Apache Geronimo監視
- Apache Geronimo――概要
- Apache Geronimoの監視ーー当社が提供すること
- 新規Apache Geronimo監視を追加する(デモ)AddMonitor APIを利用する
- 監視対象のパラメーター
Apache Geronimo――概要
Apache Geronimoは、オープン ソースのJ2EE/Java EE 5 Webアプリケーション サーバーです。Java/OSGiサーバー ランタイムで、大組織の開発者やシステム管理者のニーズに対応しています。Geronimoは多彩なサーバー アプリケーションをホスト可能で、多数のユーザーに利用されています。リレーショナル データベース サーバーとメッセージ ブローカーが同時に提供され、お客さま組織のアプリケーションを即時デプロイ可能です。Apache Geronimoは非常にポテンシャルが大きいため、監視作業にも負担がかかる例があります。
Apache Geronimo監視――当社が提供すること
Applications Managerは管理者を支援し、Apache Geronimoサーバーと、Geronimoで動かしているビジネス クリティカルなアプリケーションのパフォーマンス管理を容易にします。ここでは、Geronimoサーバーの最適化に必要と、Applications Managerで収集できるパフォーマンス メトリックを案内します。
- リソース利用率詳細:Apache Geronimoサーバーを検出してメモリとCPUの利用率を監視、リソース消費に変動があればアラートします。
- JVMとスレッドの詳細:デーモンやピーク スレッド数とライブ スレッド数などのメトリックで、読み込み利用率を追跡します。起動したスレッドがサーバー メモリに過剰な負荷とならないよう、安全性を保ちます。
- Webとデータ取得元の詳細:セッションの概要を取得し、Webアプリケーションごとに全セッションの詳細を確認できます(アクティブ、期限切れ、重複、拒否など)。リクエスト件数、同時接続、リクエスト継続時間などの情報が収集対象です。
- EJBとActiveMQのデータ:メモリ利用率、平均メッセージ サイズ、平均エンキュー時間、ブローカーのメトリックなど、ActiveMQキュー データをすべて、自動的に収集・視覚化し、まとめて表示します。トピックごとの消費メモリ、平均メッセージ サイズ、送信ブロック、トピックのステータスなどを分析し、情報提供にもとづく決定が可能です。購読者メトリックをそれぞれのトピックのメトリックに相関させれば、問題の診断ができます。
- jUUDI統計とキャッシュ詳細:UUDIレジストリのAPIクエリ成功・失敗統計を追跡できます。Apache Geronimo環境のキャッシュ サイズや、アクセス件数を監視可能です。
- パフォーマンス低下を迅速に解決:設定の保守により可用性と拡張性を高次元で維持し、Apache Geronimoサーバーのコンポーネントに潜在的な問題があれば、自動アラートします。パフォーマンスのボトルネックを把握し、エンド ユーザー体感に影響する予兆のうちに、手早く是正アクションを起こせます。
新規Apache Geronimo監視を追加するには
サポート対象のApache Geronimoバージョン バージョン2.1.3から3.0.1
要件
Apache Geronimoサーバーを監視するには、お客さまアプリケーションのスタートアップファイルに、次のJava Runtimeオプションを追加してください。
-Dcom.sun.management.jmxremote
-Dcom.sun.management.jmxremote.port=1999
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false
-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false
1999は利用できる空きポートに置き換えます。
スタートアップファイルの場所は、<Geronimo-Installation-Directory>/binです。
新規監視作成の手順
Apache Geronimo監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規監視をクリックします。Apache Geronimoを選択ください。
- Apache Geronimo監視の表示名を指定します。
- Apache Geronimoを実行しているホストの名前かIPアドレスを入力してください。
- Apache GeronimoのJMXポートを入力してください。デフォルトでは1191番です。
- Apache GeronimoサーバーJMXユーザー名とパスワードなど、認証情報を入力してください。または、認証情報マネージャーのリストから認証情報を選択します。
- ポーリング間隔を入力してください(分)。
- Sparkサーバーにアクセス可能か確認するには、認証情報のテスト ボタンをクリックしてください。
- Spark監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックしてください。ネットワークからSparkを検出し、監視が始まります。
デモ
AddMonitor APIでApache Geronimo監視を追加する
REST APIで監視を追加する構文
リクエスト パラメーター
APIリクエストにかかわるパラメーターを下に記します。共通リクエスト パラメーターのリストも参照ください。
フィールド | 説明 |
---|---|
apikey | 「管理」タブのAPIキーの作成から生成した鍵を指します。 |
type | 追加する監視のタイプです。値はApache Geronimoサーバーにしてください。 |
displayname | Apache Geronimo監視の表示名です。 |
hostname | Apache Geronimoサーバーを実行しているホストの名前です。 |
port | Apache Geronimoサーバーが動作するポート番号です。 |
