IBM WebSphere MQ監視
IBM WebSphere MQ監視を作成する
- 新規の監視のリンクをクリックします。
- キュー マネージャー名前を入力してください。
- IBM WebSphere MQを実行しているホストのホスト名を指定してください。
- リスニング ポートを入力してください。
- CCSIDを指定してください(コード化文字セット識別子:Coded Character Set IDentifier)。
- サーバー接続チャネルを入力してください。
- SSLが有効のチェック ボックス:サーバー接続側でSSL認証が有効であれば、こちらを選択するとともに、SSL暗号仕様を指定してください。SSLの利用には、次の手順に従ってください。
- キュー マネージャーの証明書を、Applications Managerのキーストアに、次のコマンドでインポートします。
<AppManager_Home>\working\bin\MQCert.bat import <Queue Manager Certificate> <Queue Manager Name> - 次のコマンドで、クライアント証明書を作成できます。作成先は、<AppManager_Home>/mqseries/sslディレクトリです。このクライアント証明書を、キュー マネージャーのキー データベースに追加して双方向SSLハンドシェイクを成立させるには、<AppManager_Home>\working\bin\MQCert.bat exportを実行し、作成した証明書をlt;AppManager_Home>/mqseries/sslで見つけ、キュー マネージャーに追加してください。
- キュー マネージャーの証明書を、Applications Managerのキーストアに、次のコマンドでインポートします。
- 認証が有効のチェック ボックス:ユーザー名とパスワードなど、監視固有の認証の情報を指定してください。
- システム オブジェクトのフィルターのチェック ボックス:システム オブジェクトを監視に追加します。このオプションではシステム キューの包含/除外を設定でき、チャネルや非アクティブ チャネルを表示対象に追加するか否かの指定で、監視詳細ページから不要なデータを減らすことができます。INCLUDE_QUEUES、EXCLUDE_QUEUES、INCLUDE_CHANNELS、EXCLUDE_CHANNELS、INCLUDE_INACTIVE_CHANNELSをそれぞれ、trueかfalseにできます。
- INCLUDE_QUEUES:SYSTEM.DEAD.*、*.ADMIN.COMMAND.QUEUE
- EXCLUDE_CHANNELS:SYSTEM.AUTO.SVRCONN
- INCLUDE_INACTIVE_CHANNELS:true/false(メモ:このエントリがフィルターで利用できない場合、デフォルトのfalseになっているものと考えてください。)
- <Broker Home>\classesディレクトリにあるConfigManagerProxy.jar
- <Broker Home>\jre\libディレクトリにあるibmjsseprovider2.jar
- メッセージ ブローカーのディスカバリを選択して、ブローカーを選択します。バージョン10.x以上では、ブローカー ポートも指定できます。ブローカー認証が有効であれば、ブローカーのユーザー名とパスワードを入力してください
- ポーリング間隔をセットします。
- 認証情報のテストをクリックします。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- IBM WebSphere MQ監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択ください(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックしてください。これにより、IBM WebSphere MQをネットワークから検出して、監視が始まります。
IBM WebSphere MQの監視に必要な項目は、要件の解説ページを参照ください。jarファイルをそれぞれの場所に適宜、追加する必要があります。
メッセージ ブローカーのディスカバリをチェックして、ディスカバリに必要な、次のjarファイルが必要です。jarファイル2つを<ProductHome>\working\jre\lib\extディレクトリにコピーします。
監視対象のパラメーター
IBM WebSphere MQサーバーは、リスナー統計やチャネル監視、サーバーにデプロイされたWebアプリケーションやEJBなどの属性にもとづき監視します。キュー マネージャーの動作状況も、イベント ログで監視可能です。IBM WebSphere MQサーバーの監視情報は図表で提示し、パラメーターが容易に理解可能です。監視する属性に、これら属性にもとづいてしきい値を設定することもできます。
可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。リストにあるそれぞれの監視をクリックすると、次の情報が提示されます。
WebSphere MQサーバーで監視対象となる属性は、Applications Managerでは次のタブに分類されています。
監視情報
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | 監視の表示名です。 |
ステータス | ステータスを表します。 |
最新ポーリング時刻 | 前回のポーリングが始まった時刻を表します。 |
次回ポーリング時刻 | 次回ポーリングのスケジュール時刻を表します。 |
可用性 | 現在のサーバー ステータスが、利用可能か不能かを示します。 |
パフォーマンス概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | 監視の表示名です。 |
ステータス | ステータスを表します。 |
コマンド サーバー ステータス | コマンド サーバーのステータスを示します。ターゲット キュー マネージャーで、コマンド サーバーが稼働しているか、確認可能です。 |
チャネル イニシエーター ステータス | チャネル イニシエーターのステータスを示します。ターