Oracleプラガブル データベース(PDB)

概要

マルチテナンシはOracle 12cで導入された新機能で、プラガブルなデータベースを単一DBに一元化するものです。Oracle Database 12cのリリース1(12.1)以後、データベースはCDB(マルチテナント コンテナー データベース)とするか、非CDBとするかを選ぶようになりました。プラガブル データベース(PDB)は、はスキーム、スキーム オブジェクト、非スキーム オブジェクトのポータブルなコレクションで、独自のインスタンス名で別DBに見えるようになっています。

監視パラメーター

Oracle PDBメトリック監視の要件こちらをクリックしてください。

監視タブをクリックして監視のカテゴリ ビューへ移動してください。データベース サーバー テーブルからOracle PDBサーバーをクリックすると、バルク設定ビューが3つのタブで表示されます。

  • 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
  • パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
  • リスト ビューでは、バルク管理設定が可能です。

監視名をクリックすると、下記のタブにサーバー詳細が表示されます。

概要

パラメーター 説明
データベース詳細
データベース 作成時刻 文字列型 データベースの作成時刻を指します。
オープン モード 文字列型 インスタンスのオープン モードを示します。読み書き読み込み専用です。
ログ モード 文字列型 ログ モードは2つあります。
  • NOARCHIVELOG:REDOログが無効になります。
  • ARCHIVELOG:REDOログが有効です。
オープン リセット ログ 文字列型 次回データベース オープンの際、RESETLOGSを許可や必要とするかを示します。
  • NOT ALLOWED
  • ALLOWED
  • REQUIRED
ガード ステータス 文字列型 データを変更から守ります。
  • ALL:SYS以外のユーザーは、データベースのいかなるデータも変更できません。
  • STANDBY:SYS以外のユーザーは、論理スタンバイがメンテナンスを行うデータベース オブジェクトを変更できません。
  • NONE:データベースにある全データに通常のセキュリティが施されていることを示します。
データベース ステータス
データベース サイズ ** 数値型 データベースのサイズを表します(MB)。
平均実行件数 数値型 各SQLステートメントの実行時に発生する実行の平均件数を示します。
総読み込み 数値型 データベースからの読み込みの件数を指します。
総書き込み 数値型 データベースへの書き込みの件数を指します。
データベース ブロック サイズ 数値型 インスタンスにおける最低可能ストレージ エリアを指しています(MB)。
空き領域 ** 数値型 データベース内の表領域すべてに存在する空きエクステントのサイズを指します(MB)。
無効/利用禁止状態のインデックス数(Invalid/Unusable Index Count) 数値型 データベースにある、無効/利用禁止状態のインデックスの数を表します。
現在のSCN 数値型 データベースの現在のシステム変更番号(System Change Number)を指します。
SQL*Net経由のデータ転送 数値型 SQL*Netサービスでの総データ送受信量を表します(MB)。SQL*NetはOracle Net ServicesやNet8とも呼びます。
データベースCPU時間率 数値型 DB時間に対するDB CPU時間の比率を指します。90%を超えていることが理想です。
接続統計
応答時間 数値型 データベースへの接続にかかる時間です(ミリ秒)。
セッション アクティビティ
ユーザー セッションの数 数値型 データベースで実行中のユーザー セッションの数を示します。
空きバイトの少ない表領域
名前 文字列型 表領域の名前を指します。
空きバイト 数値型 利用できる空きスペースを指します(MB)。
空きバイト比率(%)[% of Free Bytes] 数値型 利用できる空きスペースの比率(%)を表します(MB)。
Oracle DBリンク
DBリンク名 文字列型 データベース リンクの名前です
オーナー 文字列型 データベース リンクのオーナーを指します。
ユーザー 文字列型 データベース リンクのユーザーの名前です
Oracle Net  文字列型 データベース リンクのOracle Net接続文字列を指します。
作成時刻 文字列型 データベース リンクの作成時刻を指します。
無効なオブジェクト
オーナー 文字列型 無効なODAオブジェクトのオーナーを指します。
オブジェクト名 文字列型 無効なオブジェクトの名前です
ステータス 文字列型 無効なオブジェクトのステータスを指します。
無効/利用禁止状態のインデックス(Invalid/Unusable Index)
インデックス名 文字列型 インデックスの名前です。
表領域名 文字列型 インデックスを含む表領域の名前です。
オーナー 文字列型 インデックスのオーナーを指します。
テーブル名 文字列型 インデックスされたオブジェクトの名前です。
インデックス ステータス 文字列型 非パーティション化インデックスが有効か、利用禁止状態かを示します。製品では利用禁止のインデックスをすべてリストアップします。

