WebSphere Server監視
新規監視を作成するには
サポート対象のバージョン:WebSphere Server 5.x、6.x、7.x、8.x、9.x
Websphere監視の要件:
Applications ManagerでWebSphere Application Serverからデータ収集をするには、PMI(Performance Monitoring Infrastructure)の仕様レベルで、設定が必要です。WebSphereの要件セクションで設定情報を確認ください。
WebSphere Server監視を作成する
- 新規の監視のリンクをクリックします。
- WebSphere Serverを選択します。
- デプロイ モードをBaseとNetwork Deploymentから選択してください。
- ベース モードの場合、WebSphere Application Serverを実行しているホストのホスト名/IPアドレスを入力します。
Network Deploymentの場合でもサーバーのホスト名やIPアドレスを入力しますが、サーバーにはパフォーマンス サーブレットのインストールが必要です。これによって、Network Deploymentから、WebSphere Serverすべてが自動ディスカバリされます。 - ネットワークのサブネット マスクを入力してください。
- HTTPトランスポート ポートを入力してください(デフォルトで9080)。
- ポーリング間隔を入力してください。(分)。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- 監視するWebSphereのバージョンを選択します(5.x、6.x、7.x、8.x、9.x)。
- SOAPコネクターのポート番号を入力してください(デフォルトで8880)。
- WebSphereをSSLで監視する場合は、SSLを有効にするのチェック ボックスを選びます。
- グローバル セキュリティが有効の場合は、ユーザー名とパスワードを入力してください。
- Network Deploymentモードでは、Deployment ManagerホストとSOAPポートを入力します(デフォルト:8879)。
- WebSphere Server監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択ください(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからWebSphere Serverを検出し、監視を始めます。
メモ:
Applications Managerは、WebSphereの英語、ドイツ語、日本語、中国語版でテストしてあります。Network Deploymentモードの場合、自動ディスカバリした子監視はリスト ビューで削除できません。子監視は削除しても、親監視の次回ポーリングの際、再度追加されます。子監視の削除は、親監視の削除とあわせて実行する場合のみ可能です。子監視のデータ収集を止めるには、監視の編集ページから、親監視の除外リストに子監視を指定してください。これによって、子監視は非管理状態となり、データ収集が止まります。
監視対象のパラメーター
可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。リストにあるそれぞれの監視をクリックすると、次の情報が提示されます。
WebSphere Serverは、下記タブの属性にもとづき監視します。
サーバーの監視詳細は図表で提示し、パラメーターが容易に理解可能です。監視する属性に、これら属性にもとづいてしきい値を設定することもできます。
監視詳細
パラメーター | 説明 |
---|---|
デプロイ モード | WebSphere Serverのデプロイ モードです。BaseとNetwork Deploymentから選択ください。
|
WebSphereバージョン | WebSphere Server監視のバージョンを表します。 |
ポート | HTTPトランスポート ポートを指します。 |
サブネット マスク | WebSphere Serverのサブネット マスクです。 |
DNS名を解決しない | DNS名1つに複数IPアドレスを設定してある場合は、詳細>セクションで「DNS名を解決しない」を選択してください。 |
Deployment Managerホスト、Deployment ManagerSOAPポート | 「Network Deployment」モードを選択してある場合は、Deployment ManagerのホストとSOAPポートを指定します。デフォルトのSOAPポートは8879です。 |
SSLが有効 | WebSphereをSSLで監視する場合は、「SSLを有効にする」を選択してください。 |
監視アプリケーション サーバー | WebSphere Serverで実行中のアプリケーション サーバーから、対象を選択して監視するには、「詳細オプション」を選び、「監視アプリケーション サーバー」欄でアプリ サーバーを指定します。WebSphere Serverにある全アプリ サーバーを監視する場合は、空欄にしてください。 |
概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
ステータス | 実行中やダウンなどのステータスを示します。 |
HTTPポート | HTTPトランスポート ポートを指します。 |
トランザクション詳細 | グローバル コミット期間、コミット済みトランザクション、ロールバックしたトランザクション、最適化済みトランザクションを示します。 |
サーバー応答時間 | 最短・最長・平均と現在の応答時間を示します。 |
可用性 | WebSphere Serverが利用可能か否かを示します。 |
JVMメモリ利用率 | JVMでの総メモリを示します。 |
CPU利用率 | 最新読み込み以来、期間内に取得した平均システム利用率を示します(%)。 |
