ME ADManager Plus監視

ManageEngine ADManager Plusは、Windows Active Directory管理とレポートの使いやすいツールで、AD管理者やヘルプ デスク技術者による日々の業務を支援します。一元的・直感的なWeb UIにより、ユーザー アカウントや各種ADオブジェクトの一括管理、ヘルプ デスク技術者への役割ベースの権限委任、多数のADレポート作成など、複雑なタスクを簡単に実行可能です。これらのタスクは、コンプライアンス監査を満たすには、必須要件のことがあります。本Active DirectoryツールではモバイルADアプリも提供、移動時のユーザー管理をサポートします。
Applications Managerは、ADManager Plusのパフォーマンスを追跡するうえで必須となる、CPUとメモリの利用率、スレッド数、PotgreSQL/MS SQLデータベースなどの情報を提供、パフォーマンスの問題があれば直ちに通知します。これによって、エンド ユーザー体感に問題が生じる前からボトルネックを把握し、すばやい是正措置が可能となっています。

ME ADManager Plus――新規監視を追加するには

サポート対象のバージョン:ADManager Plus 6.5、監視のモード:リモートJMX

ManageEngine ADManager Plus監視の要件

1:wrapper.confかrun.batに次の内容を追加してください。

D:\ManageEngine Products\ADManager Plus\conf\wrapper.conf、または、
D:\ManageEngine Products\ADManager Plus\bin\run.bat

リモートJMXの有効化
wrapper.java.additional.16=-Dcom.sun.management.jmxremote 
wrapper.java.additional.17=-Dcom.sun.management.jmxremote.port=1999 
wrapper.java.additional.18=-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false 
wrapper.java.additional.19=-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false

2:PostgreSQL DBを監視するには、次の変更が必要です。

  • D:\ManageEngine Products\ADManager Plus\pgsql\data\postgresql.conf

コメント解除しIPアドレスを更新してください。例:listen_addresses = '172.22.168.171' 

  • D:\ManageEngine Products\ADManager Plus\pgsql\data\pg_hba.conf

# IPv4 local connections:
#host all all 127.0.0.1/32 trust
host all all 0.0.0.0/0 trust

  • D:\ManageEngine Products\ADManager Plus\conf\database_params.conf

localhostから実際のホスト名やIPアドレスに更新します。  
PostgreSQLとMS SQL、統計はデータベースに接続して取得します。

新規監視作成の手順

ADManager Plus監視を作成するには、次の手順に従ってください。

  • ADManager Plus監視の表示名を指定します。
  • ADManager Plusを実行しているホストの名前IPアドレスを入力してください。
  • ADManager Plusが稼働しているJMXポートを入力してください。デフォルトでは8080番です。
  • データベースの監視チェック ボックスを選択し、データベースのタイプを選びます。
  • データベース ホスト名とデータベース名を入力してください。
  • 必要に応じて、SSLを有効にするを選択ください。
  • ADManager Plusのデータベース ポートを指定します。
  • データベース アクセス用の、ユーザー名とパスワードを入力してください。
  • ポーリング間隔を入力してください(分)。
  • ADManager Plus監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選びます(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
  • 監視の追加をクリックすると、ネットワークからADManager Plusを検出し、監視が始まります。

AddMonitor APIでADManager Plus監視を追加する

構文

http://[Host]:[Port]/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=[API_KEY]&type=ADMPMonitor&hostname=[HOST]&port=[PORT]&authEnabled=[AUTH_ENABLED]&username=[USER_NAME]&password=[PASS_WORD]&displayname=[DISPLAY_NAME]&JNDIPath=[JNDI_PATH]&MonitorPGSQLDB=[Yes/No]&dbtype=[DBType]&DBHost=[DatabaseHost]&DBName=[DataBaseName]&DBPort=[DataBasePort]&DBUserName=[DataBaseUserName]&DBPassword=[DBPassword]&namedInstance=[IsNameInstance]&instance=[instance]&SSLEnabled=[SSLEnabled]

リクエスト パラメーター

API要求にかかわるパラメーターを下に記します。共通の要求パラメーターのリストも参照ください。

フィールド 説明
hostname ADManager Plusを実行しているホストの名前かIPアドレスです。
port ADManager Plusの実行ポートです。
authEnabled 認証が有効になっているか指定してください。
username、password ユーザーの認証情報です。
displayname ADManager Plus監視の表示名です。
JNDIPath ADManager Plusインストール環境のJNDIパスを指定します。
MonitorPGSQLDB PostgreSQLデータベースを監視するか、Yes/Noで指定します。ここでの指定内容がGUIのタブにそれぞれ表示されます(大文字・小文字を区別)。
dbtype データベース タイプを指定します。値はpgsqlmssqlにしてください(大文字・小文字を区別)。
DBName、DBPort、DBUserName、DBPassword PostgresSQLデータベースの認証情報です。
SSLEnabled ADManager PlusでSSLを有効にするか指定してください。

