APMインサイト ダッシュボード
複雑な分散型アプリケーションのパフォーマンスは、データがシンプルかつ印象深く提示される場合のみ、効率的に監視できます。APMインサイトはダッシュボードのカスタマイズが可能で、お客さまアプリケーションの状況をひと目で理解できます。
監視するアプリケーションのパフォーマンス メトリックは、「APMインサイト」タブで表示されます。メトリックには主に、次のものがあります。
- Apdexスコア(Application Performance Index)
- 応答時間
- スループット
詳細情報を確認するには、リストにあるインスタンスをクリックしてください。メトリックはわかりやすく、6つのタブに分類されています。
概要
監視するアプリケーションのパフォーマンス メトリックは、概要タブで表示します。メトリックには次のものがあります。
パラメーター | 説明 |
---|---|
Apdex | アプリケーションのApdexスコアです(Application Performance Index)。 |
平均応答時間 | アプリケーションでのトランザクション平均応答時間を表します(ミリ秒)。 |
スループット | アプリケーションの、リクエストに対するレスポンスの速度を表します(Requests Per Minute)。 |
リクエスト数 | アプリケーションが処理したリクエストの数を表します。 |
エラー数 | アプリケーションで発生したエラーの数を指します。 |
平均CPU時間 | アプリケーション実行にかかる平均CPU時間です。 |
例外 | アプリケーションで発生した例外の数を指します。 |
エージェント最新通信時刻 | エージェントがアプリケーションと最後に通信した時刻を指します。 |
上記のメトリックにくわえ、各種トランザクションの情報を確認可能で、情報は次を基準にグラフで表示されます。
- 応答時間のコンポーネントごと内訳
- Apdexスコア
- リクエスト スループット
- 例外数
- エラー数
- 例外による内訳
- HTTPエラー レート
- トップ5トランザクション:応答時間順
- トップ5スロウトレース
- 最新5例外トレース
- 最新5エラー トランザクション
トランザクション
トランザクション タブでは、実行に時間のかかるアクション、利用頻度の高いアクション、応答時間の内訳を、アプリケーションからトランザクションの各レイヤーにまでいたるまで表示します(例:JVM、データベースなど)。Web通信、バックグラウンド通信、エラーなど、各種トランザクションも確認いただけます。
下記、トランザクション タブで表示されるメトリックです。
パラメーター | 説明 |
---|---|
トランザクション名 | アプリケーションで発生しているトランザクションの名前です。 |
Apdexスコア | アプリケーションのApdexスコアです(Application Performance Index)。 |
数 | アプリケーションで実行中のトランザクションの数です。 |
エラー(%) | アプリケーションでのエラー発生率を示します(%)。 |
平均応答時間 | アプリケーションでのトランザクション平均応答時間を表します。 |
最小応答時間 | アプリケーションでのトランザクション最短応答時間を表します。 |
最大応答時間 | アプリケーションでのトランザクション最長応答時間を表します。 |
総応答時間 | アプリケーションでのトランザクション総応答時間を表します。 |
平均CPU時間 | トランザクション実行にかかる平均CPU時間です。 |
致命的 | 重要度「致命的(fatal)」のエラーの数を指します。 |
平均受信バイト (KB) | アプリケーションでのトランザクションの平均データ受信量を指します(バイト)。 |
平均送信バイト (KB) | アプリケーションでのトランザクションの平均データ送信量を指します(バイト)。 |
メモ:
トランザクション ページの表示は、ページトップのグラフ ビューとテーブル ビュー ボタンで形式を切り替えられます。
トレース
トレース機能では、お客さまアプリケーションで実行中のトランザクションそれぞれを把握できます。トランザクション トレースはトランザクションのスナップショットで、そこからのドリルダウンによりトラブルの原因をピンポイントで発見、パフォーマンスのボトルネック特定に役立ちます。
トランザクションで実行されるSQLステートメントと、そのスタック トレースは、apminsight.confファイルの設定に従いツリー ビューで表示されます。実行中のトランザクションをエラー トレースにも表示可能です。
下記、トレース タブで表示されるメトリックです。
パラメーター | 説明 |
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トランザクション名 | トランザクション トレースの名前を表します。 |
起動時間 | トランザクション トレースの起動時刻です。 |
応答時間 | トレースがアプリケーションで応答するのにかかる時間を表します。 |
平均応答時間 | トレースがアプリケーションで応答するのにかかる平均時間を表します。 |
CPU時間 | トレース実行にかかる平均CPU時間です。 |
外部呼び出し | トレースからの外部呼び出しの数です。 |
例外数 | トランザクション トレースで発生した例外の数を指します。 |
SQL時間 | SQLクエリの実行にかかった時間を指します。 |
データベース
APMインサイトのデータベース機能では、パフォーマンス メトリックを詳しく取得し、スロウなDBコール、DB利用率、DBパフォーマンスを把握できます。データは図表でわかりやすく提示します。それぞれのデータベース操作をクリックすると、テーブルが実行したWebトランザクションのリストを取得可能で、パフォーマンス低下の根本原因を絞り込み・切り分けするのに役立ちます。
下記、データベース タブで表示されるメトリックです。
パラメーター | 説明 |
---|---|
データベース操作 | アプリケーションで実行されるデータベース操作の名前です。 |
数 | アプリケーションでの、データベース操作実行回数を指します。 |
エラー(%) | アプリケーションでのエラー発生率を示します(%)。 |
平均応答時間 | アプリケーションでのデータベース操作の、平均応答時間を表します。 |
