Enterprise Edition―フェールオーバー(MS SQLがバックエンドDBの場合)

Applications Managerでフェールオーバーを実装するには、次の手順に従ってください。

単一データベース、デュアルApplications Manager構成

この設定では、プライマリApplications Manager、セカンダリApplications Manager、共有の1データベースを利用します。Applicatiions Managerは2つとも、共通のデータベースを参照してデータを管理します。プライマリがDBと交信している間、セカンダリが実行しているのはDBからの情報聞き取りのみです。プライマリ サーバーがダウンすると、セカンダリ サーバーが引き継ぎを行います。しばらくして最初のサーバーが再起動すると、今度はプライマリではなくセカンダリとして動作を始めます。

フェールオーバーのインストール前に(Managedサーバーの場合)
  • Applications ManagerのAdminコンソールにログインし、Managedサーバーのリストに移動します。
  • Managedサーバーを編集し、フェールオーバー詳細のラジオ ボタンを有効にします。
  • フェールオーバー構成のインストール前に、対象となるManagedサーバーのホスト名、Webサーバー、SSLポートを入力してください。
  • 保存のち、フェールオーバー サーバーのインストールを開始できます。

フェールオーバー構成詳細

ここでは、ノード1、ノード2、ノード3の3つを立ち上げるものとします。

Applications Manager:ノード1、ノード2
MS SQLデータベース:ノード3

フェールオーバーを図表で説明
  • 手順1:MS SQLデータベース サーバーをノード3にインストールし、起動確認してください。Applications Managerのデフォルト データベース名AMDBを指定し、データベースを作成します(名前の変更もできます)。
  • 手順2:ノード1にApplications Managerをインストールします。インストール中、データベースにMS SQLを選び該当するDB名、ポート番を手順1の通り入力してください。ノード1のApplications Managerを起動すると、これがプライマリ サーバーとして動作し始めます。wrapper.logの内容を確認ください。
  • 手順3:ノード2にApplications Managerをインストールします。インストール中、データベースにMS SQLを選び該当するDB名、ポート番を手順1の通り入力してください。ノード2のApplications Managerを起動. wrapper.logの内容を確認ください。

ノード1のApplications Managerがダウンすると、ノード2のApplications Managerがセカンダリ サーバーになります。

nohup出力サンプル
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:06 | Checking for availablity of Primary Server in Database. Found an entry.
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:06 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:06 | Trying to connect to Primary Server at 192.168.1.3
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:06 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:07 | Please wait ...
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 | ....Connected
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 | Starting AdventNet Web NMS Standby Server. Modules will be started
once it takes over as Primary Server.
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:00:08 | Monitoring Primary Server at 192.168.1.3

ノード1のApplications Managerがダウンすると、ノード2のApplications Managerが起動します。フェールオーバー発生時はメール通知で、ダウン中のノードの問題解決が必要とわかります。ダウンから回復したサーバーはセカンダリとなって、次回の障害の際はフェールオーバー先となるよう、情報聞き取りを始めます。

INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:09:47 | Monitoring Primary Server at 192.168.1.3
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:10:48 | Starting to do FailOver Tasks.
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 | Process : AlertFE [ Started ]
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 | Process : NmsMainFE [ Started ]
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 | Verifying connection with web server... verified
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 | Applications Manager started successfully.
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 | Please connect your client to web server on port: 9095
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:08 |
INFO | jvm 1 | 2013/08/05 01:11:09 | new primary server is 192.168.1.4

メモ:上記の手順をEnerprise構成全体で、フェールオーバーを設定するそれぞれのApplications Managerに実行してください。