サンプル リクエスト

http://prod-server3:9090/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=3be1ffd5109b27613464da89545964ba&type=ADMPMonitor&hostname=localhost&port=1991&authEnabled=false&username=&password=&displayname=test&JNDIPath=/jmxrmi&MonitorPGSQLDB=Yes&dbtype=pgsql&DBHost=satyavani-0618&DBName=DB&DBPort=13306&DBUserName=postgres&DBPassword=postgres&namedInstance=false&SSLEnabled=false

監視対象のパラメーター

監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。Webサーバー/サービス テーブルで、ADManager Plusをクリックしてください。ADManager Plus一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。

  • 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
  • パフォーマンスタブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
  • リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。

データ収集で取得するメトリックのリスト

パフォーマンス概要

属性名 説明
スレッド詳細
スレッド数 Java仮想マシンの開始以来、作成・起動したスレッドの総数を指します。
ステータス実行中のスレッド ステータス「実行中」のJava仮想マシンにある、実行中スレッドの総数を指します。
ステータス「待期中」のスレッド 待期中のJava仮想マシンにあるスレッド総数です。
ブロックされたスレッド ブロックされ、モニター ロックを待期しているスレッドを指します。
指定された待機時間、待機中のスレッド(TIMED_WAITING) 指定時間まで、他のスレッドがアクションを起こすのを待期しているスレッドの数です。
デッドロック スレッド オブジェクト モニターの取得を待期しているデッドロックのスレッド数を指します。
CPU詳細
CPU利用率 サーバーにあるJVMのCPU利用率です。
メモリ詳細
名前 ヒープ メモリ/非ヒープ メモリ利用率(MB)
コミット済み 現在の割り当てメモリ量を指します(MB)。
最大 最大割り当てメモリ量を指します(MB)。
利用済み 利用中のメモリ量を指します(MB)。
空き 現在の空きメモリ量を指します(MB)。
空き(%) 現在の空きメモリの割合を表します(%)。
利用済み(%) 利用中のメモリの割合を表します(%)。

MS SQLデータベース統計

属性名 説明
メモリ利用率
総メモリ サーバーが消費している動的メモリの総量を表します。
SQLキャッシュ メモリ サーバーが動的SQLキャッシュに利用している動的メモリの総量を指します。
ロック メモリ サーバーがロックに利用している動的メモリの総量を指します。
オプティマイザ― メモリ サーバーがクエリの最適化に利用している動的メモリの総量を指します。
接続メモリ サーバーが接続の維持に利用している動的メモリの総量を指します。
付与されたワーク スペース メモリ プロセス実行に付与されたメモリの総量を表します。このメモリは、インデックスのハッシュ化、ソート、作成に利用されます。
メモリ付与待期 ワーク スペース メモリの付与を待期しているプロセスの数を示します。
メモリ付与成功 ワーク スペース メモリ付与に成功したプロセスの数を示します。
バッファー マネージャー統計
バッファー ヒット率 ディスクからの読み込み不要でバッファー プールで見つかったページの割合を指します(%)。
ページ参照数/分 バッファー プールでページを探す要求ペースを指します。
ページ読み込み数/分 物理データベース ページ書き込みの発行ペースを指します。
ページ書き込み数/分 物理データベース ページ書き込みの発行ペースを指します。
総ページ バッファー プールにあるページ数を指します(データベース ページ、空きページ、盗用ページを含む[database、free、stolen])。
データベース ページ バッファー プールにある、データベース コンテンツを含んだページの数を表します。
空きページ すべての空きリストにあるページの総数を指します。
ページ寿命(Page Life Expectancy) ページが参照されることなく、バッファー プールの中にとどまっている時間を表します(秒)。
接続の統計
接続時間 MS SQLデータベース サーバーへの接続にかかる時間を指します。
アクティブ接続 システムに接続しているの数です。
ログイン数/分 ログイン開始の発生ペースを指します(数/分)。
ログアウト数/分 ログアウト開始の発生ペースを指します総数です。
キャッシュ詳細
キャッシュ ヒット率 キャッシュ ヒットと参照の比率です。
キャッシュ利用率/分 各キャッシュ オブジェクト タイプの利用回数を表します。
キャッシュ数 キャッシュに存在するキャッシュ オブジェクトの数です。
キャッシュ ページ キャッシュ オブジェクトが利用している8Kページの数です。
ロック詳細
ロック要求(分) ロック マネージャーが、新規ロックとロック変換(conversion)の要求に費やした、期間ごとの時間の累積を指します(分)。
ロック待期(分) 期間ごとの、ロック待期時間の累積を表します(分)。
ロック タイムアウト(分) タイムアウトしたロック要求に費やした、期間ごとの時間の累積を指します(分)。NOWAITロック用の内部要求もカウントします。
デッドロック(分) デッドロックにいたったロック要求に費やした、期間ごとの時間の累積を指します(分)。
平均ロック待機時間(分) 待機状態にいたったロック要求の、平均待機時間を指します(分)。
SQL統計
バッチ求数/分 サーバーが受信したSQLバッチ要求の数です。
SQLコンパイル数/分 SQLコンパイルの数です。
SQL再コンパイル数/分 SQL再コンパイルの数です。
自動パラメーター化数/分(AutoParams) 自動パラメーター化の試みの回数を表します。
自動パラメーター化失敗数/分(AutoParams) 自動パラメーター化失敗の数です。
ラッチ詳細
ラッチ待期(分) ラッチ要求のうち、ただちには付与されず、付与を待機していたものが費やした、期間内の待機時間の累計を表します(分)。
平均ラッチ待機時間 ラッチ要求の平均待機時間を指します。
トップ スロウ実行クエリ
平均実行時間 クエリの実行完了にかかる、平均時間を表します。
最長実行時間 クエリの実行完了にかかる、最大経過時間を表します。
最短実行時間 クエリの実行完了にかかる、最小経過時間を表します。
例外数 プランの最新コンパイル以来、実行されたクエリの数を指します。
クエリ SQLクエリのテキストです。
最新実行時刻 クエリ実行を最後に開始した時刻を表します。
トップ クエリ:最頻実行
実行回数 プランの最新コンパイル以来、実行されたクエリの数を指します。
クエリ SQLクエリのテキストです。
DB名 クエリ実行対象のデータベースを指します(アドホックなバッチ、準備したバッチの場合は空欄)。
最新実行時刻 クエリ実行を最後に開始した時刻を表します。
平均実行時間 それぞれのクエリの実行にかかる時間の平均を指します。
トップ クエリ:最頻ブロック
平均ブロック時間 クエリ ブロックの平均時間を指します。
総ブロック時間 クエリ ブロックの累計時間を表します。
クエリ SQLクエリのテキストです。
DB名 クエリ実行対象のデータベースを指します。
最新実行時刻 クエリ実行を最後に開始した時刻を表します。
平均実行時間 それぞれのクエリの実行にかかる時間の平均を指します。