最小応答時間 | アプリケーションでのデータベース操作の、最短応答時間を表します。 |
最大応答時間 | アプリケーションでのデータベース操作の、最長応答時間を表します。 |
総応答時間 | アプリケーションでのデータベース操作の総応答時間を表します。 |
トップ5トレース:DB内 | |
トランザクション | アプリケーションで実行されるデータベース操作の名前です。 |
SQL時間 | SQLクエリの実行にかかった時間を指します。 |
上記のメトリックにくわえ、データベース操作はすべて確認可能で、次を基準としたグラフで表示されます。
- データベース応答時間とスループット全般
- データベース応答時間
- データベース スループット:操作ごと
JVM
Applications ManagerのAPMインサイトは、JVMで実行中のお客さまアプリケーション コードを監視して、アプリケーション監視を支援します。JVMタブでは、お客さまアプリケーションのメトリックを監視できます。パフォーマンス情報の可視化と図表での提示によって、各種リソースやシステム パラメーターがJavaアプリケーションにパフォーマンスにどう影響するか、確認可能です。
下記、JVMタブで表示されるメトリックです。
サマリ
パラメーター | 説明 |
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JVM CPU利用率 | サーバーにあるJVMのCPU利用率を示します。 |
Runtimeメモリ | Java仮想マシンの総メモリ量を示します。 |
ヒープ メモリ |
|
非ヒープ メモリ |
|
JITコンパイラー(Just In Time) | 高速実行のためアセンブラーへの変換と保存に使うメモリを指します。 |
JVMクラス数 | ロード・アンロードされたクラスの数です。 |
ガベージ コレクター(PS ScavengeとPS MarkSweep)
パラメーター | 説明 |
---|---|
ガベージ コレクター | 収集オブジェクト数や収集にかかった時間など、JVMガベージ コレクターの統計をライブで示します。 |
スレッド
パラメーター | 説明 |
---|---|
ピーク スレッド | Java仮想マシンの起動か、ピークのリセットが発生して以来の、ライブ スレッドのピーク数を表します。 |
ライブ スレッド | 実行中のライブ スレッドの数です。 |
デーモン スレッド | 実行中のデーモン スレッドの数です。 |
デッドロック スレッド | デッドロック状態で、オブジェクト モニターの取得を待機しているスレッドの数を表します。 |
設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
一般情報 | |
JVM名 | Java仮想マシン名を示します。 |
JVMバージョン | Java仮想マシンのバージョンを指します。 |
Java引数 | mainメソッドへの引数が無いJava仮想マシンへ渡す、入力引数を表します。 |
クラス バージョン | システム クラス ローダーがクラス ファイルを探すのに使う、Javaクラスのバージョンです。 |
クラス パス | システム クラス ローダーがクラス ファイルを探すのに使う、Javaクラス パスです。 |
ライブラリ パス | Javaライブラリ パスを指します。 |
ブート クラス パス | ブート ストラップ クラス ローダーがクラス ファイルを探すのに使う、ブート クラス パスです。 |
ホスト | |
OS | OSの名前です。 |
OSアーキテクチャ | OSのアーキテクチャを指します。 |
OSバージョン | Operating Systemのバージョンです。 |
メモリ | |
初期ヒープ(MB) | Java仮想マシンが最初にOSにリクエストするヒープの量を指します(MB)。 |
最大ヒープ(MB) | メモリ管理に使える最大ヒープを指します。最大ヒープがコミット済みメモリより大きい場合は、利用できると保証されません。利用中のメモリが最大ヒープより小さくても、Java仮想マシンがメモリ割り当てに失敗することもあります。 |
初期非ヒープ(MB) | Java仮想マシンが最初にOSにリクエストする非ヒープ メモリの量を指します(MB)。 |
最大非ヒープ(MB) | メモリ管理に使える最大非ヒープ メモリを指します。最大非ヒープがコミット済みメモリより大きい場合は、利用できると保証されません。利用中のメモリが最大非ヒープより小さくても、Java仮想マシンがメモリ割り当てに失敗することもあります。 |
例外
Applications ManagerのAPMインサイトでは、アプリケーションで発生する例外を詳細に把握でき、監視活動が容易となります。例外タブでは、アプリケーションのパフォーマンス低下につながる例外やエラーを、図表で確認いただけます。
下記、例外タブで表示されるメトリックです。
パラメーター | 説明 |
---|---|
トップ例外 | |
トランザクション名 | アプリケーションで発生した例外の名前です。 |
数 | アプリケーションで例外が発生した回数を指します。 |
トップ エラー コード | |
トランザクション名 | アプリケーションで発生したエラー コードの名前です。 |
数 | アプリケーションでエラー コードが発生した回数を指します。 |
最新5例外トレース | |
トランザクション名 | アプリケーションで発生した例外トレースの名前です。 |
例外数 | アプリケーションで例外トレースが発生した回数です。 |
最新5エラー トランザクション | |
トランザクション名 | アプリケーションで発生したエラー トランザクションの名前です。 |
エラー コード | アプリケーションで発生したエラー コードの名前です。 |
上記のメトリックにくわえ、アプリケーションで発生するあらゆる例外は、次の基準でグラフに表示します。
- 例外によるトランザクションの内訳
- エラー コードによるトランザクションの内訳
- 例外数
- エラー数
メモ:
APMインサイト監視のメトリックを表示するには、メインタブでレポートをクリックし左のリストからトレンド分析レポートを選択してください。次のレポート タイプが表示されます。
- 一瞥レポート
- ダウンタイム履歴
- 監視のサマリ レポート