MariaDBとMySQLの監視
メモ:監視対象のMySQLデータベースでApplications Managerに割り当てられたユーザーに、MySQL/MariaDBを当社製品実行ホストからのアクセス権限があるか、または、同等の権限を手配してあるか確認ください。また、特に断りがない限り、MariaDBは当社製品でMySQL扱いとなります。
新規MySQL監視を作成するには
最小ユーザー権限:ユーザーには、MySQL/MariaDBのサーバーでSELECT、SHOW DATABASES、REPLICATIONコマンドを実行する権限が必要です。また、Applications Managerマシンからデータベース サーバーへのアクセス許可も必須となります。
権限を実行するには、リモートMySQLサーバーで次のコマンドを実行ください。
INSERT INTO user (Host,User) VALUES('<host>','<user>');
GRANT SELECT,SHOW DATABASES,REPLICATION CLIENT ON *.* TO '<user>'@'<host>';
FLUSH PRIVILEGES;
メモ:Hostにはここでは、Applications Managerマシンを指定します。
MySQL DBメトリック監視の要件:当社製品要件の該当機能の解説をご確認ください。
REST APIで新規MySQL DB監視を追加する:こちらをクリックしてご確認ください。
MySQLデータベース サーバー監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規の監視のリンクをクリックします。
- MySQLDBサーバーを選びます。
- ホストのIPアドレスか名前を入力してください。
- ネットワークのサブネット マスクを入力してください。
- 「SSLを必須にする」ボックスの選択で、SSL接続の強制が可能です。
- MySQLを実行しているポート番号を入力してください。
- ポーリング間隔を指定してください(分)。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- MySQLデータベースへのアクセス権限を付与するユーザーのユーザー名とパスワードを指定します。
- データベース名を指定します。有効なデータベース名をご指定ください。データベース名はユーザー名と関連付いている必要もあります。こちらのフィールドには、ユーザー名に対応するデータベース名を指定してください。
- コンボボックスから、監視グループに関連付けるMySQLデータベース サーバーを選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからMySQLデータベース サーバーを検出し、監視を始めます。
トラブルシュート:MySQLデータベース サーバーの監視でトラブルがある場合は、トラブルシュート情報を参照ください。
サポート対象のバージョン
- MySQL 3.23.x
- MySQL 4.x、4.1.x
- MySQL 5.x、5.1.x、5.5.x、5.6.x、5.7.x
- MySQL 8.x
- MariaDB(全バージョン)
監視対象のパラメーター
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
MySQLサーバーの詳細パフォーマンス メトリックを表示するには、可用性タブのリストから対応するリソースをクリックしてください。これらのメトリックはわかりやすいよう、6つのタブに分類して表示します。
概要
このタブではMySQLサーバーのパフォーマンス全般情報を提示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
監視情報 | |
名前 | MySQLサーバー監視の名前を表します。 |
ステータス | MySQLサーバーのステータスを表します(クリア、警告、重大)。 |
タイプ | 監視しているリソースのタイプを表します。 |
MySQLバージョン | データベース サーバーのバージョンを示します。 |
ポート | データベース サーバーを実行しているポート番号を表します。 |
ベース ディレクトリ | データベースのインストール先ディレクトリを指します。 |
データ ディレクトリ | システムのハード ディスクのどこに、データーベース サーバーのデータがあるかを示します。 |
ホスト名 | データベース サーバーを実行しているホストを表します。 |
ホストOS | データベース サーバーを実行しているホストのOSを示します。 |
最新アラート | データーベース サーバーで発生した最新アラートを示します。 |
最新ポーリング時刻 | 最新のポーリングを実行した時刻を指します。 |
次回ポーリング時刻 | 次回のポーリングをスケジュールした時刻を指します。 |
