Oracle Tuxedo監視

Oracle Tuxedoのサポート対象バージョン：Tuxedoバージョン6.5以上。Tuxedoアプリケーションの管理には、BEA SNMPエージェントとSNMP MIBを利用します。

Oracle Tuxedo監視の要件：Tuxedo SNMPエージェントをインストールしてください。SNMPコミュニティ文字列の指定時は、コミュニティ文字列に少なくとも「読み込み専用」権限が必要です。

監視する属性：Oracle Tuxedo監視パラメーターのページに詳細情報があります。

Oracle Tuxedo監視を作成するには

  1. 新規監視をクリックします。

  2. Oracle Tuxedoを選択してください。

  3. 監視の表示名を入力してください。

  4. Oracle Tuxedoサーバーを実行しているホストの名前を入力してください。

  5. Tuxedo SNMPエージェントを実行しているSNMPポート番号を入力してください。デフォルトのポート番号は161です。

  6. 認証情報は自身での入力も、認証情報マネージャーに用意した設定の選択も可能です。

  7. Tuxedo SNMPエージェントのSNMPコミュニティ文字列を指定します。デフォルトの値は「public」です。「読み込み」権限のあるコミュニティ文字列をご利用ください。

  8. タイムアウトを入力してください（秒）。

  9. ポール間隔をセットします。

  10. Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。

  11. Tuxedoサーバーと関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択ください。監視は複数グループに関連付け可能です。

  12. 監視の追加をクリックします。これによって、ネットワークからTuxedoサーバーを検出し、監視が始まります。

Oracle Tuxedoは、クライアント/サーバー アプリケーションを、スケーラブルかつ階層的にマルチ ベンダーの分散環境で構築できるフレームワークです。Webからエンタープライズにいたるまで、下位レイヤーのハードウェア、OS、ネットワーク、データベース環境とは独立に、分散アプリケーションの開発・管理・デプロイが可能となっています。

Oracle Tuxedoアプリケーションの監視は複雑で、プロセス、マシン、ドメインの境界を超えて行くことがあります。Applications Managerは、掲示板（BB）、キュー、コミュニケーション ブリッジ、トランザクション情報、ATMI操作、サービス詳細など、システムとアプリケーションのデータや、Tuxedoの中核コンポーネントを監視する役にたちます。

 

監視対象のパラメーター

 

監視タブをクリックして、監視カテゴリ ビューへ移動してください。ミドルウェア/ポータルで、Oracle Tuxedoをクリックすると、一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。

  • 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
  • パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
  • リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。

監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が、次のタブに表示されます。

 

パフォーマンス概要

パラメーター説明
掲示板パラメーター
最大アクセサー数 サーバー マシンにある掲示板へ、同時にアクセスできるクライアントとサーバーの上限の数を表します。
最大会話数

Tuxedoサーバーでクライアントとサーバーが関与できる、最多同時会話数を指します。
最大トランザクション数 マシンで関与可能な、最多同時グローバル トランザクション数を指します。
最大オブジェクト数 アクティブ オブジェクト マップ テーブルに収容できる、デフォルトの最多アクティブ オブジェクトを指します。

掲示板ステータス
利用済みアクセサー 特定アクセサーでいつでも掲示板にアクセスできる、利用中のプロセスの数を示します。
利用済み会話数 現在利用中の会話の数です。
エンキュー済みサービス ロード サーバー マシンにエンキューされているサービス ロードを表します。
現在のクライアント数 サーバー マシンにログインしているクライアントの数を指します。ネイティブ クライアントとワークステーションの双方を含みます。
ドメイン ステータス

ドメインのステータスを指します。ステータスには次のものがあります。

  • 1：アクティブ（active）
  • 2：非アクティブ（inactive）
  • 3：強制非アクティブ（forcible-inactive）

メモ：強制シャットダウンは、単一マシン アプリケーションでのみ機能します。

マシン ステータス
マシン名 送信元の論理マシン名を指します。
マシン ステータス

送信元マシンのステータスを指します。ステータスには次のものがあります。

  • 1：アクティブ（Active）
  • 2：非アクティブ（InActive）
  • 3：分断（Partitioned）
  • 4：無効（Invalid）
  • 5：再アクティブ化（Re-Activate）
  • 6：クリーニング中（Cleaning）

BBL（掲示板リエイゾン：Bulletin Board Liaison）
サーバー BBL管理プロセスを実行しているTuxedoサーバーの名前です。
プロセス名 Tuxedoサーバーで稼働しているBBLプロセスの名前です。
ステータス BBLプロセスのステータスを指します。

tlisten
LMID 論理マシンの識別子を指します（Logical Machine IDentifier）。
tlistenステータス

アプリケーションにあるワークステーション リスナーのステータスを表します。ステータスには次のものがあります。

  • 1：アクティブ
  • 2：非アクティブ

ブリッジ詳細
ブリッジLMID 送信元論理マシンの識別子です。
ブリッジ ステータス

コミュニケーション ブリッジのステータスを指します。ステータスには次のものがあります。

  • 1：アクティブ（active）
  • 2：非アクティブ（inactive）
  • 3：停止中（suspended）
  • 4：保留中（pending）
受信バイト/秒 宛先論理マシンから送信元論理マシンへの、平均データ転送速度を指します（バイト/秒）
送信バイト/秒 送信元論理マシンから宛先論理マシンへの、平均データ転送速度を指します（バイト/秒）。
受信メッセージ/秒 宛先論理マシンから送信元論理マシンへの、メッセージ平均転送速度を指します（数/秒）。
送信メッセージ/秒 送信元論理マシンから宛先論理マシンへの、メッセージ平均転送速度を指します（数/秒）。