メモ**のマークがあるメトリックは、管理 > パフォーマンス ポーリングにマップされています。

表領域

パラメーター 説明
表領域詳細
名前 文字列型 表領域の名前です
割り当てバイト 数値型 表領域の割り当てサイズです(MB)。
総割り当てバイト 数値型 表領域の割り当てサイズです(MB)。
利用済みバイト 数値型 利用中の表領域サイズを指します(MB)。
空きバイト 数値型 表領域の利用可能な空きスペースです(MB)。
利用済みバイト率(%) 数値型 利用中の表領域サイズを指します(%)。
空きバイト率(%) 数値型 利用可能な空きスペースof表領域(%)。
割り当てブロック 数値型 表領域内の割り当てブロックの数を示します。
空きブロック 数値型 表領域内の空きブロックの数を示します。
表領域ステータス
名前 文字列型 表領域の名前です
ステータス 文字列型 表領域のステータスです。オンライン、オフライン、無効(表領域ドロップ)があります。
データ ファイル 数値型 表領域内のデータ ファイルの数を示します。
読み込み 数値型 表領域からの読み込み速度を示します(数/分)。
書き込み 数値型 表領域への書き込み速度を示します(数/分)。
読み込み時間 数値型 表領域からの1回の読み込みにかかる時間をさします(センチ秒)。
書き込み時間 数値型 表領域への1回の書き込みにかかる時間をさします(センチ秒)。
データ ファイルのパフォーマンス
データ ファイル名 文字列型 データ ファイルの名前と場所を指します。
表領域名 文字列型 表領域の名前です
ステータス 文字列型 データ ファイルがシステム表領域の一部であれば、リカバリ不要な限りステータスはシステムになります。非システム表領域にあるデータ ファイルがオンラインであれば、ステータスはオンラインです。非システム表領域にあるデータ ファイルがオフラインであれば、ステータスはオフラインかリカバーの可能性があります。
自動拡張(AUTOEXTEND) 文字列型 データ ファイルで自動拡張が有効か否かを示します。
作成済みバイト 数値型 データ ファイルのサイズを表します(MB)。
読み込み 数値型 データ ファイルからの読み込み件数を表します。
書き込み 数値型 データ ファイルへの書き込み件数を表します。
平均読み込み時間 数値型 読み込み操作の発生にかかる平均時間を表します(ミリ秒)。
平均書き込み時間 数値型 書き込み操作の発生にかかる平均時間を表します(ミリ秒)。
最大エクステントに近づいているオブジェクト
オーナー 文字列型 表領域のオーナー名を指します。
表領域名 文字列型 表領域の名前です
セグメント名 文字列型 最大エクステントに近づいているセグメントの名前です。
セグメント タイプ 文字列型 最大エクステントに近づいているセグメントのタイプです。
エクステント 数値型 セグメントに割り当てられたエクステントの数を指します。
最大エクステント 数値型 1セグメントを占めることができる最多許容エクステントを指します。
次のエクステント 数値型 次のエクステントのサイズです(MB)。

