Tomcatサーバー

サポート対象のバージョン

本製品では、Tomcatサーバーのバージョン3.x、4.x、5.x、6.x、7.x以上をサポートしています。
Tomcatサーバー3.xと4.xをお使いの場合は、エージェントのデプロイが必要です。

Tomcatサーバーにて、以下のURLに接続することで、エージェントがデプロイされているかどうか確認できます。
http://Tomcatホスト:Tomcatポート/adventnet/DataServlet
※Tomcatホスト/ポートの値を置き換えてください。

エージェントのデプロイ方法

Tomcatサーバー3.xにエージェントをデプロイする

  1. Applications Managerインストールフォルダー/working/classes配下のTomcat3Agent.Zipをコピー
  2. Tomcat3Agent.ZipをTomcatサーバーを実行しているサーバーのTomcatインストールフォルダーに配置し、解凍
  3. Tomcatサーバーを再起動

Tomcatサーバー4.xにエージェントをデプロイする

  1. Applications Managerインストールフォルダー/working/classes配下のTomcat4Agent.Zipをコピー
  2. Tomcat4Agent.ZipをTomcatサーバーを実行しているサーバーのTomcatインストールフォルダーに配置し、解凍
  3. Tomcatインストールフォルダー/conf配下にあるserver.xmlファイルに次のタグを追加します。Engineタグの下に挿入してください。
    <Valve className="com.adventnet.appmanager.tomcatagent.ver4.valve.AdventNetHostValve"/>
    例:サンプルserver.xml
  4. Tomcatサーバーを再起動

Tomcatサーバー4.xとApacheサーバーにエージェントをデプロイする

  1. Applications Managerインストールフォルダー/working/classes配下のTomcat4Agent.Zipをコピー
  2. Tomcat4Agent.ZipをTomcatサーバーを実行しているサーバーのTomcatインストールフォルダーに配置し、解凍
  3. Tomcatインストールフォルダー/conf配下にあるserver.xmlファイルに次のタグを追加します。Engineタグの下に挿入してください。
    <Valve className="com.adventnet.appmanager.tomcatagent.ver4.valve.AdventNetHostValve"/>
    例:サンプルserver.xml
  4. Tomcatサーバーを再起動
  5. ApacheサーバーのApache mod_jk.confファイルに、次のエントリを追加

    JkMount /adventnet/* ajp13
    ajp13はワーカー名です。

  6. Apacheサーバーを再起動

Tomcatサーバー監視を作成

前提条件をご確認ください。

REST APIを使用して監視を追加する場合はこちらをご参照ください。

  1. [新規監視]タブをクリックし、[監視の新規追加]に遷移
  2. アプリケーションサーバー群の[Tomcatサーバー]をクリック
  3. 以下の各項目を設定
    • 表示名
    • ホスト名/IPアドレス
      設定前にTomcatデプロイメントに応じた設定の解説をご確認ください。
    • ポート番号(デフォルト:8080)
    • 認証情報の詳細
    • SSLが有効
    • Tomcatバージョン
      選択したバージョンによって、監視追加に必要な項目が変わります。ユーザー名とパスワードなど、監視固有の認証情報を入力してください。
    • ポーリング間隔
  4. [監視インスタンスの関連付け: 監視グループ]で、監視グループをコンボボックスから選択し、その監視グループに関連付けることも可能です。
  5. [監視の追加]をクリック

Tomcatサーバー3.x、4.x.の場合

Applications Managerのエージェントをデプロイする必要があります。

Tomcat 3.xと4.xでは、ユーザー名とパスワードが不要です。Tomcat 5.x以上の場合は、監視するTomcatサーバーで、Topcatマネージャー アプリケーションの実行が必要です。このアプリケーションはデフォルトでは、Tomcatサーバーで稼働します。Tomcatマネージャー アプリケーションを\qamanagerなどにカスタマイズしてあるときは、ManageEngine Applications ManagerのGUIより「Tomcatマネージャー アプリケーションURI」を利用できます。