可用性 | 現在のサーバー ステータスが、利用可能か不能かを示します。 |
接続時間 | |
接続時間 | Applications ManagerサーバーからMySQLデータベース サーバーへの接続にかかる時間を指します。 |
接続タイムアウト | Applications ManagerからMySQLサーバーへの接続をまで待期できる最長時間を示します。 |
リクエスト統計 | |
リクエスト速度 | リクエスト受信速度を表します(数/秒)。 |
バイト受信速度 | データ受信速度を表します(バイト/秒)。 |
バイト送信速度 | データ送信速度を表します(バイト/秒)。 |
接続の統計 | |
オープン接続 | MySQLサーバーで現在開いている接続の数です。 |
接続アボート | MySQLサーバーへの接続を試み失敗した件数を指します。 |
クライアント アボート | MySQLサーバーがアボートしたクライアントの数を指します。 |
オープン接続(%) | 最多接続数に対するオープン接続数の比率を指します。 |
スレッド詳細 | |
利用スレッド | リクエストを処理しているスレッドの数を指します。 |
キャッシュ内スレッド | 現在、キャッシュ内に置かれているスレッドの数を指します。 |
スレッド キャッシュ サイズ | MySQLサーバーにあるキャッシュのサイズを示します。 |
テーブル ロック統計 | |
即時ロック | テーブルでテーブル ロックがすぐには利用可能とならなかった件数を指します。 |
ロック待期 | 待期後もテーブル ロックが利用可能とならなかった件数を指します。 |
キーの効率 | |
キーヒット率 | キー読み込みリクエストのうち、実際のキーバッファーからの読み込みにいたったもの割合です(%)。 |
利用キーバッファー | 利用中の割り当てキーバッファーの量を指します。 |
キーバッファー サイズ | インデックス ブロックで利用しているバッファーのサイズです。キーキャッシュとも呼びます。 |
クエリ統計 | |
INSERTクエリ数/分 | 1分ごとのINSERTクエリ実行回数を指します。 |
DELETEクエリ数/分 | 1分ごとのDELETEクエリ実行回数を指します。 |
UPDATEクエリ数/分 | 1分ごとのUPDATEクエリ実行回数を指します。 |
SELECTクエリ数/分 | 1分ごとのSELECTクエリ実行回数を指します。 |
クエリ キャッシュ ヒット率(このパフォーマンス データは、MySQLバージョン3.23.xではご利用いただけません) | |
クエリ キャッシュ ヒット率 | キャッシュされたクエリと、キャッシュされなかったクエリの比率です。 |
クエリ キャッシュ サイズ | クエリ結果のキャッシュ用に割り当てられたメモリの量を表します。 |
クエリ キャッシュ上限 | クエリ結果のキャッシュ保存に使う最大メモリ量を指します。 |
データベース
パラメーター | 説明 |
---|---|
データベース詳細 | |
データベース名 | データベース インスタンスの名前です。 |
データベース サイズ | MySQLサーバーに存在する様々なデータベースのサイズです(MB)。 |
レプリケーション
パラメーター | 説明 |
---|---|
レプリケーション詳細 | |
1:マスター・スレーブ間レプリケーション | |
レプリケーション ステータス | MySQLサーバー内のスレーブ プロセスのステータスを表します。 |
実行中スレーブI/O | MySQLサーバーにある、スレーブI/Oプロセスのステータスを表します。値は、YesかNoになります。 |
実行中スレーブSQL | MySQLサーバーにある、スレーブSQLプロセスのステータスを表します。値は、YesかNoになります。 |
最新エラー | スレーブがマスターからデータを同期しているときに発生した最新のエラーを指します。 |
マスター ホスト | マスター レプリケーション サーバーのホスト名かIPです。 |
マスター ポート | マスターがリスニングを行うTCP/IPポート番号を指します。 |
マスター ユーザー | スレーブ スレッドがマスターに接続する際に使う、認証用のユーザー名です。 |
マスターからの遅延時間 | スレーブがマスターからどれだけ遅れているかを指します。 |
2:グループ レプリケーション | |
ステータス | メンバーのステータスを示しています。値はオンライン、オフライン、エラー、回復中、到達不能です(ONLINE、OFFLINE、ERROR、RECOVERY、UNREACHABLE)。 |
接続ステータス | 接続がアクティブかアイドルか、存在をやめたか、接続を試みているかを示します。値は、オン、オフ、接続中です(ON、OFF、CONNECTING)。 |
競合検出数 | 競合検出チェックをパスしなかったトランザクションの数を表します。 |