メモ:データ収集は1日に1回実行をスケジュールされています。変更は「データ収集の最適化」で可能です。

セッション

パラメーター 説明
セッション詳細
ID 数値型 接続済みセッションのセッション 識別子を指します。
シリアル 文字列型 接続済みセッションのシリアル番号を指します。
ステータス 文字列型 現在のステータスです。オンライン、オフライン、無効(表領域ドロップ)があります。
マシン 文字列型 マシンの名前です
ユーザー名 文字列型 Oracleプロセスのユーザーの名前です
経過時間 数値型 ユーザーがOracle Serverにログインして以来の経過時間を表します(秒)。
利用済みCPU 数値型 CPUの利用時間を指します(センチ秒)。
メモリ ソート 数値型 メモリソート実行件数を指します.
テーブル スキャン 数値型 テーブル スキャン実行件数を指します.
物理読み込み 数値型 セッションの物理読み込みを指します。
論理読み込み 数値型 consistent gets(一貫性ある読み込み)とdb block getsの合計です。
コミット 数値型 ユーザーによる1秒以内のコミット数を指します。
カーソル 数値型 利用中のカーソルの数の数です。
バッファー キャッシュ ヒット率 数値型 バッファーからのセッション論理読み込みが発生した数量をさします(%)。
セッション サマリ
マシン 文字列型 マシンの名前です
プログラム 文字列型 プログラムの名前です
セッション ステータス 文字列型 セッションのステータスを指します。
セッション数 数値型 存在するセッションの数を表します。
セッション待機
ID 文字列型 接続済みセッションのセッション 識別子を指します。
ユーザー名 文字列型 Oracleプロセス ユーザーの名前です
イベント 数値型 セッションが定期しているリソースやイベントを表します。
ステータス 数値型 待機ステータスを表します。
0(待機中[WAITING]):セッションは現在待機中です。
-2(待機時間不明[WAITED UNKNOWN TIME]):最新の待機の時間がわかりません。
-1(短期間待機[WAITED SHORT TIME]):最新の待機の時間が、1センチ秒未満です。
0超過(待機時間確定[WAITED KNOWN TIME]):WAIT_TIMEが最新の待機の時間と等しくなります。
待機時間(WAIT_TIME) 数値型 値が0でなければセッションの最新待機時間を表します。0は待機中を表します。
待機時間(秒)[SECONDS_IN_WAIT] 数値型 セッションが待機中の場合(WAIT_TIME = 0)は、[SECONDS_IN_WAIT]は現在の待機条件で経過した時間を表します。セッションが待機中でない場合(WAIT_TIME > 0)は、[SECONDS_IN_WAIT]は直前の待機の開始時刻からの経過時間を指す一方、SECONDS_IN_WAIT-(WAIT_TIME÷1,000)で直前の待機の終了時刻から何秒経過したかがわかります。
Users
ユーザー名 文字列型 ユーザーに付けられた名前です。
有効期限 文字列型 ユーザー アカウントが有効期限切れとなる日を示します。
期限切れまでの日数 数値型 アカウント期限切れまでの日数を指します。
アカウント ステータス 文字列型 ユーザー アカウントの現在のステータスを指します。
ユーザー プロファイル 文字列型 ユーザーのプロファイル名を指します。

クエリ

クエリ属性は、デフォルトでは監視しません。クエリ メトリックのデータ収集は、有効・無効の切り替えが可能です。有効にすると、メトリックのポーリング間隔のカスタマイズも可能となります。クエリ メトリックを監視するには、次のとおり作業してください。

  • 管理タブへ移動します。
  • ディスカバリとデータ収集からパフォーマンス ポーリングをクリックします。
  • パフォーマンス データ収集から、データ収集の最適化タブをクリックしてください。
  • 監視タイプ ドロップダウンからOracle PDBを選択してください。
  • トップ10クエリ:バッファー取得順」をメトリック名のドロップダウンで選択します。
  • 監視方法は次から選択できます。
    • 監視タイプごと:新しく追加した監視では、こちらがデフォルトのポーリング ステータスになっています。専用カスタマイゼーションをしない限り、デフォルトのままです。ポーリング設定は3つの選択肢があります。データ収集を行わない、ポーリングごとにデータを収集する、カスタム間隔でデータを収集するです。「監視タイプ」を指定してポーリング ステータスを変更すると、そのタイプの「監視」すべてで設定が変わります。
    • 監視:このオプションは、特定の監視でポーリング ステータスを変更するときに使います。
パラメーター 説明
バッファー取得
バッファー取得 数値型 子カーソルでのバッファー取得件数です。
実行 数値型 オブジェクトがライブラリ キャッシュに来て以降の実行件数を指します。
実行ごとのバッファー取得 数値型 在のポーリング間隔での、バッファー取得の実行に対する割合を示します。
クエリ 文字列型 現在のカーソルにあるSQLテキストの最初の1,000文字です。
ディスク読み込み
ディスク読み込み 数値型 子カーソルでのディスク読み込みの数を表します。
実行 数値型 オブジェクトがライブラリ キャッシュに来て以降の実行件数を表します。
実行ごとディスク読み込み 数値型 現在のポーリング間隔での、ディスク読み込みの実行に対する割合を示します。
クエリ 文字列型 現在のカーソルにあるSQLテキストの最初の1,000文字です。

ロック統計

ロック統計は、デフォルトでは監視しません。ロック統計のデータ収集は、有効・無効の切り替えが可能です。有効にすると、メトリックのポーリング間隔のカスタマイズも可能となります。ロック統計を監視するには、次のとおり作業してください。