port | Apache GeronimoサーバーのJMXポートです。 |
Username | Apache Geronimoインスタンスのユーザー名です。 |
Password | Apache Geronimo インスタンスのパスワードを指定します。 |
JNDIPath | サーバーのJNDIパスです。 |
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。アプリケーション サーバー テーブルの下で、Apache Geronimoサーバー監視を選択ください。Apache Geronimoサーバー 一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴を表示します。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントを表示します。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が、次のタブに表示されます。
監視情報
フィールド | 説明 |
---|---|
表示名 | Apache Geronimo監視の表示名です。 |
ホスト名/IPアドレス* | Apache Geronimoを実行しているホストの名前かIPアドレスです。 |
ポート | Apache Geronimoサーバーを実行するポートを示します。 |
JMXポート | サーバーのJMXポートです。 |
ユーザー名 | Apache Geronimoインスタンスのユーザー名です。 |
パスワード | Apache Geronimo インスタンスのパスワードを示します。 |
JNDIパス | サーバーのJNDIパスです。 |
概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
サーバー応答時間 | Geronimoサーバーの応答時間です。 |
利用済みヒープ メモリ率(%) | 利用済みヒープ メモリの割合を表します(%)。 |
空きヒープ メモリ率(%) | 空きヒープ メモリの割合を表します(%)。 |
利用済み非ヒープ メモリ率(%) | 利用済みヒープ メモリの割合を表します(%)。 |
空き非ヒープ メモリ率(%) | 空きヒープ メモリの割合を表します(%)。 |
スレッド利用率 | |
デーモン スレッド数 | ライブ デーモン スレッドの数を表します。 |
ピーク スレッド数 | システム内のアクティブ スレッドのピーク数を指します。 |
ライブ スレッド数 | 現在のライブ スレッド数を表します。 |
スレッド起動総数 | Java仮想マシンの開始以来の総スレッド数を指します。 |
トランザクション | |
アクティブ数 | アクティブ トランザクションの数を表します。 |
総コミット | トランザクション コミットの総数です。 |
総ロールバック | トランザクション ロールバックの総数です。 |
JVM
パラメーター | 説明 |
---|---|
クラス ローディング | |
ロード済みクラス数 | Java仮想マシンに現在読み込まれているクラスの数です。 |
アンロード済みクラス数 | Java仮想マシンの起動以来、アンロードされたクラスの数です。 |
総クラス数 | Java仮想マシンの起動以来、ロードされたクラスの総数です。 |
ガベージ コレクター | |
PC Scavengeコレクション数 | PC Scavengeでのガベージ コレクション実行回数を表します。 |
PC Scavengeコレクション時間 | PC Scavengeでのガベージ コレクションにかかる時間を表します。 |
PC MarkSweepコレクション数 | MarkSweepでのガベージ コレクション実行回数を表します。 |
PC MarkSweep コレクション時間 | MarkSweepでのガベージ コレクションにかかる時間を表します。 |
メモリ詳細 | |
名前 | ヒープ メモリ/ 非ヒープ メモリ利用率(MB) |
コミット済み | 現在の割り当てメモリを表します(MB)。 |
最大 | 最大割り当てメモリを表します(MB)。 |
利用済み | 利用中のメモリを指します(MB)。 |
空き | 現在の空きメモリを示します(MB)。 |
空き(%) | 現在の空きメモリの割合を表します(%)。 |
利用済み(%) | 利用中のメモリの割合を表します(%)。 |
バッファー プール | |
ダイレクト バッファー接続数 | ダイレクト バッファー プールへの総接続です。 |
ダイレクト バッファー利用スペース | ダイレクト バッファー プールで利用中の総スペースを指します。 |
ダイレクト バッファー総スペース | ダイレクト バッファー プールにある総スペースを示します。 |
マップ済みバッファー接続数 | バッファー プールへマップされた接続の総数を示します。 |
マップ済みバッファー利用スペース | マップされたバッファー プールで利用中の総スペースを指します。 |
マップ済みバッファー総スペース | マップされたバッファー プールにある総スペースを示します。 |
Web
パラメーター | 説明 |
---|---|
Webアプリケーション | |
コンテキスト | Webアプリケーションのコンテキスト名です。 |
アクティブ セッション | その時点でのアクティブ セッションの数を指します。 |
重複セッション | 発生した重複するセッションIDの数です。 |
期限切れセッション | 期限切れとなったセッションの数です。 |
許否済みセッション | 最多アクティブ数に達したため、拒否されたセッションの数を指します。 |
セッション平均アライブ時間 | 期限切れとなったセッションがアライブであった平均時間を指します。 |
セッション最大アライブ時間 | 期限切れとなったセッションがアライブであった最長時間を指します。 |
セッション作成レート | セッション作成の発生速度です(数/分)。 |
セッション期限切れレート | セッション期限切れの発生速度です(数/分)。 |
