Windowsクラスター監視
Applications Managerに新規Windowsクラスター監視を作成するには、下記の手順に従います。
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新規監視のリンクをクリックします。
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サーバー カテゴリでWindowsクラスターを選択してください。
- Windowsクラスターの表示名を指定します。
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クラスターの名前かIPアドレスを入力してください。
- Windows Serverのバージョンをドロップダウンで選択します。
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ここでは、クラスター ドメイン管理者のユーザー名とパスワードを使うことも、資格情報を認証情報マネージャーのドロップダウンで選ぶこともできます。クラスター ドメイン管理者の資格情報を利用する場合、ユーザー アカウントにクラスター サーバー ノードの「root\mscluster」名前空間でWMIクエリを実行する権限が必要です。
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ノード ディスカバリのオプションを選びます。選択肢は、ノードをディスカバリしないとノードをディスカバリ・監視するです。
ノードをディスカバリしない:こちらを選択すると、クラスター サーバー ノード群を、Windows Server1つとして検出しない挙動になります。ノードがすでにWindows Serverとして追加済みの場合はイベント ログ収集固有の目的で内部的にクラスター関連付けされます。
ノードをディスカバリ・監視する:こちらを選択すると、クラスター サーバー ノード群を、Windows Server1つとして検出し、可用性とパフォーマンスを監視します。ノードがすでにWindows Serverとして追加済みの場合は再検出は行わず、既存サーバーは内部的にイベント ログ収集固有の目的でクラスターに関連付けられます。
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イベント ログ監視有効化のオプションを選択してください。
- チェック付き:クラスター サーバー ノードすべてで、イベント ログ監視が有効になります。設定済みイベント ログ ルールで発生するイベントは、クラスターへとプロパゲートします。サーバーのイベント ログ収集中、クラスター イベントの収集とあわせて、アラートなしでデータベースにイベント追加を行います。そのちクラスターのデータ収集の際、全ノード分のイベントをデータベースから取得し、イベント ログ ルールにもとづきアラートをあげます。
- チェックなし:クラスターでのイベント ログ監視は無効となります。
- クラスター追加:こちらを選択すると、クラスター追加の際に検出したノード内で、イベント ログ監視は有効になりません。ノードがすでに存在すれば、サーバーのイベント ログ ステータスを、そのまま維持します。
- クラスター更新:こちらを選択すると、クラスター更新時に全サーバーとクラスターでイベント ログ監視は無効となります。また、サーバーとクラスターのすべてでデータベースからアラート・イベント関連のイベント ログをクリアします。このオプションは、必要な場合のみ指定してください。
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ポーリング間隔を入力してください(分)。
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監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択します(任意項目)。
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監視の追加をクリックしてください。
監視対象のパラメーター
Applications ManagerのWindowsクラスター監視では、クラスター詳細、クラスター ノード、リソース グループ、クラスターのパフォーマンス、ネットワーク、ディスク利用率、ストレージの統計などをサポートしています。イベント ログ ルールを設定し、クラスター イベントを監視することも可能です。
Windowsクラスターの監視詳細は図表で提示し、パラメーターが容易に理解可能です。監視する属性にしきい値を設定し、しきい値違反の際は関連付けたアクションでの通知もできます。クラスター内でフェールオーバーが発生したときも、通知可能です。
可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。リストにあるそれぞれの監視をクリックすると、次の情報が提示されます。
Windowsクラスターで監視対象となる属性は、Applications Managerでは次のタブに分類されています。
概要
パラメーター | 説明 |
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クラスター詳細 | |
クラスター名/IPアドレス |
クラスターの名前かIPアドレスです。 |
クォーラム所有者ノード | クォーラム リソースを所有しているノードの名前を示します。 |
クォーラム パス | クォーラム ファイルへのパスです。 |
クォーラム タイプ | 現在のクォーラム タイプを示します。次の値がありえます。
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ノード数 | クラスター内のノード総数を指します。 |
最大ノード | クラスターに参加できる最多ノード数を指します。 |
ネットワーク数 | サーバー クラスターが通信に利用する通信の数です。 |
オンライン リソース | 現在オンラインのリソースを指します。 |
オフライン リソース | 現在オフラインのリソースを指します。 |
オンライン リソース グループ | 現在オンラインのリソース グループを指します。 |
オフライン リソース グループ | 現在オフラインのリソース グループを指します。 |
利用中のディスク | クラスターで利用中のディスクの数です。 |
ノード数 | クラスター内のノード総数を表します。 |
ディスク利用率 | |
ディスク利用率 |
クラスター内で利用中の総ディスク スペースを示します(%)。 |
ディスク空き比率 | クラスター内で未使用の総ディスク スペースを示します(%)。 |
ディスク サイズ | 総ディスク スペース(MB)。 |
