Microsoft Dynamics AX監視
- Microsoft Dynamics AX――概要
- Microsoft Dynamics AXの監視ーー当社が提供すること
- 新規Microsoft Dynamics AX監視を作成する
- 監視対象のパラメーター
Microsoft Dynamics AX――概要
Microsoft Dynamics AXは、中規模から大規模までの組織にむいたエンタープライズ リソース プラニングのシステムです。組織の運営に必要な、経理、人事、運用の管理機能を包括しています。Microsoft Dynamics AXは、インベントリ制御、倉庫管理、運輸管理、需要供給チェーンのプラニング、資材所要量プラニング、生産管理、品質保証管理、商品ライフ サイクル管理、資産管理、ビジネス インテリジェンスの機能を包括的に提供し、重要なビジネス上の決定を支援します。
Microsoft Dynamics AXの監視ーー当社が提供すること
Applications ManagerはMicrosoft Dynamics AXアプリケーションや関連アプリケーションの挙動をアクティブに監視し、システム アーキテクチャの各コンポーネントごとに、パフォーマンス情報を効率的に収集します。AOS(アプリケーション オブジェクト サーバー)、SQLデータベース サーバー、これらサーバーのパフォーマンスが把握可能です。
新規Microsoft Dynamics AX監視を作成するには
サポート対象のバージョン:Microsoft Dynamics AX 2012、Microsoft Dynamics AX 2012 R2、Microsoft Dynamics AX 2012 R3
Microsoft Dynamics AXメトリック監視の要件:当社製品要件の該当機能の解説をご確認ください。
REST APIで新規Microsoft Dynamics AX監視を追加する:こちらをクリックしてご確認ください。
新規Dynamics AX監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規監視をクリックします。
- ERPカテゴリで、Microsoft Dynamics AXを選択してください。
- Dynamics AXアプリケーションの表示名を指定します。
- AXサーバーを実行しているホストのAXホスト名かIPアドレスを入力してください。
- ドロップダウンでバージョン番号を選択します。
- 監視するAXサービスを、ドロップダウンで選択します。
- 下記の認証情報を利用する場合、ホスト マシンのユーザー名とパスワードを入力してください。
- ユーザー名:Microsoft Dynamics AXアプリケーションを監視するには、AXサーバーの「root/CIMV2」名前空間でWMIクエリを実行できる管理者アカウントを利用します。
- パスワード:上記ユーザーのパスワードです。
認証情報リストから選択する場合、認証情報リストで設定済みの認証情報からそれぞれ選びます。
- Dynamics AXのMS SQLが、AXサーバーとは別のリモート サーバーで稼働している場合は、リモートSQL Serverを選びます。このオプションを有効にする場合は、次の詳細を入力してください。
- SQL Serverホスト名:リモートSQL Serverのホスト名を入力してください。
- SQL Server認証情報の詳細:AXサーバーと同じ資格情報を使うか、SQL Server用に新しく作成するかを選びます。
- SQL Serverユーザー名:SQL Serverの「root/CIMV2」名前空間で、WMIクエリを実行できる管理者アカウントを利用します。
- SQL Serverパスワード:上記ユーザーのパスワードです。
- ポーリング間隔を指定します(分)。
- Dynamics AX監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスから選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、Dynamics AXサーバー アプリケーションをネットワークから検出し、監視が始まります。
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。ERPテーブルでMicrosoft Dynamics AXをクリックすると、一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴を表示します。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントを表示します。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が、次のタブに表示されます。
概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
AOSアクティブ セッション | |
アクティブ セッション | 現在アクティブなサーバー セッションの数です。 |
総セッション | AOSインスタンス起動以来のアクティブ セッション総数を指します。 |
Microsoft Dynamics AXとMS SQLサービス | |
サービス名 | サービス名を表します。表示名とサービス名は一致するとは限らないことにご注意ください(サービス名はレジストリに保存されています)。 |
可用性 | ベース サービスの現在のステータスを表します(実行中、停止中)。 |
AOS(アプリケーション オブジェクト サーバー)
パラメーター | 説明 |
---|---|
AOSトラフィック | |
受信バイト/秒 | AOSインスタンスのデータ受信速度を表します(バイト/秒)。 |
送信バイト/秒 | AOSインスタンスのデータ送信速度を表します(バイト/秒)。 |
要求統計 | |
総クライアント要求 | AOSインスタンス起動以来の、クライアントからサーバーへの要求数を指します。 |
