります。Javaメタスペースはデフォルトでは無制約となっています。
パラメーター | 説明 |
---|---|
JVMスレッド | |
ライブ スレッド | 現在のライブ スレッド数 |
デーモン スレッド | デーモン スレッドの総数を指します。デーモン スレッドは、自身が実行中で合っても、プログラム終了時にJVM停止を妨げることはしません。 |
ピーク スレッド数 | Java仮想マシンの起動か、ピークのリセットが発生して以来の、ライブ スレッドのピーク数を表します。 |
秒ごとスレッド起動 | スレッドの起動ペースを表します(数/秒)。 |
スレッド プール詳細 | |
名前 | スレッド プールの名前です。 |
スレッド数 | 現在プールにあるスレッドの総数です。 |
ビジー スレッド | 現在スレッド プールにあるビジー スレッドの数を表します。 |
アイドル スレッド | 現在スレッド プールにあるアイドル スレッドの数を表します。 |
最大スレッド | スレッド プールで同時にタスク処理ができる最多スレッド数を指します。 |
スレッド利用率 | Javaプロセスによるスレッド利用の比率を表します(%)。 |
キュー サイズ | ジョブ キューのサイズです。 |
ステータス | インスタンスのライフ サイクル ステータスを指します。 |
スレッド数低下(Low on Threads) | プールが最多許容スレッドに達し、キューイング済みジョブ以外にアイドル スレッドがない時に、trueとなります。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
Webアプリ | |
名前 | セッションの名前です。 |
ID | セッションIDです。 |
アクティブ セッション | 現在アクティブなセッションの数です。 |
ステータス | 現在のライフ サイクル ステータスを表します。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
サーバー情報 | |
VM名 | Java仮想マシンのインプリメンテーション名を指します。 |
VMベンダー | Java仮想マシンのインプリメンテーション ベンダーを指します。 |
VMバージョン | Java仮想マシンのバージョンです。 |
名前 | 実行中のJava仮想マシンの名前を表します。 |
バージョン | OSのバージョンを表します。 |
OS名 | OS名 |
起動時刻 | Java仮想マシンの起動時刻です(ミリ秒)。 |
Jettyバージョン | Jettyサーバーのバージョンを指します。 |