PostgreSQL統計

属性名 説明
接続の統計
アクティブ接続 現在の、データベースへのアクティブ接続数を指します。
ロック統計
ロック保持 指定セッションが保持しているロックの数を指します。
ロック待期 データベースで待機しているロックの数を指します。
バッファー統計
バッファー ヒット数/分 総バッファー ヒットのペースを示します(数/分)。バッファー キャッシュでブロックが見つかったため、ブロック読み込み要求を回避できたことを表しています。
ブロック読み込み数/分 総ディスク ブロックの読み込み速度です(数/分)。
キャッシュ ヒット率 現在の、要求総数に対する、バッファー キャッシュ ヒットの比率です。
ディスク利用率詳細
ディスク利用率 データベースにあるテーブルすべてで、ディスク上に占める容量を表します(MB)。
インデックス スキャン率 総スキャンにしめるインデックス スキャンの比率を指します。総スキャンは、インデックス スキャンとキュー スキャンの合計です。
トランザクション詳細
総コミット コミット済みトランザクションの総数を示します。
総ロールバック ロールバックしたトランザクションの総数を表します。
コミット数/分 1分ごとのトランザクション コミット件数を表します。
ロールバック数/分 トランザクションのロールバック発生ペースを表します(数/分)。
プライマリ データベース オブジェクト統計
最大テーブル サイズ データベースに存在する最大テーブルのサイズを表します。
最大テーブル データベースに存在する最大テーブルを指します。
データベース詳細
データベース名 データベースの名前です。
DBサイズ ~のサイズ データベース
実行に時間のかかるクエリの詳細
データベース名 クエリが長時間稼働しているデータベースの名前を指します。
ユーザー名 データベースのユーザー名です。
実行時間 クエリ実行の時間を指します。
クエリ データベースで実行に時間のかかっているクエリを指します(2分以上)。
トップ50テーブル行詳細
テーブル名 テーブルの名前です。
行数 テーブルにある行の総数を示します。
テーブル サイズ テーブルのサイズを表します。

 

設定詳細

属性名 説明
利用可能プロセッサー JVMで利用できるプロセッサーの数です。
アップタイム Java仮想マシンのアップタイムです。
起動時間 Java仮想マシンの起動時間です(ミリ秒)。
空き物理メモリ 空き物理メモリ量を指します(MB)。
総物理メモリ 物理メモリの総量を表します(MB)。
総スワップ スペース スワップ スペースの総量を表します(MB)。
空きスワップ スペース 空きスワップ スペースの量を指します(MB)。
コミット済み仮想メモリ 実行中のプロセスに保証された仮想メモリの量を指します(MB)。