空きメモリ | システムで利用できる実際の空きメモリの量を示します。 |
平均CPU利用率 | サーバー起動以来ビジーの、平均CPU利用率を指します(%)。 |
Webアプリケーションのセッション詳細
パラメーター | 説明 |
---|---|
無効セッション | 無効にされたセッションの総数を指します(invalidate)。 |
セッション作成/分 | サーバーのセッション オブジェクト作成ペースを指します(数/秒)。 |
アフィニティ ブレーク/分 | 他Webアプリケーションからのセッション リクエスト受信を指します。この値が高いと、フェールオーバーが発生していたり、プラグイン設定が破損していたりする可能性があります。 |
ライブ セッション | メモリにキャッシュされているローカル セッションの数を表します。 |
総リクエスト数/分 | Webアプリケーションによるリクエスト処理速度を表します。 |
エラー数/分 | サーブレットやJSP(JavaServer Pages)でのエラーの総数です。 |
同時リクエスト | 処理中のリクエスト件数を指します。 |
EJB詳細
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | WebSphere Serverに存在するEJBを、JARやEARの名前で示します。EJBにマウスカーソルをあてると、jarとEARの名前が表示されます。 |
タイプ | エンティティ、ステートレス セッション、ステートフル セッション、メッセージ ドリブンなどのタイプを示します。 |
同時ライブ | 同時ライブBeansの数を表します。 |
総メソッド呼び出し | メソッド呼び出しの総数です。 |
平均メソッド応答時間 | メソッド呼び出しへの平均応答時間を示します。 |
プール サイズ | プールにあるオブジェクトの数を指します(エンティティとステートレス)。 |
アクティベーション時間 | Beanコンテナーでの総Beanアクティブ化にかかる平均時間を指します(ミリ秒)。データベースがあれば、それにかかる時間も含みます。 |
パッシベーション時間 | Beanコンテナーでの総Beanパッシブ化にかかる平均時間を指します(ミリ秒)。データベースがあれば、それにかかる時間も含みます。 |
現在のJDBC接続プール詳細
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | 現在のJDBC接続プールの名前です。 |
プール タイプ | 接続プールのタイプです。 |
作成数 | 作成した接続の総数です。 |
プール サイズ | 接続プールのサイズです。 |
同時待期数 | 接続を待期しているスレッドの数です。 |
障害(Fault) | 接続プールで発生した、タイムアウト等の障害の総数です。 |
平均待機時間 | 接続許可までの平均待機時間です(ミリ秒)。 |
最大割合(Percent Maxed) | 全接続が利用中である時間の平均割合を指します(%)。 |
JMSキュー
パラメーター | 説明 |
---|---|
キュー深度 | キューで消費できるメッセージの数を指します。 |
未コミット トランザクション | ロック状態か未コミットのメッセージの数を指します。この場合、メッセージの追加・削除は行われたものの、トランザクションのコミットは終わっていないことを表します。 |
プロデュース数/秒 | キューへのメッセージ生産速度を表します(数/秒)。 |
消費数/秒 | キューからのメッセージ消費速度を表します(数/秒)。 |
プロデューサー数 | 現在アタッチ済みのローカル プロデューサーの数を指します。 |
コンシューマー数 | 現在アタッチ済みのローカル コンシューマーの数を指します。 |
メッセージ待機時間(秒) | メッセージがキューでの消費にかかる最長の時間を指します(秒)。 |
最古のメッセージの生存期間(秒) | メッセージがキューで費やす最長の時間を指します(秒)。 |
JMSトピック
パラメーター | 説明 |
---|---|
永続サブスクリプション(Durable) | サブスクリプションが非アクティブの間に、トピックへの発行済みメッセージ保存に利用できる、サブスクリプションの数です。 |
非永続サブスクリプション | 非永続サブスクリプションの数を指します。 |
未完了パブリケーション | 現在のサブスクリプションすべてでは、まだ受信の終わっていないパブリケーションの数を指します。 |
最古のパブリケーションの生存期間 | パブリケーションがトピック スペースで費やす最長の時間を指します。 |
パブリッシャー数 | トピック スペースにあるトピックへの、ローカル パブリッシャーの数を指します。 |
サブスクリプション数 | トピック スペースにあるトピックへの、ローカル サブスクリプションの数を指します。 |
パブリケーション数 | トピック スペースへのパブリケーションの総数です。 |
スレッド プール詳細
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | スレッド プールの名前です。 |
スレッド作成 | 作成したスレッドの総数を表します。 |
スレッド破壊 | 破壊したスレッドの総数を表します。 |
アクティブ スレッド | 現在アクティブなスレッドの数を示します。 |
プール サイズ | プールでの平均スレッド数を示します。 |
利用済み比率(%) | プールが利用中の平均比率を表します(%)。 |
空きプール サイズ | プール内で空き接続の数です。 |
最大割合(Percent Maxed) | 全スレッドが利用中の平均時間を表します(%)。 |
メモ:
Network Deploymentモードでは、Deployment Managerが、WebSphere監視にリストアップされます。Deployment Managerのクリックで、サーバー情報とカスタム属性を確認可能です。Network Deploymentに存在する、それぞれのWebSphereも表示されます。