Microsoft Azure Virtual Machine Scale Sets監視

概要

Microsoft Azure Virtual Machine Scale Sets(VMSS)は、Microsoft Azureのサービスで、同じ種類の仮想マシン(VM)をグループ化して管理できる機能です。つまり、同じ構成や設定を持つ複数の仮想マシンをまとめて管理できます。これにより、大規模なアプリケーションを簡単に展開し、管理できます。
Virtual Machine Scale Setsを使用することで、大規模なアプリケーションをスケーラブルに構築できます。また、高可用性のアプリケーションを作成するのに役立ちます。さらに、アプリケーションのパフォーマンスや信頼性を保つために、Virtual Machine Scale Setsの監視が重要です。
Applications ManagerのAzure Virtual Machine Scale Sets監視ツールを使えば、Virtual Machine Scale Setsのインスタンスやそれに関連するインフラストラクチャを簡単に監視できます。つまり、アプリケーションの正常性を確保するのに役立ちます。


Virtual Machine Scale Sets監視の新規作成

Virtual Machine Scale Sets監視を新規作成する手順は、こちらをご参照ください。


監視パラメーター

[監視]タブをクリックして、[監視]カテゴリビューに移動します。「クラウドアプリケーション」セクションで「Microsoft Azure」の子監視から[VM Scale Sets]をクリックします。
Virtual Machine Scale Sets監視の一括設定ビューが3つのタブに表示されます。

  • [可用性]タブ:最新24時間または30日間の可用性履歴がわかります。
  • [パフォーマンス]タブ:最新24時間または30日間のステータスとイベントを確認可能です。
  • [リストビュー]タブ:一括管理設定を実行できます。

リストされている個々の監視をクリックすると、次の情報が表示されます。Virtual Machine Scale Sets監視で取得できるメトリクスの種類は次のとおりです。



概要

パラメーター 説明
設定
プロビジョンステータス VMスケールセットのプロビジョンステータスです。
対応している値は次のとおりです。
Succeeded/Failed
インスタンス数 スケールセット内の仮想マシン数です。
CPU使用率(%)
CPU使用率 監視間隔における仮想マシンごとに使用されている割り当てCPUのパーセンテージです。
空きメモリ
空きメモリ 仮想マシン内のプロセスやシステムへの割り当てに即時利用できる物理メモリ量の平均です(MB)。
CPUクレジット
消費済みCPUクレジット 監視間隔における仮想マシンで消費されているCPUクレジットのパーセンテージです(%)。
Bシリーズのバースト可能VMでのみ表示されます。
残存CPUクレジット 監視間隔におけるバーストに使用できるCPUクレジットのパーセンテージです(%)。
Bシリーズのバースト可能VMでのみ表示されます。


