OpenStack監視

OpenStack――概要

OpenStackはクラウドOSで、コンピュート、ストレージ、ネットワーク リソースの巨大プールを制御し、パブリック クラウドとプライベート クラウドの双方を構築・管理するためのフレームワークを提供します。

新規OpenStack監視を追加するには

新規OpenStack監視を作成するには、次の手順に従ってください。

  1. 新規監視のリンクをクリックします。

  2. クラウド アプリのカテゴリで、OpenStackを選択。

  3. OpenStackサーバーの表示名を指定してください。

  4. OpenStackアクセス用のベース認証URLを入力してください。サンプルURL:http://openstack:5000/

  5. テナント名を入力してください。テナント名は、OpenStackのプロジェクト名です。

  6. 下記のとおり認証情報を入力するか、認証情報リストから選択するか選びます。
  7. OpenStackのユーザー名パスワードを入力してください。

  8. プロキシ サーバー情報を入力するには、プロキシが必要を選択してください。

  9. 認可スコープがプロジェクトかテナントの場合、プロジェクト スコープトークンを選択します。
  10. ポーリング間隔を指定します(分)。

  11. OpenStackを関連付ける監視グループをコンボボックスで選択ください(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。

  12. 監視の追加をクリックします。これによりネットワークからOpenStackサーバーを検出し、監視が始まります。

メモ:プロキシ サーバーを利用する場合は、 プロキシの設定を「管理」タブから実行してください。

Applications Managerは、OpenStackアカウントにあるOpenStackインスタンスを自動ですべて検出します。インスタンスやイメージに対して、必要に応じた監視を有効にしてください。

AddMonitor APIでOpenStack監視を追加する

構文

http://[HOST]:[PORT]/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=[API_KEY]&type=OpenStack&displayname=[DISPLAY_NAME]&baseAuthURL=[IDENTITY_URL]&tenantName=[PROJECT_NAME]&username=[USENAME]&password=[PASS_WORD]&isProxyRequired=[true/false]&isProjectScopeToken=[True/False]

リクエスト パラメーター

APIリクエストにかかわるパラメーターを下に記します。共通リクエスト パラメーターのリストも参照ください。

フィールド説明
apikey Applications ManagerのAPIキーです。APIキーの取得には、製品で管理 > REST APIと移動してください。
displayname OpenStack監視の表示名です。
type 追加する監視のタイプです。OpenStackの場合、「OpenStack」を指定してください。
baseAuthURL OpenStackのベース認証URLです。例:http://controller:5000
tenantName ユーザーに関連付いたOpenStackアカウントのプロジェクト名です。
username OpenStackアカウントのユーザー名です。
password OpenStackアカウントのパスワードです。
IsProxyRequired 監視にプロキシが必要かを指定します。true/falseで指定してください。
IsProjectScopeToken 認可スコープをテナントやプロジェクトにセットするかを示します。true/falseで指定してください。

 

リクエスト サンプル

http://prod-server2:9098/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=37e05e898e97f63b66aec9fbd10b9d3c&type=OpenStack&displayname=OpenStack_API&baseAuthURL=http://controller:5000&tenantName=Venus&username=admin&password=Abc@123&isProxyRequired=false&isProjectScopeToken=False

エラー対応

4601:認証URLは空白にできません。
4602:テナント名は空白にできません。

監視対象のパラメーター

監視タブをクリックして、監視のカテゴリ ビューへ移動します。クラウド アプリ テーブルでOpenStack監視をクリックすると、一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。

  • 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴を表示します。
  • パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントを、応答時間などのKPIとあわせて表示します。
  • リスト ビューでは、一括管理設定を実行できます。OpenStackインスタンスすべてを表示するほか、それらの可用性とステータスも包括して把握可能です。

可用性タブに表示された監視をクリックすると、OpenStackインスタンスの詳細パフォーマンス メトリックが表示されます。以下、概要タブに表示されるメトリックを説明します。

概要

このタブでは、OpenStackアカウントの全体像と、アカウントに存在するインスタンスの情報を表示します。

パラメーター説明
インスタンス
名前 監視するインスタンスの名前です。
ステータス インスタンスの現在のステータスです。
イメージ 仮想マシン イメージの単一ファイルです。ブート可能OSをインストールした仮想ディスクが入っています。
イメージ
名前 イメージ サービスにアップロードしたイメージの名前です。
ステータス イメージの現在のステータスです。Glanceにあるイメージは、次のいずれかのステータスとなります。
  • キューイング済み(queued):イメージの識別子がGlanceレジストリに保存されています。Glanceへのイメージ データのアップロードはまだ行われておらず、作成時のイメージ サイズも明示的に0になっているわけではありません。
  • 保存中(saving):イメージの生データをGlanceにアップロードしている最中であることを示します。イメージがPOST /images呼び出しで登録されていたり、x-image-meta-locationヘッダーが存在したりする場合は、イメージはこの「保存中」ステータスにはなりません(その場合は、イメージ データは別の場所にすでに存在しています)。
  • アクティブ:イメージがGlanceで完全に利用可能であることを指します。イメージ データがアップロード済みで、作成時のイメージ サイズが明示的に0と指定されている場合、このステータスになります。
  • 非アクティブ化(deactivated):イメージ データを管理者以外は利用できず、ダウンロードもエクスポートもクローンも禁止されている状態を指します。
  • 強制終了済み(killed):イメージのデータ アップロード中にエラーが発生し、イメージを解読不能であることを指します。
  • 削除済み(deleted):Glanceがイメージの情報を保持していますが、すでに、利用不能となっています。このステータスのイメージは、自動的に後ほど削除されます。
  • 削除保留(pending_delete):削除済みに似ていますが、Glanceはイメージ データをまだ削除していません。このステータスのイメージは、回復不能です。
可視性(Visibility) イメージ アクセスのスコープです。値は、「public」、「private」、「shared」、「community」があります。
ディスク フォーマット 仮想マシン イメージのディスク フォーマットとは、下位レイヤーにあるディスク イメージのフォーマットを指します。フォーマットは次のものがあります。
  • aki:Amazonカーネル イメージです。
  • ami:Amazonマシン イメージです。
  • ari:Amazon RAMディスク イメージです。
  • iso:CD-ROMなど、光学ディスクに保存する際のアーカイブ形式です。
  • qcow2:QEMUが使う形式で、動的拡張やコピーオンライトに対応しています。
  • raw:非構造化デイスク イメージ形式です。拡張子のないファイルはraw(生)形式の可能性があります。
  • vdi:Oracle VM VirtualBoxandやQEMUでサポートしています。
  • vhd:VMware、Xen、Microsoft、VirtualBoxなど、各種仮想マシンで利用しているディスク フォーマットです。
  • vhdx:vhdの拡張版で、ディスク サイズを拡大したほか、新規機能も追加されています。
  • vmdk:仮想マシンでも広く共通のディスク フォーマットです。
サイズ アップロードするイメージのサイズです。
サービス
名前 OpenStackサービスの名前です。
エンド ポイント OpenStackでサービスへのアクセスに使う連絡先のURLです。