利用ディスク | ディスク総利用済みスペース(MB)。 |
空きディスク | ディスクで利用できる総空きスペース(MB)。 |
ノード | |
ノード名 | ノードを指名するラベルを指定します。 |
ステータス |
ノードの現在のステータスを表します。ノードのステータスには、以下のものがあります。
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リソース コントロールとマルチキャスト要求応答 | |
未処理メッセージ | 内部メッセージ キューの長さを表します(length、メッセージ数)。 |
RHSプロセス | ノードで実行中のリソース ホスト監視プロセスの数を示します(Resource Hosting Sybsystem)。 |
RHS再起動 | 当該ノードで発生したリソース ホスト監視失敗の件数を表します。 |
ネットワーク再起動 | |
再接続数 | TCP接続が切断・再確立された回数を表します。 |
パフォーマンス
パラメーター | 説明 |
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マルチキャスト要求応答 | |
未処理メッセージ | 内部メッセージ キューの長さを表します(length、メッセージ数)。 |
リソース コントロール マネージャー | |
RHSプロセス | ノードで実行中のリソース ホスト監視プロセスの数を示します(Resource Hosting Sybsystem)。 |
RHS再起動 | 当該ノードで発生したリソース ホスト監視失敗の件数を表します。 |
ネットワーク再起動
|
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ノード名 | ノードを区別するためのラベルです。 |
再接続数 | TCP接続が切断・再確立された回数を表します。 |
正常メッセージ キュー長 | キュー内で送信を待期しているメッセージの数を示します(length、メッセージ数)。 |
正常メッセージ キュー長の差分(Delta) | キューに追加されるメッセージの件数を指します(length、メッセージ数)。 |
緊急メッセージ キュー長 | キュー内で送信を待期している緊急メッセージの数を示します。 |
緊急メッセージ キュー長の差分(Delta) | キューに追加されるメッセージの件数を指します(length、メッセージ数)。 |
リソース タイプ統計 | |
リソース失敗 | リソース ホスト監視が、リソース失敗で停止した回数を表します。 |
リソース失敗アクセス違反 | リソース ホスト監視が、アクセス違反によるリソース失敗で停止した回数を表します。 |
リソース失敗デッドロック | リソース ホスト監視が、デッドロックによるリソース失敗で停止した回数を表します。 |
ネットワーク
パラメーター | 説明 |
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名前 | ネットワークの名前を示します。 |
アドレス | ネットワーク全体のアドレスかサブネットを示します。 |
役割 | ネットワークの役割プロパティを示します。たとえば、クラスターにあるネットワークのプロパティなどです。次の値がありえます。
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ステータス | ネットワーク現在のステータスを示します。次の値がありえます。
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ネットワーク メッセージ | |
受信バイト | 「バイト受信/秒」パフォーマンス カウンターは、ネットワークが1秒ごとに受け取る新規クラスター メッセージのデータ量を表します。 |
送信バイト | 「バイト送信/秒」パフォーマンス カウンターは、ネットワークへ1秒ごとに送り出される新規クラスター メッセージのデータ量を表します。 |
受信メッセージ | 「メッセージ受信/秒」パフォーマンス カウンターは、ネットワークが1秒ごとに受信する新規クラスター メッセージの数を表します。 |
送信メッセージ | 「メッセージ送信/秒」パフォーマンス カウンターは、ネットワークへ1秒ごとに送り出される新規クラスター メッセージの数を表します。 |
記憶域
パラメーター | 説明 |
---|---|
パス | クラスター化したディスク パーティションのパスを表します。ドライブ文字がある場合はそれも含みます。 |
ボリューム ラベル | パーティションのボリューム ラベル プロパティを表します。 |
サイズ | パーティションの総容量を表します(MB)。 |
利用済み | パーティションの総利用スペースです(MB)。 |
空き | パーティションで利用可能な総空きスペースです(MB)。 |
利用率 | パーティションの利用スペース比率を表します(%)。 |
空き比率 | パーティションの空きスペース比率を表します(%)。 |
リソース グループ
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | リソース グループの名前です。 |
現在のノード | リソース グループを実行中のノードです。 |
優先ノード | リソース グループがクラスターでフェールオーバー/フェールバック先にできる、優先ノードの名前を示します。 |
ステータス | リソース グループの現在のステータスです。ステータスは次のものがあります。
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イベント
パラメーター | 説明 |
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役割名 |
Windowsクラスター イベント ログ ルールの名前です。 |
ログ ファイル タイプ | イベント ログ ルール作成の根拠となる、ログ ファイル タイプです。Windowsクラスター イベントは「システム」ログ ファイルに作成されますが、Applications Managerユーザーは「クラスター」のルールを、どのログ ファイル タイプにも「作成」可能です。これにより、同一クラスター レベルのすべてのサーバーで、他の場所で作成されたイベントを確認できます。 |
ノード名 | イベント発生元のWindowsクラスター ノードの名前です。 |
ソース | イベント ログに関連付いたソースを示します。 |
イベントID | イベント ログに関連付いたIDを示します。 |
タイプ | イベント タイプ:全タイプ、エラー、警告、情報です。メモ:セキュリティ イベントの場合、監査成功、監査失敗となります。 |
説明 | イベント発生時に、こちらに説明が入ります。 |
生成時刻 | イベント発生時刻を指します。 |