トランザクション詳細
開始/秒 サーバー マシンからのトランザクション開始ペースを指します(数/秒）。
アボート/秒 サーバー マシンからのトランザクション アボートのペースを指します(数/秒）。
コミット/秒 サーバー マシンからのトランザクション コミットのペースを指します(数/秒）。
利用トランザクション Tuxedoサーバー上のトランザクションの数です。

ATMI操作詳細
接続/秒 サーバー マシンからの接続実行ペースを指します(数/秒）
デキュー/秒 サーバー マシンからのデキュー実行ペースを指します(数/秒）
エンキュー/秒 サーバー マシンからのエンキュー実行ペースを指します(数/秒）
ポスト/秒 サーバー マシンからのポスト実行ペースを指します(数/秒）

 

サーバー

パラメーター説明
サーバー詳細
名前 Tuxedoマシンの名前です。
グループ番号 サーバーのグループ番号です。
サーバーID 数値型の識別子で、グループにあるサーバーを一意に特定できます。
ステータス

サーバーのステータスを表します。ステータスには次のものがあります。

  • 1：アクティブ（active）
  • 2：非アクティブ（inactive） 
  • 3：移行中（migrating）
  • 4：クリーニング中（cleaning）
  • 5：再起動中（restarting）
  • 6：中断中（suspended）
  • 7：パーティション化（partitioned）
  • 8：デッド（dead）
  • 9：無効（invalid）

サーバー トランザクション詳細
トランザクション開始/秒 サーバーからの、トランザクション開始の発生ペースを指します（数/秒）。
アボート/秒 サーバーからの、トランザクション アボートの発生ペースを指します（数/秒）。
コミット/秒 サーバーからの、トランザクション コミットの発生ペースを指します（数/秒）。

サーバー操作詳細
デキュー/秒 サーバーからのデキュー実行ペースを指します（数/秒）。
エンキュー/秒 サーバーからのエンキュー実行ペースを指します（数/秒）。
ポスト/秒 サーバーからの投稿操作の実行ペースを指します（数/秒）。
リクエスト/秒 サーバーからのサービス リクエスト実行ペースを指します（数/秒）。
サブスクリプション/秒 サーバーからの購読操作の実行ペースを指します（数/秒）。

 

キュー

パラメーター説明
キュー詳細
キュー アドレス インターフェースを提供しているアクティブ サーバー向けリクエスト キューのアドレスを指します。
ステータス

インターフェース キュー オブジェクトのステータスを指します。ステータスは次のものがあります。

  • 1：アクティブ（active）
  • 2：移行（migration） 
  • 3：中断中（suspended）
  • 4：パーティション化（partitioned）
アクティブ サーバー キューに関連付いているアクティブ サーバーの数です。
キュー長 あるキューがアクティブであった期間のキュー長の合計を指します。
ワークロード/秒 キューによる秒ごとのシステムへの負荷を指します。
リクエスト/秒 インターフェースでのリクエスト エンキューの速度を指します（数/秒）。

 

サービス

パラメーター説明
サービス詳細
名前 サーバーで稼働中のサービスの名前です。
ステータス

サービスのステータスを指します。

  • 1：アクティブ（active）
  • 2：非アクティブ（inactive）
  • 3：無効（invalid）
システム負荷 サービスによるシステムへの平均負荷です。
タイムアウト（秒） サービスによるリクエスト処理の制限時間を指します（秒）。

 

設定

パラメーター説明
設定
ドメイン マスター Tuxedoドメイン マスターを実行しているホストです。
モデル Tuxedoアプリケーションが、単一マシン（SHM）か複数マシン（MP）かのどちらに分類されているか示します。
ライセンス期限 サーバー マシンにあるバイナリの期限を指すか、バイナリがTUXEDOシステムやTマスターでない場合は0長の文字列になるかします。

マシン詳細
マシン名 Tuxedoが、アプリケーション リソースをターゲット マシンにマッピングする際に使う、マシンの名前です。
LMID アプリケーション リソースのマッピング先を指定するのに使う、マシン識別子です。
マシンのロール

マシンのロールを表します。ロールには次のものがあります。

  • マスター
  • バックアップ
  • その他（マスターでもバックアップ マスターでもない）
TUXDIR Oracle Tuxedoのインストール先ディレクトリを絶対パスで示します。
TUXCONFファイル インストール環境ごとの依存パラメーターを定義し、Tuxedoアプリケーションを制御するファイルです。パラメーターでは、設定ファイルの場所へのパスが示されます。