ディスク

パラメーター 説明
OSとデータディスクの消費(%)
消費済みOSディスク帯域 監視間隔における消費しているOSディスク帯域のパーセンテージです。
消費済みOSディスクIOPS 監視間隔における消費しているOSディスクI/Oのパーセンテージです。
消費済みデータディスク帯域 監視間隔における消費しているデータディスク帯域のパーセンテージです。
消費済みデータディスクIOPS 監視間隔における消費しているデータディスクI/Oのパーセンテージです。
ディスクスループット
ディスク読み取りスループット 監視間隔における全ディスクから読み取られた1秒ごとのデータ量の合計です(MB/秒)。
ディスク書き込みスループット 監視間隔における全ディスクに対して書き込まれた1秒ごとのデータ量の合計です(MB/秒)。
ディスク操作(平均)
ディスク読み込み 監視間隔における1秒ごとに行われたディスク読み取り操作数の平均です(操作数/秒)。
ディスク書き込み 監視間隔における1秒ごとに行われたディスク書き込み操作数の平均です(操作数/秒)。
OSとデータディスク操作(平均)
OSディスク読み込み 監視間隔における1秒ごとに行われたOSディスク読み取り操作数の平均です(操作数/秒)。
データディスク読み込み 監視間隔における1秒ごとに行われたデータディスク読み取り操作数の平均です(操作数/秒)。
OSディスク書き込み 監視間隔における1秒ごとに行われたOSディスク書き込み操作数の平均です(操作数/秒)。
データディスク書き込み 監視間隔における1秒ごとに行われたデータディスク読み取り操作数の平均です(操作数/秒)。
OSとデータディスクのスループット(平均)
OSディスク読み込みスループット 監視間隔における1秒ごとのOSディスクから読み取られたデータ量の平均です(KB/秒)。
データディスク読み込みスループット 監視間隔における1秒ごとのデータディスクから読み取られたデータ量の平均です(KB/秒)。
OSディスク書き込みスループット 監視間隔における1秒ごとのOSディスクに書き込まれたデータ量の平均です(KB/秒)。
データディスク書き込みスループット 監視間隔における1秒ごとのデータディスクから読み取られたデータ量の平均です(KB/秒)。
OSとデータディスクのキューの深さ
データディスクキュー深度 監視間隔におけるデータディスクキュー深度またはキュー長(保留I/O数)の平均です。
OSディスクキュー深度 監視間隔におけるOSディスクキュー深度またはキュー長(保留I/O数)の平均です。


ネットワーク

パラメーター 説明
ネットワークトラフィックスループット(平均)
受信トラフィック 監視間隔における仮想マシンごとの全インターフェースで1分ごとに受信されたデータ量の合計です(KB/分)。
送信トラフィック 監視間隔における仮想マシンごとの全インターフェースで1分ごとに送信されたデータ量の合計です(KB/分)。
ネットワークトラフィックフロー(平均)
インバウンドフロー 監視間隔におけるインバウンド方向(VMへのトラフィック)のフロー数の平均です。
アウトバウンドフロー 監視間隔におけるアウトバウンド方向(VMからのトラフィック)のフロー数の平均です。


設定

パラメーター 説明
設定
ロケーション リソースのロケーションです。
リソースグループ名 リソースグループの名前です。
セキュリティタイプ 仮想マシンのセキュリティタイプです。
対応している値は次のとおりです。
ConfidentialVM/TrustedLaunch
OSタイプ 仮想マシンのOSタイプです。
VMサイズ 仮想マシンのサイズです。
SKUレベル スケールセット内の仮想マシンのレベルです。
対応している値は次のとおりです。
Standard/Basic
Single Placement Group スケールセットで、単一配置グループに最大100仮想マシンまでの制限が設けられているかを表します。
対応している値は次のとおりです。
true/false
オーケストレーションモード 仮想マシンスケールセットのオーケストレーションモードです。
対応している値は次のとおりです。
Flexible/Uniform
プラットフォームッ障害ドメイン数 各配置グループの障害ドメイン数です。
作成時間 仮想マシンスケールセットリソースが作成された時間です。
ディスクプロパティ
作成オプション スケールセット内の仮想マシンの作成方式を表します。
対応している値は次のとおりです。
  • Attach
  • Empty
  • FromImage
キャッシングタイプ 仮想マシンスケールセットの要件です。
対応している値は次のとおりです。
  • None
  • ReadOnly
  • ReadWrite
ストレージアカウントタイプ 管理ディスクのストレージアカウントタイプを表します。
対応している値は次のとおりです。
  • PremiumV2_LRS
  • Premium_LRS
  • Premium_ZRS
  • StandardSSD_LRS
  • StandardSSD_ZRS
  • Standard_LRS
  • UltraSSD_LRS
ディスクサイズ データディスクのサイズです(GB)。
OSプロフィール
コンピューター名プレフィックス スケールセット内の全仮想マシンのコンピューター名プレフィックスです。
Adminユーザー名 管理者アカウントの名前です。
イメージ情報
パブリッシャー イメージのパブリッシャーです。
イメージSKU イメージのSKUです。