  • 管理タブへ移動します。
  • ディスカバリとデータ収集からパフォーマンス ポーリングをクリックします。
  • パフォーマンス データ収集から、データ収集の最適化タブをクリックしてください。
  • ドロップダウンで監視タイプからOracle PDBを選びます。
  • メトリック名ドロップダウンでロックと待期の統計を選んでください。
  • ロックと待機の統計をどのように設定するか、次から選びます。
    • 監視タイプごと:新しく追加した監視では、こちらがデフォルトのポーリング ステータスになっています。専用カスタマイゼーションをしない限り、デフォルトのままです。ポーリング設定は3つの選択肢があります。データ収集を行わない、ポーリングごとにデータを収集する、カスタム間隔でデータを収集するです。「監視タイプ」を指定してポーリング ステータスを変更すると、そのタイプの「監視」すべてで設定が変わります。
    • 監視ごと:このオプションは、特定の監視でポーリング ステータスを変更するときに使います。
パラメーター 説明
ロックを保持しているセッション
ID 数値型 ロックを保持しているセッションのセッション識別子です。
シリアル 数値型 セッションのシリアル番号です。セッション オブジェクトを一意に特定するのに使います。セッションが終わり、同じセッションIDで別セッションが始まっても、セッション レベル コマンドが正しいセッション オブジェクトに適用されるよう利用されます。
マシン 文字列型 OSマシン名を指します。
プログラム 文字列型 OSプログラム名です。
ロック待機 文字列型 ロック待機の対象アドレスです。なければNULLになります。
ロックを待機しているセッション
待機セッションID 数値型 ロックを待期しているセッションのIDを指します。
保持セッションID 数値型 ロックを保持しているセッションのIDを指します。
ロック タイプ 文字列型 ロック タイプです。
保持モード 文字列型 ロック保持のモードを指します。
要求モード 文字列型 ロック要求のモードを指します。
ロックID1、ロックID2 文字列型 ロックIDのパート1と2を指します。
ロック統計
オブジェクト名 文字列型 ックされたオブジェクトの名前です
セッションId  数値型 ロックされたオブジェクトのセッションIDを指します。
シリアル 数値型 セッション シリアル番号です。セッション オブジェクトを一意に特定するのに使います。
ロック モード 数値型 セッションがロックを保持する際のロックのモードを指します。
OSプロセスID 数値型 OSプロセス識別子です。
ブロック済みセッション時間 数値型 現在のステータスがアクティブか非アクティブかにより、そのステータスになって以来の経過時間を示します(分)。
ログオン時刻 文字列型 ログイン時刻を表します。
ブロック済みセッション
待機セッション シリアル 数値型 ロックを待期しているセッションのシリアル番号を指します。
待機 セッションID 数値型 ロックを待期しているセッションのセッションIDを指します。
ブロック セッションID 数値型 ブロックしているセッションのセッションIDです。
待機クエリ 文字列型 ロックを待機しているSQLクエリを指します。
ブロック時間 数値型 現在のステータスがアクティブか非アクティブかにより、そのステータスになって以来の経過時間を示します(分)。
インスタンスID 数値型 データベース インスタンスのIDです。
OSプロセスID 数値型 OSのプロセスIDを指します。
マシン 文字列型 ブロックするセッションを実行しているマシンの名前です
プログラム 文字列型 ブロックするセッションを実行しているプログラムの名前です
ログオン時刻 文字列型 ログオンの日時を指します。

ジョブ

パラメーター 説明
スケジュールジョブ詳細
ジョブ名 文字列型 ジョブの名前です。
現在のステータス 文字列型 ジョブの現在のステータスを指します(DISABLED、RETRY SCHEDULED、SCHEDULED、RUNNING、COMPLETED、BROKEN、FAILED、REMOTE、SUCCEEDED、CHAIN_STALLED)。
最新実行ステータス 文字列型 ジョブ実行のステータスを指します。
最新実行日 文字列型 最新ジョブの実行開始日を示します。
最新実行期間 数値型 最新実行時にジョブ完了にかかった時間を指します(秒)。
次回実行日 文字列型 次のジョブのスケジュール実行の日を指します。
スケジュール ジョブ統計
ジョブ名 文字列型 ジョブの名前です
実行回数 数値型 これまでのジョブ実行の数を指します。
失敗回数 数値型 これまでのジョブ実行失敗の数を指します。
リトライ回数 数値型 これまでジョブ リトライがあれば、その回数を示します。
経過時間 数値型 ジョブ開始以来の経過時間を指します(秒)。
有効性(Is Enabled) 文字列型 ジョブが有効か否かを指します。