Exchange Server監視
サポートするExchange Serverのバージョン:Exchange 2019、2016、2013、2010、2007、2003、それ以前
Exchange Server監視の要件:Exchange Serverの監視は、Appplications ManagerをWindowsで実行している場合のみ可能です。詳細は要件のセクションを参照ください
監視する属性:Exchange Serverのパラメーターで、詳述しています。
Exchange Server監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規監視をクリックします。メール サーバーの下でExchange Server を選択してください。
- 追加しようとしている監視の表示名を入力します。
- Exchange Serverを実行しているホストのIPアドレスか名前を入力してください。
- Exchange Serverのバージョンを選択します。Exchange 2019、Exchange 2016、Exchange 2013、Exchange 2010、Exchange 2007、Exchange 2003、それ以前から指定してください。
- 監視するサーバーの役割を選択します。
- 監視するExchange Serverサービスをリストから選びます。
- 資格情報は自身での入力も、認証情報マネージャーに用意した設定の選択も可能です。自社の資格情報を入力する場合は、監視のユーザー名とパスワードを指定してください。
- 監視のモードを、PowerShellかWMIで選びます(PowerShellの場合、PowerShellの有効化手順も参照ください)。接続URIはデフォルトで検出されますが、必要であればカスタマイズ可能です。
- Exchange Serverを実行しているポート番号を入力してください。複数ポートをカンマ区切りで指定することも可能です。
- ポーリング間隔を入力してください(分)。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- 監視するExchange Serverサービスを選択。
- Exchange Serverを実行しているシステムの、ユーザー名ドメイン名とパスワードを入力してください。
- コンボボックスから監視を関連付ける監視グループを選びます(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックします。これによって、ネットワークから監視を検出し、監視を始めます。
Applications Managerが監視する、Exchange Serverコンポーネントに固有のパフォーマンス カウンターも確認ください。
メモ:
Exchange Serverの監視は、Appplications ManagerをWindowsで実行している場合のみ可能です。
Exchange監視は2通りのデータ収集方法をサポートしています。
-
WMI:PowerShellをインストールしていないか利用しないユーザーの場合
新規監視ページで、WMIモードでの監視を選びます。
この設定では、メール ボックス サーバーの役割にメール ボックスとデータベース統計を利用できません。 -
PowerShell:
新規監視ページで、PowerShellでの監視を選び、接続URIを入力します。 PowerShellでのデータ収集には、適宜、リモート処理を有効にする必要があります。
ポートやconnectionUriに変更がなければ、カスタマイズ不要です。デフォルトのconnectionUriが利用されます。
Applications Managerでは、各バージョンのExchange Serverを効率よく監視し、サーバーの役割について、パフォーマンス、可用性、稼働状況を確認可能です。Exchangeコンポーネント固有のパフォーマンス カウンターを1か所で収集して、問題検出とアラート送信を実行サービスの障害や設定ミスを予防できます。Exchange Serverをあらかじめ管理し、問題が重大になる前の予兆の段階で、特定いただけます。
Applications Managerは、Exchange Serverの役割それぞれにかかわるデータを収集します。
- メール ボックス サーバーの役割:メール ボックスとパブリック フォルダー データベースを監視し、関連メッセージング データすべての問題を診断します。
- クライアント アクセス サーバーの役割:ActiveSync、.NET、OWA、Webサービス接続、ハードウェア パフォーマンスなど、クライアント アクセス全般を監視します。
- ユニファイド メッセージング サーバーの役割:統合ダイアルイン アクセスのパフォーマンスを追跡し、メール、ボイス メール、FAX、カレンダー情報、連絡先を監視します。
- ハブ トランスポート サーバーの役割:Exchange組織内のメールのフロー、ルーティング、配信を監視し、ディスク パフォーマンスのボトルネックを特定します。
- エッジ トランスポート サーバーの役割:EdgeSyncサービス、Active Directoryアプリケーション Mode(ADAM)、SMTP接続認証、トランスポート キュー データベース、ログを監視します。
Applications Managerは次のサーバー役割についてカウンターの監視ができます。
-
Exchange Server 2016サーバーの役割:
- メール ボックス サーバーの役割カウンター|メール ボックスとデータベース統計(ここには、クライアント アクセスの役割カウンターも含みます。Exchange 2016のメール ボックス サーバーでは、Exchange 2013でのメール ボックスの役割とクライアント アクセスの役割から、サーバー コンポーネントすべてを引き継いでいます。)
- エッジ トランスポート サーバーの役割カウンター
- Exchange Server 2013サーバーの役割:
- Exchange Server 2010と2007のサーバーの役割:
- Exchange Server 2003と以前のバージョン
- すべてのバージョンで共通のカウンター
Exchange Server:監視対象のパラメーター
監視タブをクリックして、監視カテゴリ ビューへ移動してください。メール サーバー テーブルの下で、Exchange Serverをクリックします。Exchange Server一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
Queues | Exchange Serverのバージョン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
属性名 | 説明 | 2007 | 2010 | 2013 | 2016 | 2019 |
Exchange Queues * | ||||||
キュー名 |
<Server>\ <Queue>形式のキューIDを表示 詳細は こちら |
|||||
Status |
現在のキューのステータスを表示します。 キューのステータス値:Active、Connecting、Suspended、Ready、Retry 詳細は こちら |
|||||
メッセージ数 | キュー内のメッセージの数 | |||||
Velocity |
Outgoing Rateの値からIncoming Rateの値を引いて計算される、キューの流出率 詳細は こちら |
|||||
Delivery Type |
トランスポートサービスがメッセージを次のホップ(メッセージの最終的な送信先、または途中の中間ホップ)に送信する方法を表します。 値(External)は、キューの次のホップがExchange組織の外部にあることを示します。 値(Internal)は、キューの次のホップがExchange組織の内部にあることを示します。 設定可能な値:Internal、External、Undefined |
|||||
ネクストホップドメイン |
現在のキューからメッセージがホップする次のドメインを表示します 配信キューの場合、このフィールドの値は実質的にキューの名前になります。「NextHopDomain」の値は必ずしもドメイン名ではありません。 たとえば、値はターゲットのActive Directoryサイトまたはデータベース可用性グループ(DAG)の名称である可能性があります。 |