Tomcatバージョン5.x、6.x、7.xの場合

  • サーバーへのアクセス ユーザーのロールは、バージョン5.xと6.xではmanager、7.xではmanager-jmxにします。
  • 複数ユーザーのロールを定義するには、<TOMCAT-HOME>/confディレクトリからtomcat-users.xmlファイルを編集します。

Tomcat 8の場合

デフォルトでは、Applications Managerへのリモート アクセスに制限がかかっています。

CATALINA_HOME/webapps/host-manager/META-INF/context.xmlを開き、「allow=」にApplications ManagerのIPアドレスを追加してください。

<Valve className="org.apache.catalina.valves.RemoteAddrValve"
allow="127\.\d+\.\d+\.\d+|::1|0:0:0:0:0:0:0:1" />


例:

tomcat-users.xmlのデフォルト設定は、以下の通りです。

<tomcat-users>
<role rolename="tomcat" />
<role rolename="role1" />
<user username="tomcat" password="tomcat" roles="tomcat" />
<user username="role1" password="tomcat" roles="role1" />
<user username="both" password="tomcat" roles="tomcat,role1" />
</tomcat-users> 

"tomcat"ユーザーのロールを追加すると、以下のようになります。

<tomcat-users> 
<role rolename="tomcat" />
<role rolename="role1" />
<role rolename="manager" />
<user username="tomcat" password="tomcat" roles="tomcat,manager-gui,manager-jmx" /> 
<user username="role1" password="tomcat" roles="role1" /> 
<user username="both" password="tomcat" roles="tomcat,role1" /> 
</tomcat-users>

設定後、Tomcatサーバーを再起動してください。
こののち、新規Tomcat 5.x以降をディスカバリする際は、ユーザー名とパスワードにtomcat/tomcatを指定します。

補足

tomcat-バージョン5.xと6.x用のusers.xmlバージョン7.x用のtomcat-users.xmlの内容も確認いただけます。

補足②

tomcat-users.xmlにmanagerのロールを追加すると、Tomcatマネージャー アプリケーションにアクセス可能となります。接続先:<Host>:<PORT>/manager/status (managerユーザーの認証情報を入力してください)

アプリケーションにアクセスできない場合、server.xmlの「Engine」の文脈で、次のエントリを追加してください。
<Realm className="org.apache.catalina.realm.MemoryRealm" />

サーバーを再起動し、マネージャー アプリケーションへのアクセスを試してください。

  1. Tomcatサーバー監視を関連付ける監視グループをコンボボックスから選択ください(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。

  2. 監視の追加をクリックします。これによって、ネットワークからTomcatサーバーをディスカバリし、監視が始まります。

アイコン:トラブル

トラブルシュート:Tomcatサーバーの監視がうまく行かない場合は、トラブルシュート情報を参照ください。

メモ:JBoss 3.2.5でTomcat監視を設定するには

  1. <JBOSS_SERVER_HOME>\deploy\jbossweb-tomcat50.sar\ROOT.war\WEB-INFフォルダーに、次のWeb.xmlを追加してください。

    " <servlet-mapping>
    <servlet-name>Status Servlet</servlet-name>
    <url-pattern>/manager/status</url-pattern>
    </servlet-mapping> 

    <servlet-mapping>
    <servlet-name>Status Servlet</servlet-name>
    <url-pattern>/manager/</url-pattern>
    </servlet-mapping> 

    <servlet-mapping> 
    <servlet-name>Status Servlet</servlet-name>
    <url-pattern>/manager/status/</url-pattern> 
    </servlet-mapping> "
  2. JBossサーバーの再起動をしてください。

  3. Tomcat監視の設定には、新規監視からコンボボックスでTomcatサーバーを選択してください。

  4. バージョン5.xを選び監視を作成すると、JBoss3.2.5.で稼働するTomcat Webサーバーの監視が作成されます。

Tomcatサーバーのデプロイメントに応じた設定

Tomcatサーバーの監視は、そのデプロイ状況に依存した設定が必要です。このセクションでは、Tomcatのデプロイ シナリオを説明します。ホスト名やポートの設定は、シナリオごとに異なります。