グローバル リクエスト プロセッサー | |
コネクター名 | グローバル リクエスト プロセッサーのコネクター名です。 |
リクエスト数 | グローバル リクエスト プロセッサーで対応しているリクエストの数を指します。 |
エラー数 | 受信したリクエスト エラーの数を指します。 |
処理時間 | グローバル リクエスト プロセッサーが、リクエスト処理にかける時間を表します(ミリ秒)。 |
バイト送信(数/分) | 平均送信速度です(バイト/分)。 |
バイト受信(数/秒) | 平均受信速度です(バイト/分)。 |
リクエスト成功率(%) | リクエスト成功の割合です(%)。 |
リクエスト失敗率(%) | リクエスト失敗の割合です(%)。 |
データ取得元
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | データ取得元の名前です。 |
アクティブ接続 | データ取得元へのアクティブ接続の数を表します。 |
アイドル接続 | データ取得元へのアイドル接続の数を表します。 |
EJB
パラメーター | 説明 |
---|---|
EJPプール | |
名前 | EJBプールの名前です。 |
アクティブ インスタンス | アクティブ インスタンスの数です。 |
アイドル インスタンス | アイドル インスタンスの数を表します。 |
起動中インスタンス | 起動中インスタンスの数を表します。 |
プール済みインスタンス | プール済みインスタンスの数を表します。 |
アクセス タイムアウト | アクセス タイムアウト発生件数を表します。 |
期限切れ(Aged) | 上限生存期間切れで削除されたインスタンスの数を表します(EJBのMaxAge切れ)。 |
フラッシュ | プールのフラッシュ回数を表します。 |
ガベージ コレクション | ガベージ コレクション実行回数を表します。 |
ActiveMQ
パラメーター | 説明 |
---|---|
Apache ActiveMQブローカー | |
名前 | ActiveMQブローカーの名前です。 |
メモリ利用率(%) | メモリ上限の割合を表します(%)。 |
デキュー数 | ブローカーで肯定応答がなされたメッセージの数を指します(length)。 |
エンキュー数 | ブローカーに送信されたメッセージの数を指します(length)。 |
消費者数 | ブローカーで宛先を購読している消費者の数を指します。 |
メッセージ数 | ブローカーで肯定応答をされたメッセージの数を指します。 |
一時利用率(%) | 一時データ領域上限に対する利用率を表します(%)。 |
ストア利用率(%) | ストア上限に対する利用率を表します(%)。 |
Apache ActiveMQトピック | |
名前 | ActiveMQキューの名前です。 |
キュー サイズ | 宛先でまだ消費されていないメッセージの数です。ディスパッチはされたものの、肯定応答がなされていない可能性があります。 |
デキュー数 | 宛先から肯定応答・削除されたメッセージの数を指します(length)。 |
エンキュー数 | 宛先へ送信されたメッセージの数を指します(length)。 |
ディスパッチ数 | 消費者に配信されたものの、肯定応答されていな可能性があるメッセージの数を指します(length)。 |
期限切れ数 | 有効期限が切れたメッセージの数を指します(length)。 |
インフライト数 | 消費者に発信したものの、肯定応答されていない可能性があるメッセージの数を指します(length)。 |
消費者数 | 宛先を購読している消費者の数を指します。 |
プロデューサー数 | 宛先向けに発行しているプロデューサーの数を指します。 |
最大エンキュー時間 | 宛先にメッセージがとどまっている最長時間です。 |
最小エンキュー時間 | 宛先にメッセージがとどまっている最短時間です。 |
平均エンキュー時間 | 宛先にメッセージがとどまっている平均時間を表します。 |
メモリ利用率(%) | 利用できるメモリの上限比率を指します。 |
jUDDI
UDDI(Universal Description, Discovery and Integration)は、Webサービスの成功に必要な重要素材です。UUDIは標準的で相互運用可能なプラットフォームを実現、組織やアプリケーションによるネットワーク越しのWebサービス発見を、手早く・容易に・動的に可能とします。
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | jUUDIインプリメンテーションの名前です。 |
APIクエリ失敗 | APIクエリの失敗回数です。 |
APIクエリ成功 | APIクエリの成功回数です。 |
総APIクエリ | APIクエリの実行総数です。 |
キャッシュ
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | キャッシュの名前です。 |
キャッシュ最大サイズ | キャッシュの最大サイズです。 |
キャッシュ サイズ | 現在のキャッシュ サイズを指します。 |
アクセス数 | キャッシュへのアクセス回数を指します。 |
ヒット数 | キャッシュ ヒットの数です。 |
メモ:Geronimoには、Active MQ、jUDDI、OpenEJBサーバーやシステム データベース向けのキャッシュが内蔵されています。
設定
パラメーター | 説明 |
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ホスト名/IPアドレス | サーバーのホスト名やIPアドレスです。 |
ポート | Geronimoの実行ポートを指します。 |
Geronimoインストール ディレクトリ | Geronimoインストール先のファイル ディレクトリを指します。 |
Geronimoバージョン | Geronimoサーバーのバージョンです。 |
ホストOS | サーバーで稼働しているOSを指します。 |
JVMベンダー | 仮想マシンのベンダーです。 |
JVMバージョン | 仮想マシンのバージョンです。 |