IBM Db2サーバー監視
概要
IBM Db2は、リレーショナル データベース管理システム(RDBMS)で、多数のOSに対応しています。効率的なデータ保存・分析・取得ができるようデザインされており、Linux、UNIX、Windowsに対応しています。
Applications ManagerのDb2サーバー監視では、データベース管理者(DBA)が運用環境のデータベースで、可用性とパフォーマンスを把握できます。
新規IBM Db2監視を作成するには
サポート対象のバージョン:Applications Managerは、IBM Db2バージョン8、9、10、11の監視に対応しています。
要件:Db2サーバーの監視には、SYSMONインスタンス レベルの権限が必要です。
IBM Db2データベース サーバー監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規の監視のリンクをクリックします。
- Db2 DBサーバーを選択します。
- ホストのIPアドレスか名前を入力してください。
- ネットワークのサブネット マスクを入力してください。
- Db2を実行しているポート番号を入力してください。
- ポーリング間隔入力してください。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- Db2データベースへのアクセス権限があるユーザーのユーザー名とパスワードを指定します。Db2サーバーからのデータ収集に指定するユーザー名には、システム管理者のロールを付与するか、ユーザーがマスター データベースのオーナーである必要があります。
- データベース名を指定します。
- コンボボックスから、監視グループに関連付けるDb2データベース サーバーを選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックすると、ネットワークからDb2データベース サーバーを検出し、監視を始めます。
監視対象のパラメーター
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
リストからそれぞれのリソースをクリックすると、以下のタブに情報が表示されます。
監視情報
パラメーター |
説明 |
名前 |
IBM Db2サーバー監視の名前を指します。 |
ステータス |
IBM Db2サーバーのステータスを示します(クリア、警告、重大)。 |
タイプ |
監視しているリソースのタイプを示します。 |
バージョン |
データベース サーバーのバージョンを示します。 |
ポート |
データベース サーバーを実行しているポート番号を表します。 |
インスタンス名 |
データベースが存在するインスタンスです。 |
サーバー ステータス |
データベース サーバー自体の現在のステータスです。 |
起動時刻 |
データベース マネージャーが、db2startコマンドで起動した日時を指します。 |
ホスト名 |
データベース サーバーを実行しているホストを表します。 |
ホストOS |
データベース サーバーを実行しているホストのOSを示します。 |
最新アラート |
データーベース サーバーで発生した最新アラートを示します。 |
最新ポーリング時刻 |
最新のポーリングを実行した時刻を指します。 |
次回ポーリング時刻 |
次回のポーリングをスケジュールした時刻を指します。 |
可用性 |
現在のサーバー ステータスが、利用可能か不能かを示します。 |
接続の統計
パラメーター |
説明 |
接続時間 |
IBM Db2データベース サーバーへの接続にかかった時間を表します。 |
接続総数 |
データベース マネージャーに現在存在する、ローカル接続とリモート接続の総数を表します。 |
ローカル接続 |
データベース マネージャーの現在のインスタンスに対し、リモート クライアントから開始した接続の数を指します。 |
リモート接続 |
データベース マネージャーにあるデータベースへと、ローカル アプリケーションが現在接続している数を指します。 |
エージェント統計
パラメーター |
説明 |
アクティブ エージェント |
エージェント プールにあるエージェントのうち、現在アクティブでアプリケーションに割り当てられているものの数です。 |
アイドル エージェント |
エージェント プールにあるエージェントのうち、現在、アプリケーションに割り当てられていないものの数です。 |
エージェント数 |
現在のデータベース マネージャー インスタンスに登録されているエージェントの数です。 |
待機中のエージェント |
データベース マネージャーでのトランザクション実行に必要なトークンを待期しているエージェントの数です。 |
データベース情報
パラメーター |
説明 |
データベース名 |
データ収集の対象となるデータベースの、実際の名前を指します。 |
ステータス |
データベースのステータスを示します(クリア、警告、重大)。 |
データベース エイリアス |
スナップショット機能の呼び出し時に指定する、データベースのエイリアスです。 |
