IBM WebSphere Message Broker監視
WebSphere Message Brokerはエンタープライズ サービス バスであり(ESB)、接続性と汎用データ転送を、SOA環境にも非SOA環境にも実現します(サービス指向アーキテクチャ:Service-oriented Architecture)。ルーティング、フィルタリング、機能強化、出版・購読モデルむけマルチキャスト、シーケンス化、集約化など、幅広いデータ操作を実行可能です。
Applications Managerは、メッセージ ブローカー、実行グループ、メッセージ フローの可用性とパフォーマンスにくわえ、実行グループのメモリ利用率を監視します。メッセージ フローの課金情報とリソース統計も収集でき、これら詳細にもとづいてサーバーごとに、監視する属性にしきい値を設定可能です。IBM WebSphere Message Brokerの監視情報は図表で提示され、パラメーターが容易に理解できます。
可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。リストにあるそれぞれの監視をクリックすると、次の情報が提示されます。
監視対象のパラメーター
WebSphere Message Brokerで監視対象となる属性は、Applications Managerでは次のタブに分類されています。
パフォーマンス概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
実行グループ ステータスのグラフィカル ビュー |
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メッセージ フロー ステータスのグラフィカル ビュー |
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実行グループ
パラメーター | 説明 |
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名前 | 実行グループの名前です。 |
利用済みメモリ(MB) | 利用中のメモリの量を指します。 |
空きメモリ(MB) | 現在の空きメモリの量を指します。値はundefinedになることがあります。 |
コミット済みメモリ(MB) | OSがJVMに割り当てたメモリの量です。 |
最大メモリ(MB) | メモリ管理に使える最大メモリ量を示します。値はundefinedになることがあります。 |
ガベージ コレクション/分 | JVMインスタンスでのガベージ コレクション発生ペースを示します(数/分)。 |
ガベージ コレクション時間 | JVMインスタンスでのガベージ コレクションの経過時間です(秒)。 |
ステータス | 実行グループのステータスです。 |
メッセージ フロー
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | メッセージ フローの名前です。 |
実行グループ名 | 実行グループの名前です。 |
メッセージ処理/分 | メッセージ処理の速度を指します。 |
MQエラー分ごと | MQGETエラーの総数です。 |
総コミット/分 | メッセージの処理中に発生した、1分あたりのトランザクション コミット件数を表します。 |
総コミット/分 | メッセージの処理中に発生した、1分あたりのトランザクション コミット件数を表します。 |
タイムアウト/分 | メッセージの処理中に発生した、1分あたりのトランザクション タイムアウト件数を表します。 |
処理時間(ミリ秒) | 入力メッセージ1つの処理にかかる、CPU時間です(ミリ秒)。 |
ステータス | メッセージ フローのステータスです。 |
値は各種属性の間で比較可能です。
メッセージ フローの課金情報と統計
ブローカーはメッセージ フローの課金情報と統計データを収集し、メッセージ フロー実行のパフォーマンスと稼働状況を記録します。メッセージ フローの統計とレポートを実行するには、下記のコマンドを利用します。
- mqsichangeflowstats <BROKER> -a -e <ExecutionGroup> -j -c active -o xml -n basic
(実行グループを指定し統計を有効化)
または、
mqsichangeflowstats <BROKER> -a -g -j -c active -o xml -n basic (実行グループすべてで統計を有効化) - mqsichangebroker <BROKER> -v <PollInterval> (監視間隔を分で指定)
メッセージ ブローカー リソース統計
ブローカーはリソース統計を収集し、実行グループが利用するリソースのパフォーマンスと稼働状況を記録します。リソース統計を実行するには、下記のコマンドを利用します。
- mqsichangeresourcestats <BROKER> -c active -e <ExecutionGroup> (実行グループを指定し統計を有効化)
- mqsichangeresourcestats <BROKER> -c active (実行グループすべてで統計を有効化)
メモ:
上記統計を有効にすると、パフォーマンスに若干の影響があります。統計は、必要な実行グループを選んで有効にすることを推奨します。