キュー内トランザクション数 | キュー入口で、競合検出チェックの保留状態になっているトランザクションの数を指します。チェックをパスすると、キューイングへ進みます。 |
トランザクション ロールバック数 | あるメンバーを起点とするトランザクションで、レプリケーション グループのへの送信前にロールバックされたもの数を表します。 |
最新エラー | 最新の発生エラー メッセージです。 |
最新エラー タイム スタンプ | 最新エラーのタイム スタンプです。 |
レプリケーション アプライヤー | レプリケーション アプライヤー(レプリケーションの適用元)スレッドのステータスを、アクティブ/アイドルとデッドで示します。値は、オン、オフがあります(ON、OFF)。 |
メンバーID | メンバーサーバーのUUIDを指します。値はグループ内のメンバーごとに異なります。メンバーを特定する一意のキーとしても利用できます。 |
ホスト名 | 当該メンバーのホスト名です。 |
ロール | グループ内のメンバーのロールを示すメトリックです。値は、プライマリ、セカンダリがあります(PRIMARY、SECONDARY)。 |
ポート | メンバーが稼働しているポート番号です。 |
レプリケーション モード | グループで利用しているレプリケーションのモードを指します。値は、シングル プライマリ、マルチ プライマリがあります(single-primary、multi-primary)。 |
グループ名 | メンバーであるMySQLサーバーの所属先グループ名称を指します。 |
チャネル名 | グループ レプリケーション チャネルの名前です。 |
プライマリ ホスト | グループにいるプライマリ メンバーのホスト名です。 |
プライマリ ポート | グループにいるプライマリ メンバーのポート番号です。 |
パフォーマンス
パラメーター | 説明 |
---|---|
トップ クエリ:CPU | |
平均CPU時間 | クエリ実行にかかる平均CPU時間を指します(ミリ秒)。 |
総CPU時間 | クエリの実行にかかった累積総CPU時間を指します(ミリ秒)。 |
最大CPU | クエリの実行にかかった最長CPU時間を指します(ミリ秒)。 |
クエリ | 最大CPU時間を費やしたSQLクエリを指します。 |
DB名 | クエリ実行元のデータベースを指します。 |
最新実行時刻 | クエリを最後に実行した時刻を指します。 |
メモ:「トップ クエリ:CPU」データはMySQLバージョン5.7以上でのみ表示されます。
セッション
パラメーター | 説明 |
---|---|
セッション詳細 | |
PID | MySQLサーバーで実行中のセッションの、プロセスIDを表示します。 |
ステータス | MySQLサーバーにあるプロセスのステータスを表示します。 |
ユーザー | プロセスを実行中のユーザーのログイン名です。 |
DB名 | プロセスが利用しているデータベースの名前を表示します。 |
プログラム名 | セッションを確立したプログラムの名前です。 |
メモリ利用率 | プロセスが利用したメモリの量を指します(KB)。 |
CPU時間 | MySQLサーバーで実行中のプロセスが費やした累積CPU時間です(ミリ秒)。 |
ロック遅延 | 確立済みセッションでロックの確立にかかる時間を指します(ミリ秒)。 |
メモ:セッション詳細データはMySQLバージョン5.7以上でのみ表示されます。
設定
このタブではMySQLサーバーが管理しているシステム変数の情報を提示します。
設定タブの「設定情報」セクションでは、存在する属性について、リアルタイム データも履歴データも表示できます。設定タブで属性をどれかクリックしてください。「履歴データ」という新規ウィンドウが開き、属性の追加情報が提示されます。
履歴データのウィンドウには、履歴レポートとグローバル ビューの2つのタブがあります。
履歴レポート:このタブでは、選択した属性の履歴レポートを、期間を決めて表示します。属性の選択ドロップダウンで、その他の属性レポートを表示することもできます。
グローバル ビュー:このタブでは選択した属性の現在の値を、複数の監視にわたって表示します。監視に存在するその他の属性を確認するには、属性の選択ドロップダウンで属性を変更します。
複数属性のデータを表示するには、ウィンドウ左上にあるカラムのカスタマイズのリンクをクリックします。グローバル ビューの編集画面が開き、監視タイプでフィルター ドロップダウンから監視タイプを選んで表示メトリックを選択、リソースを監視ごとや監視グループごとに確認することができます。オプションを決めたのち、レポートの表示ボタンをクリックすると、情報をグローバル ビュータブで確認できます。
ステータスの表示セクションの右側にあるプロセス リストの表示では、MySQLサーバーで実行中の現在のスレッドを確認いただけます。