 

1:スタンドアロンTomcatサーバー

このシナリオでは、Tomcatサーバー デプロイに1台のHTTPサーバー(Apache)が設定されています。この場合、Tomcat監視の設定時は、Tomcatサーバーのホスト名とHTTPポートを指定してください。

21台のTomcatサーバー(HTTP)とApacheの1外部インスタンス

内部ではTomcatサーバーのHTTP(Apache)インスタンスがあり、それ以外に外部Apacheが1つ稼働しています。

例:Tomcatサーバー名:Tomcat A、Tomcatサーバーの内部HTTPポート:8080、外部Apacheサーバー ポート: 80

この場合、Tomcat監視の設定時は、ホスト名は「Tomcat A」 に、HTTPポートはTomcat内の8080に指定してください(外部の80は指定しません)。

3:1台のTomcatサーバー(HTTPなし)とApacheの外部インスタンス

TomcatサーバーがHTTPなしで稼働しており、外部Apacheが別に存在します。

例:Tomcatサーバー名:Tomcat A、Tomcatサーバーの内部HTTPポート:なし、外部Apacheサーバー ポート: 80

この場合、Tomcat監視の設定時は、ホスト名は「Tomcat A」 に、ポートは外部Apacheの80に指定してください。

4:複数Tomcatサーバー(サーバーごとにHTTPインスタンス)とApacheの外部インスタンス

Tomcatサーバーは3つあり、それぞれにHTTPインスタンスがあるほか、外部Apacheが稼働しています。

例:Tomcatサーバー名:Tomcat A、 Tomcat B、 Tomcat C、Tomcatサーバーの内部HTTPポート:8070、 8080、 8090、外部Apacheサーバー ポート: 80

この場合、Tomcatサーバー監視を、Tomcat A、Tomcat B、Tomcat Cとそれぞれ作成し、ポートは8070、8080、8090 に設定するものとします。

5:複数Tomcatサーバー(どれもHTTPなし)とApacheの外部インスタンス

Tomcatサーバーは3つあり、どれにもHTTPインスタンスがなく、外部Apacheだけが稼働しています。

例:Tomcatサーバー名:Tomcat A、Tomcat B、 Tomcat C、Tomcatサーバーの内部HTTPポート:なし、外部Apacheサーバー ポート: 80

このケースでは、インスタンスのうち1つしか監視できません。2つ目以降を追加する場合は、Webフォームから問い合わせください。

監視パラメーター

[監視]タブをクリックして、監視カテゴリービューへ移動します。[アプリケーションサーバー]カテゴリーから[Tomcatサーバー]をクリックしてください。
一括設定ビューが3つのタブに分類のうえ表示されます。

  • [可用性]タブ:最新24時間か30日の可用性履歴がわかります。
  • [パフォーマンス]タブ:最新24時間か30日のステータスとイベントを確認可能です。
  • [リストビュー]タブ:一括管理設定を実行できます。

概要

パラメーター 説明

可用性

現在のサーバー ステータスが、利用可能か不能かを示します。

応答時間 監視中にTomcatが応答に要する時間を表します(ミリ秒)。
平均処理時間 1リクエストの処理にかかる平均時間です(ミリ秒)。
リクエスト /分 リクエストの平均受信レートを表します(数/分)。
平均バイト/分 平均データ送信速度を表します(バイト/分)
リクエスト成功 リクエスト対応の成功件数を表します。
エラー エラー リクエスト受信の数です。
リクエスト失敗率(%) リクエスト失敗の比率を示します(%)。
ロード済みクラス Java仮想マシンにロードされているクラスの数を示します。
アンロード済みクラス Java仮想マシン起動以来、アンロードされたクラスの数です。
総ロード済みクラス Java仮想マシン起動以来、ロードされたクラスの総数です。
デーモン スレッド ライブ デーモン スレッドの数を示します。
ライブ スレッド ライブ スレッドの現在の数です。
スレッド起動総数 Java仮想マシンの開始以来の総スレッド数を指します。

