しきい値プロファイル/可変しきい値プロファイル
Applications Managerには、以下の3種類のしきい値プロファイルがあります。
- しきい値プロファイル
アラートを発報させるための値をユーザーが自由に指定してアラートを発報させるプロファイルです。
たとえば、ある監視項目の値がしきい値を上回ったときにアラートを発報します。 - 可変しきい値プロファイル
平均値に基づいて決定した上限値を超えた場合にアラートを発報させるプロファイルです。
特定の期間の平均値を「ベースライン」として設定する方法と、「カスタム表現」としてシステム変数を用いて設定する方法があります。 - アノマリプロファイル
平均値からのずれを検知してアラートを発報させるプロファイルです。
特定の期間の平均値を「ベースライン」として設定する方法と、「カスタム表現」としてシステム変数を用いて設定する方法があります。
※可変しきい値プロファイルとは異なり、下限の値も確認します。
本ページでは、しきい値プロファイルと可変しきい値プロファイルについてご案内いたします。
しきい値プロファイルの作成方法
- [しきい値プロファイル]タブをクリックし、[新規しきい値プロファイル]をクリック
または[設定]→アラート/アクション配下の[しきい値/アノマリ]を選択し、通常が太字になっている状態で[新規追加]をクリックしてください。 - しきい値プロファイルの詳細を設定
- 新規しきい値プロファイルの作成
数値、文字列値、浮動小数点から選択します。 - しきい値名
しきい値プロファイルの表示名を入力します。 - 重大(重要度)
重大アラートを上げる値を入力します。 - 高度なオプションを表示
重大アラートに加えて、警告、クリア条件を設定することが可能です。 - >(次より大きい)
- <(次より小さい)
- =(次に等しい)
- !=(次に等しくない)
- <=(次以下である)
- >=(次以上である)
- メッセージ
アラートに表示するメッセージを指定します。 - トライするポール回数
エラーを報告するまでのポーリング回数を指定します。
1回目のしきい値違反ではアラートを発報させたくない場合や、アラートを抑止したい場合、x回のポーリングをy回の連続ポーリング内で精査してから、アラートを発報させる設定が可能です。
たとえば、5回のポーリングのうち3回以上連続してCPUディスク利用率が100%を超えたときにメールアラートをするものとします。
この場合、連続ポーリング回数のうち精査する回数の設定が可能で、この精査条件を満たした場合、アラートが発報します。
例:トライするポール回数「3」、全体の回数「5」
デフォルト設定は、[グローバル設定]から設定が可能です。
詳細は連続ポーリング設定の解説ページを参照してください。 - 業務時間にもとづいてしきい値を適用する
しきい値を、1日や1週間のうち特定期間にのみ適用する場合に有効化します。
各重要度では、詳細リンクより監視対象値を2つまで設定することができます。
- 新規しきい値プロファイルの作成
- [しきい値を作成]をクリック
- 作成済みのプロファイルは[しきい値プロファイル]タブ→[しきい値プロファイルの表示]からリスト表示
または[設定]→[しきい値/アノマリ]→[しきい値情報](通常)から確認できます。 - 作成したしきい値を編集したい場合は、編集アイコンをクリックしてください。()
- 作成したしきい値は属性と関連付けて、監視グループの属性のステータス判定に利用できます。
しきい値とアクションの関連付けは、個々の監視画面だけでなく、グローバルアラート設定でも可能です。
可変しきい値プロファイルの作成方法
- [しきい値プロファイル]タブをクリックし、[新規しきい値プロファイル]から[可変しきい値プロファイル]をクリック
または[設定]→アラート/アクション配下の[しきい値/アノマリ]を選択し、可変が太字になっている状態で[新規追加]をクリックしてください。 - 可変しきい値プロファイルの詳細を設定
- 新規しきい値プロファイルの作成
数値のみ選択が可能です。 - しきい値名
しきい値プロファイルの表示名を入力します。 - フォーミュラの選択
ベースライン値かカスタム表現を選択します。- ベースライン値
・ベースライン日付範囲を設定:
しきい値を取るための平均値を、どの期間で取得するかを指定します。
ドロップダウンから固定のベースラインデータ範囲を設定します。
・[ベースラインを%指定する場合はチェック]:
チェックを入れない場合は、値を直接指定します。 - カスタム表現
Applications Managerの独自の計算式を使用します。
以下の表をご参照ください。カスタム表現に利用できる変数 説明 $10D_MVA 10日の移動平均 $30D_MVA 30日の移動平均 $6H_MVA 6時間の移動平均 $7D_MVA 7日の移動平均 $LastHourValue 最新1時間の平均 $10H_MVA 10時間の移動平均
- ベースライン値
- 重大(重要度)
重大アラートを上げる値を入力します。 - 高度なオプションを表示
重大アラートに加えて、警告、クリア条件を設定することが可能です。 - >(次より大きい)
- <(次より小さい)
- =(次に等しい)
- !=(次に等しくない)
- <=(次以下である)
- >=(次以上である)
- メッセージ
アラートに表示するメッセージを指定します。 - トライするポール回数
エラーを報告するまでのポーリング回数を指定します。
1回目のしきい値違反ではアラートを発報させたくない場合や、アラートを抑止したい場合、x回のポーリングをy回の連続ポーリング内で精査してから、アラートを発報させる設定が可能です。
たとえば、5回のポーリングのうち3回以上連続してCPUディスク利用率が100%を超えたときにメールアラートをするものとします。
この場合、連続ポーリング回数のうち精査する回数の設定が可能で、この精査条件を満たした場合、アラートが発報します。
例:トライするポール回数「3」、全体の回数「5」
デフォルト設定は、[グローバル設定]から設定が可能です。
詳細は連続ポーリング設定の解説ページを参照してください。
各重要度では、詳細リンクより監視対象値を2つまで設定することができます。
- 新規しきい値プロファイルの作成
- [しきい値を作成]をクリック
- 作成済みのプロファイルは[しきい値プロファイル]タブ→[しきい値プロファイルの表示]からリスト表示、または[設定]→[しきい値/アノマリ]→[しきい値情報](可変)から確認できます。
- 作成したしきい値を編集したい場合は、編集アイコンをクリックしてください。()
- 作成したしきい値は属性と関連付けて、監視グループの属性のステータス判定に利用できます。
しきい値とアクションの関連付けは、個々の監視画面だけでなく、グローバルアラート設定でも可能です。
しきい値とアクションのプロファイルCSV
しきい値とアクションのプロファイルレポートを、CSV形式で作成できます。
このレポートには、しきい値作成時刻、監視グループ、タイプ、しきい値プロファイル、しきい値ステータス、重大/警告/クリアのアクション、カテゴリ未分類の各種監視を含んでいます。
レポート作成方法は次の通りです。
- [しきい値プロファイル]タブで、[しきい値プロファイルの表示]をクリック
- [しきい値情報]ページの右側にある[しきい値/アクションプロファイルCSV]をクリック
- レポートを作成するしきい値の種類を、チェックボックスで選択
- すべてのしきい値
- 監視グループに関連付けられていない監視
- しきい値/アクションの関連付けがない監視
- 「監視グループに関連付けられていない監視」、「しきい値/アクションの関連付けがない監視」、監視グループも選択が可能です。
- [CSVの作成]をクリック
- [ダウンロード]をクリックし、CSVファイルを入手
Enterprise Editionのしきい値プロファイル
Professional Editionの場合と同様、しきい値プロファイルはAdminサーバーからも作成できます。
作成したプロファイルはManagedサーバーに自動同期します。
※Managedサーバーではこのプロファイルを利用することは可能ですが、編集はできません。