ServiceDesk Plus監視
ManageEngine ServiceDesk Plusは、Webベースのヘルプ デスクと資産管理のソフトウェアです。インシデント管理、資産の追跡、購買、契約管理、管理ポータルとナレッジベースを、統合パッケージで提供します。ITの問題を、視界良く中央管理し、組織がシステム ダウンの影響を被ることがないよう、手配できます。
Applications Managerでは、メモリの利用率、スレッド数、メール取得、データベースなどを把握し、ServiceDesk Plusのパフォーマンスを追跡します。パフォーマンスが低下すれば、直ちに通知を実行。エンド ユーザー体感に問題が生じる前から、予兆の段階でボトルネックを把握し、すばやい是正措置が可能です。
ServiceDesk Plus――新規監視を追加するには
サポート対象のバージョン:ServiceDesk Plus MSP 9202、ServiceDesk Plus 9228
要件
PostgreSQL DBを監視するには、次の変更が必要です。
- C:\ManageEngine\ServiceDesk\pgsql\data\postgresql.conf
コメント解除し、IPアドレスを更新してください。
listen_addresses = '172.22.168.171'
- C:\ManageEngine\ServiceDesk\pgsql\data\pg_hba.conf
# IPv4 local connections:
#host all all 127.0.0.1/32 trust
host all all 0.0.0.0/0 trust
新規監視作成の手順
ServiceDesk Plus監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- ServiceDesk Plus監視の表示名を指定します。
- ServiceDesk Plusを実行しているホストの名前かIPアドレスを入力してください。
- ServiceDesk Plusが稼働しているポートを入力してください。デフォルトでは8080番です。
- 必要に応じて、SSLを有効にするを選択します。
- ServiceDesk PlusのAPIキーを指定します。
- データベースの監視チェック ボックスを選択し、データベースのタイプを選びます。
- データベース ホスト名とデータベース名を入力してください。
- 必要に応じて、SSLを有効にするを選択します。
- ServiceDesk Plusのデータベース ポートを指定します。
- データベース アクセス用の、ユーザー名とパスワードを入力してください。
- ポーリング間隔を入力してください(分)。
- ServiceDesk Plus監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選びます(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからServiceDesk Plusを検出し、監視が始まります。
AddMonitor APIでServiceDesk Plus監視を追加する
構文
リクエスト パラメーター:
APIリクエストにかかわるパラメーターを下に記します。共通リクエスト パラメーターのリストも参照ください。
リクエスト サンプル
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。Webサーバー/サービス テーブルでServiceDesk Plusをクリックすると、一括設定ビューが3つのタブで表示されます。
-
可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
-
パフォーマンスタブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
-
リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
データ収集で取得するメトリックのリスト
パラメーター | 説明 |
---|---|
メール取得詳細 | |
メール取得ステータス |
SeviceDesk Plusへの送受信メール取得のステータスを表します。次のものがあります。
|
タスク実行者 |
ユーザーがタスクを実行しているのか、管理者がタスクを実行しているのかを示します。次のものがあります。
|
最新メール取得実行ステータス |
SeviceDesk Plusへの最新のメール取得ステータスを示します。次のものがあります。
|
メール取得エラー メッセージ | メール取得失敗ごとのエラー メッセージです。 |
データベース詳細 | |
DB接続ステータス |
SeviceDesk Plusとデータベースの接続ステータスです。次のものがあります。
|
DB接続ステータス メッセージ | データベース接続失敗時のエラー メッセージです。 |
バックアップのスケジューリング詳細 | |
バックアップのスケジューリング ステータス |
スケジュール バックアップのステータスです。次のものがあります。
|
バックアップ取得成功時刻 | 最新バックアップの実行に成功した時刻を示します。 |
バックアップ取得からの経過日数 | バックアップ実行に成功してからの日数を表します。 |
最新バックアップ ステータス |
最新スケジュール バックアップのステータスを示します。ステータスは次のものがあります。
|
最新バックアップ スケジュール時刻 | 最新バックアップをスケジュールした時刻を指します。 |
バックアップのスケジューリング エラー メッセージ | スケジュール バックアップ手順に失敗したときのエラー メッセージです。 |
スレッド | |
総スレッド数 | JVM起動以来、作成・開始したスレッドの総数を示します。 |
スレッド数 | 現在のライブ スレッド数を表します。 |
ブロック済みスレッド数 | ブロックされモニター ロックを待機しているスレッドの数を指します。 |
デッドロック スレッド数 | JVM内でブロックされているスレッドの数を指します(デッドロックとは、複数スレッドがブロックされており、同じ状態の他のスレッドの終了を待機しているため、どれも完了しないでいることをいいます)。 |
メモリ利用率 | |
タイプ |
メモリのタイプです。タイプには次のものがあります。
|
最大メモリ(MB) | 最大割り当てメモリを表します(MB)。 |
利用済みメモリ(MB) | Javaオブジェクトが占有しているスペースを指します。 |
空きメモリ(MB) | JVMが新規オブジェクトに使える総空きメモリです。 |
利用済みメモリ(%) | JVMが利用しているメモリの割合を表します(%)。 |
空きメモリ(%) | JVMが利用していない空きメモリの割合を表します(%)。 |
CPU利用率 | |
CPU利用率(%) | JVMのCPU利用率を表します(%)。 |
PostgreSQL統計
パラメーター | 説明 |
---|---|
接続統計 | |
アクティブ接続 | 現在の、データベースへのアクティブ接続数を指します。 |
ロック統計 | |
ロック保持 | 指定セッションが保持しているロックの数を指します。 |
ロック待期 | データベースで待機しているロックの数を指します。 |
バッファー統計 | |
バッファー ヒット数/分 | バッファー ヒットの発生ペースを指します(数/分)。すなわち、バッファー キャッシュで既存ブロックが見つかり、ブロック読み込みリクエストが不要だった例をカウントします。 |
ブロック読み込み数/分 | 総ディスク ブロック読み込み速度を指します(数/分)。 |
キャッシュ ヒット率 | 総リクエストに対するバッファー キャッシュ ヒットの現在の比率を表します。 |
ディスク利用率詳細 | |
ディスク利用率 | データベースにあるテーブルすべての、ディスク上でのサイズです(MB)。 |
インデックス スキャン率 | 総スキャンにしめるインデックス スキャンの比率を指します。総スキャンは、インデックス スキャンとキュー スキャンの合計です。 |
トランザクション詳細 | |
総コミット | コミットしたトランザクションの総数を示します。 |
総ロールバック | ロールバックしたトランザクションの総数を表します。 |
コミット数/分 | 1分ごとのトランザクション コミット件数を表します。 |
ロールバック数/分 | トランザクション ロールバックの発生ペースを指します(数/分)。 |
プライマリ データベース オブジェクト統計 | |
最大テーブルのサイズを表します。 | データベースに存在する最大テーブルのサイズを表します。 |
最大テーブル | データベースに存在する最大テーブルを指します。 |
データベース詳細 | |
データベース名 | データベースの名前です。 |
DBサイズ | データベースのサイズを表します。 |
実行に時間のかかるクエリの詳細 | |
データベース名 | クエリが長時間稼働しているデータベースの名前を指します。 |
ユーザー名 | データベースのユーザー名です。 |
実行時間 | クエリの実行にかかった時間を指します。 |
クエリ | データベースで実行に時間のかかっているクエリを指します(2分以上)。 |
トップ50テーブル行詳細 | |
テーブル名 | テーブルの名前です。 |
行数 | テーブルにある行の総数を示します。 |
テーブル サイズ | テーブルのサイズを表します。 |