Microsoft Azure SQL Managed Instance監視

概要

Azure SQL Managed Instance(以下、Azure MI)は、広範なSQL Serverデータベースエンジンとの互換性と、フルマネージドで常時稼働するサービスとして、プラットフォームの利点を組み合わせたクラウドデータベースサービスです。
Azure MIをApplications Managerで監視する方法と、監視パラメータについて記載いたします。

新規監視の追加方法

REST APIを使用して新規Azure MI監視を追加する場合は こちらをご参照ください。

以下の手順で監視を追加してください。

  1. 画面上部の[新規監視]から、[監視の新規追加]をクリック
  2. クラウドアプリカテゴリー配下から、[Microsoft Azure]をクリック
  3. [+ Microsoft Azure監視を追加]をクリック
  4. 以下の項目を入力
    • 監視の表示名
    • Microsoft AzureサブスクリプションのサブスクリプションID
    • Azure Servicesの一覧が記載されたテキストボックスから[SQL Managed Instances]を選択
      監視追加の必要のないサービスは、[×]をクリックして、テキストボックスから除外してください。
    • アカウントタイプを選択
      Azure Global:デフォルトのアカウント
      Azure Gov CloudAzure Gov Cloud regionsのサービスを監視する場合
    • ノードディスカバリを選択
      前提条件にて選択いただいた方法と同じものを選択してください。
      • ADアプリケーションとサービスプリンシパル
        クライアントID、テナントID、アプリケーションキーを指定
      • OAuth
        OAuthプロバイダーを指定
      • Azure組織アカウント(PowerShell)
        ユーザーの電子メールフィールドとパスワードフィールドに、作成した組織アカウントのユーザー名とパスワードを指定
    • タイムアウトを秒単位で指定
    • ポーリング間隔を分単位で指定
    • ドロップッダウンで、監視を関連付ける監視グループを選択(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
  5. [監視の追加]をクリックして、監視追加

監視パラメータ

[監視]タブをクリックして、監視カテゴリビューに移動します。クラウドアプリ欄のSQL MIをクリックし、SQL MIの一括設定ビューに移動します。
一括設定ビューでは、次の3つのタブから情報を表示できます。

  • 可用性タブ
    最新24時間または最新30日間の可用性の履歴を表示します。
  • パフォーマンスタブ
    最新24時間または最新30日間の正常性ステータスを表示します。
  • リストビュータブ
    Applications Managerに追加されている全ての監視について、可用性、正常性と共に一覧で表示します。
    複数の監視対象を選択し、一括でアクションを実行することができます。

リストから監視をクリックすると、Azure MI監視のダッシュボードが表示され、以下の3つのタブから監視データを閲覧することが可能です。

Azure MI監視のメトリクスデータは、Azure REST API(Azure Service APIおよびAzure Monitor API)を介して収集されます。


概要

パラメータ 説明
インスタンス情報
Instance State インスタンスの現在の状態
Instance Provisioning State インスタンスの現在のプロビジョニング状態。設定可能な値は以下です。
Accepted、Cancelled、Created、Creating、Deleted、Deleting、Failed、NotSpecified、Registering、Running、Succeeded、TimedOut、Unknown、Unrecognized、Updating
CPU使用率
平均CPU 指定したポーリング間隔での、CPU使用量の平均値(単位:%)
ストレージ
使用ストレージ容量 ポーリング時点で使用されているストレージ容量(単位:GB)
空きストレージ容量 ポーリング時点で利用可能なストレージの空き容量(単位:GB)
合計ストレージ容量 インスタンスに割り当てられたストレージの総容量(単位:GB)
ストレージの利用率 ポーリング時点でのストレージの平均利用率(単位:%)
I/Oリクエスト
I/Oリクエスト(分) 指定したポーリング間隔での1分間あたりのI/Oリクエスト数
合計I/Oリクエスト 指定したポーリング間隔でのI/Oリクエストの総数
平均I/O統計
平均I/O読み取り 指定したポーリング間隔に実行されたI/O読み取り操作の平均量(単位:キロバイト/分)
平均I/O書き込み 指定したポーリング間隔に実行されたI/O書き込み操作の平均量(単位:キロバイト/分)
合計I/O統計(総I/O統計)
合計I/O読み取り 指定したポーリング間隔に実行されたI/O読み取り操作の合計量(単位:MB)
合計I/O書き込み 指定したポーリング間隔に実行されたI/O書き込み操作の合計量(単位:MB)

データベース

パラメータ 説明
データベース
データベース名 SQL Managed Instanceデータベースの名前
データベースステータス SQL Managed Instanceデータベースの現在の状態
Creating、Inaccessible、Offline、Online、Restoring、Shutdown、Updating
プライマリーロケーション SQL Managed Instanceデータベースが存在するリージョン
セカンダリーロケーション SQL Managed Instanceデータベースのジオペアリージョン
データベース作成日 SQL Managed Instanceデータベースが作成された時間
データベース最古の復元日 SQL Managed Instanceデータベースがリストアされた時間

設定

パラメータ 説明
設定
名前 SQL Managed Instanceの名前
リソースグループ名 SQL Managed Instanceが関連付けられているリソースグループ
インスタンスID SQL Managed Instanceの一意のリソース識別子
インスタンスFQDN SQL Managed Instanceの完全修飾ドメイン名
インスタンスプールID このSQL Managed Instanceが所属しているインスタンスプールID
階層 特定のSKUの階層またはエディション
Basic、Premium
ロケーション SQL Managed Instanceのロケーション
Virtual Core Count vCoresの数。設定可能な値は以下です。
8、16、24、32、40、64、80
TLSバージョン TLSの最小バージョン。設定可能な値は以下です。
None、1.0、1.1、1.2