データベース パス |
監視対象のシステムでデータベースを保存してある場所のフル パスを指します。 |
データベース ステータス |
データベースの現在のステータスです。 |
接続時刻 |
ACTIVATE DATABASEコマンドが発行された日時を指します。 |
デッドロック レート |
所定のポーリング間隔に発生したデッドロックの数を指します。 |
ログ利用率(%) |
データベースでアクティブに利用されているログ スペースの総量を指します(バイト) |
ソート オーバーフロー率(%) |
オーバーフローしたソートの割合を表します(%)。 |
トランザクション統計
パラメーター |
説明 |
クエリ成功 |
所定のポーリング間隔で、データベースへの実行に成功したSQLステートメント総数を指します。 |
クエリ失敗 |
所定のポーリング間隔で、データベースに実行を試み失敗したSQLステートメントの数を指します。 |
作業単位(Units of Work) |
データベース マネージャーが所定のポーリング間隔で実行した、SQLコミット、内部コミット、SQLロールバック、内部ロールバックの総数を示します。 |
キャッシュ パフォーマンス
パラメーター |
説明 |
パッケージ キャッシュ ヒット率 |
パッケージ キャッシュの利用で、システム カタログからの静的SQL用パッケージやセクションの再読み込みや、動的SQLステートメントの再コンパイルを、どれだけ減らせたか示します。 |
カタログ キャッシュ ヒット率 |
カタログ キャッシュの利用で、ディスクにあるカタログへの実際のアクセスを、どれだけ減らせたか示します。 |
バッファー統計
パラメーター |
説明 |
バッファー プール ヒット率 |
バッファー プール ヒット率は、ページ リクエストへの対応にあたり、データベース マネージャーが必要ページをバッファー プールから読み込めたの時間の比率を表します(%)。 |
インデックス ページ ヒット率 |
インデックス ページ ヒット率は、データベース マネージャーが、バッファー プールに存在するインデックス ページにアクセスしたの時間の比率を表します(%)。 |
データ ページ ヒット率 |
データ ページ ヒット率は、データベース マネージャーが、バッファー プールに存在するデータ ページにアクセスしたの時間の比率を表します(%)。 |
直接読み込み |
バッファー プールを利用しない読み込み操作の数です。 |
直接書き込み |
バッファー プールを利用しない書き込み操作の数です。 |
表領域ステータス
パラメーター |
説明 |
名前 |
表領域の名前です(table space)。 |
割り当てバイト |
表領域総ページ数×表領域ページサイズで計算し、MBに変換します。 |
空きバイト |
表領域空きページ数×表領域ページサイズで計算し、MBに変換します。 |
空きバイト率(%)[% of Free Bytes] |
(表領域空きページ数÷表領域総ページ数)×100と計算します。 |
パフォーマンス
パラメーター |
説明 |
トップ10長期実行クエリ |
プログラム名 |
クエリを実行しているプログラムやアプリケーションの名前を指します。 |
ユーザー名 |
クエリを実行しているユーザーの名前です。 |
DB名 |
クエリ実行対象のデータベースの名前を指します。 |
実行時間 |
あるクエリのこれまでの実行時間を指します。 |
アクティビティ ステータス |
アクティビティの現在のステータスです。 |
総CPU |
クエリ実行に費やした累積CPU時間を指します(ミリ秒)。 |
クエリ |
最長CPU時間を費やしたクエリを指します。 |
セッション
パラメーター |
説明 |
トップ100セッション詳細:データベースごと |
PID |
Db2サーバーで実行中のセッションのプロセスIを示します。 |
ユーザー |
プロセスを実行しているユーザーのログイン名です。 |
ホスト名/IP |
セッションを実行しているマシンのホスト名です。 |
プログラム名 |
セッションを確立したプログラムやアプリケーションの名前です。 |
DB名 |
プロセスが利用しているデータベースの名前を示します。 |
総CPU |
プロセス実行にかかった累積CPU時間を表します(ミリ秒)。 |
CPU I/O |
I/O操作の実行にかかる総CPU時間を指します(ミリ秒)。 |
CPUネットワーク通信 |
CPUがクライアント サーバー通信に費やした総時間を示します(ミリ秒)。 |
総待機時間 |
Db2サーバーでアプリケーションが待機していた時間の総計を指します(ミリ秒)。 |
エージェント待機時間 |
コンセントレーター設定にあるエージェントを、アプリケーションがキュー内で待機している総時間を表します(ミリ秒)。 |
ロック待機時間 |
アプリケーションがロックを待機している時間です(ミリ秒)。 |
クライアント アイドル時間 |
クライアントが次の要求送信を待機している時間です(ミリ秒)。 |
起動時間 |
セッション開始の日時を指します。 |