メモリ

パラメーター 説明
名前 メモリ プール名を表します。
タイプ メモリ プールのタイプを表します(ヒープ メモリ、非ヒープ メモリ)。
利用メモリ(MB) 利用メモリを表します(MB)。
空きメモリ(MB) 空きメモリを表します(MB)。
コミット済みメモリ(MB) コミット済みメモリを示します(MB)。
最大メモリ(MB) 最大割り当てメモリを表します(MB)。
利用済みメモリ(%) 利用中のメモリの比率を表します(%)。
空きメモリ(%) 空きメモリの比率を表します(%)。
名前 ガベージ コレクター名を表します。
ガベージ コレクション回数 ガベージ コレクション回数です。
コレクション時間 ガベージ コレクション時間を表します。

スレッド

パラメーター 説明
コネクター名 スレッド プール コネクター名を指します。
ビジー スレッド 現在ビジーのスレッドの数です。
現在のスレッド 作成済みのスレッドの数です。
最大スレッド プールに存在する最多アクティブスレッドの数を示します。
利用済み比率(%) 利用中のスレッドの比率を表します(%)。
空き比率(%) 空きスレッドの比率を表します(%)。

JDBC

パラメーター 説明
JNDI名 データ取得元のJNDI名です。
コンテキスト Webアプリケーションのコンテキスト名を表します。
アクティブ接続 データ取得元への接続でアクティブな物の数を表します。
アイドル接続 データ取得元への接続でアイドルなものの数を表します。
アクティブ接続(%) アクティブ接続の割合を表します。-1を指定し、最多アクティブ接続を無制限とした場合は、適用外です。
アイドル接続(%) アイドル接続の割合を表します。-1を指定し、最多アイドル接続を無制限とした場合は、適用外です。

Web

パラメーター 説明
コネクター名 グローバル リクエスト プロセッサーのコネクター名です。
リクエスト件数 グローバル リクエスト プロセッサーが対応したリクエストの数を示します。
エラー数 エラー リクエスト受信の数です。
処理時間 グローバル リクエスト プロセッサーが、リクエスト処理にかかる時間を表します(ミリ秒)。
送信バイト/秒 平均データ送信速度を表します(バイト/秒)。
受信バイト/秒 平均データ受信速度を表します(バイト/秒)。
リクエスト成功(%) リクエスト成功の比率を表します(%)。
リクエスト失敗(%) リクエスト失敗の比率を表します(%)。

Webアプリケーション

パラメーター 説明
コンテキスト Webアプリケーションのコンテキスト名を指します。
ステータス Webアプリケーションのステータスを、起動済み、停止中で示します。
処理時間(ミリ秒) リクエストの処理にかかる時間を示します(ミリ秒)。
リクエスト成功 Webアプリケーションでのリクエスト対応成功の数です。
リクエスト失敗 Webアプリケーションでのリクエスト エラーの数です。
平均応答時間(ミリ秒) Webアプリケーションの平均レスポンスです(ミリ秒)。
平均リクエスト /分 Webアプリケーションでの平均リクエスト レートを表します(数/分)。
平均Bytes秒ごとの 平均データ送信速度を表します(バイト/秒)。
オープン セッション数 現在、オープンでアクティブなセッションの数を示します。
期限切れセッション数 期限切れとなったセッションの数を表します。
許否済みセッション数 拒否されたセッションの数を表します。

サーブレット

パラメーター 説明
URL サーブレットの名前です。
コンテキスト Webアプリケーションのコンテキスト名を指します。
処理時間(ミリ秒) 処理時間を表します(ミリ秒)。
リクエスト成功 リクエスト成功の数です。
リクエスト失敗 エラー リクエストの数です。
平均応答時間(ミリ秒) 平均応答時間を示します(ミリ秒)。
平均リクエスト /分 リクエストへの平均対応レートを指します(数/分)。