クライアント要求数/分 | クライアントからサーバーへの要求速度を表します(数/分)。 |
クライアント要求処理/秒 | クライアントからサーバーへの要求処理速度を表します(数/秒)。 |
サーバー応答数/分 | クライアントへのサーバー側要求処理速度を表します(数/分)。 |
AOSデータ キャッシュ
パラメーター | 説明 |
---|---|
ヒットとミス | |
ヒット数/分 | 1分ごとにキャッシュで見つかるレコードの数を表します。 |
ミス数/分 | 1分ごとにキャッシュで見つからないレコードの数を表します。 |
データ キャッシュ クリア(合計) | |
クリア総数 | 全コンテンツ分のキャッシュ クリアの合計回数を表します。 |
AOS同期によるクリア(合計) | AOSの同期によりキャッシュ クリアが発生した合計回数を表します。 |
データ キャッシュからの削除(合計) | データ キャッシュからのレコード削除の合計回数を表します。 |
サイズが原因のキャッシュ フラッシュ(合計) | サイズが原因で発生したキャッシュ フラッシュ合計回数を表します。 |
キャッス済みテーブルでのSELECT(合計) | キャッシュ済みテーブルでのSELECTステートメント発行総数を指します。 |
データ キャッシュ クリア速度 | |
クリア数/分 | 全コンテンツ分のキャッシュ クリアが、1分ごとに発生する回数を指します。 |
AOSによるクリア数/分 | AOSの同期によるキャッシュ クリアが、1分ごとに発生する回数を指します。 |
データ キャッシュからの削除数/分 | データ キャッシュからのレコード削除が、1分ごとに発生する回数を指します。 |
サイズが原因のキャッシュ フラッシュ数/分 | サイズが原因でのキャッシュ フラッシュが、1分ごとに発生する回数を指します。 |
キャッス済みテーブルでのSELECT数/分 | キャッシュ済みテーブルで発行される、1分ごとのSELECTステートメントの数を指します。 |
SQL Server
パラメーター | 説明 |
---|---|
一般統計 | |
総アクティブ トランザクション | アクティブ トランザクションの総数です。 |
トランザクション/秒 | データベースでのトランザクション開始ペースを表します(数/秒)。 |
動的サーバー メモリ | サーバーが消費している動的メモリの総量を指します(KB)。 |
ユーザー接続 | システムに接続しているの数です。 |
SQL統計 | |
SQLコンパイル/秒 | 秒ごとのSQL Serverクエリ コンパイルの数を指します。 |
SQL再コンパイル/秒 | 秒ごとのSQL Serverクエリの再コンパイルの数を指します。 |
バッチ要求/秒 | 秒ごとのSQL Serverバッチ要求実行件数を指します。 |
バッファー マネージャー | |
バッファー キャッシュ ヒット率 | 物理I/O操作不要で、ページがメモリで見つかる比率を指します(%)。 |
空きリスト停止/秒(Stall) | 空きページ待期を要する要求の、1秒ごとの件数を指します。 |
レイジーな書き込み(数/秒) | レイジー ライターがSQLキャッシュの容量を開放しながら行う、1秒あたりのページ書き込み件数を指します。 |
ページ寿命(Page Life Expectancy) | ページが上書きされるまでバッファー プールにとどまっていられる予測時間を指します(秒)。 |
ページ参照/秒 | 要求によって、バッファー プールでページがみつかるレートを表します(数/秒)。 |
ロック統計 | |
ロック要求/秒 | ロック マネージャーからの、秒ごと新規ロックとロック変換の要求件数を表します(conversion)。 |
ロック メモリ | ロックに割り当てられたメモリの総量です(KB)。 |
アクセス メソッドのメトリック | |
転送レコード/秒 | 転送レコードポインターで取得した、1秒ごとのレコード数を指します。 |
空きスペース スキャン/秒 | アロケーション ユニットに割り当て済みのページで行う、1秒あたりのスキャン件数。空きスペース検索を開始し、レコード断片の挿入・変更を行うために実行されます。 |
フル スキャン/秒 | テーブルかインデックスのフル スキャンです。インデックスの間違いや不適切なインデックスが原因で発生することもあります。 |
作業ファイル作成/秒 | 1秒ごとの作業ファイル作成件数を表します。 |
作業テーブル作成/秒 | tempdbでの1秒ごと作業テーブル作成件数を指します。作業テーブルは各種スプールを用いるクエリで利用されます(テーブル スプール、インデックス スプールなど)。 |
サーバー統計
パラメーター | 説明 |
---|---|
プロセッサー | |
特権時間比率(% Privileged Time) | 特権モードで費やした非アイドル プロセッサー時間の割合を表します(%)。 |
ユーザー時間比率(% User Time) | ユーザー モードで費やした非アイドル プロセッサー時間の割合を表します(%)。 |
メモリ | |
利用可能バイト | コンピューターが実行中のプロセスで利用できる物理メモリの量を示します(MB)。 |
コミット済みバイト | コミット済み仮想メモリの量です(MB)。 |
ページ フォールト/秒 | 1秒ごとにフォールトが発生したページ数の平均を指します。 |
ディスク | |
平均キューイング済み要求数 | 選択したディスクでサンプリング間隔のうちにキューイングされた、平均要求件数を指します(読み書き双方)。 |
ディスク時間比率(% Disk Time) | 物理アレイのビジー率を示します。 |
ディスク読み込み平均時間 | ディスクでの1回のデータ読み込み操作にかかる時間を示します(秒)。 |
ディスク書き込み平均時間 | ディスクでの1回のデータ書き込み操作にかかる時間を示します(秒)。 |
ネットワーク | |
セグメント送信/秒 | セグメント送信の速度を表します。 |
セグメント受信/秒 | セグメント受信の速度を表します。 |
セグメント再送信/秒 | セグメント再送信の速度を表します。 |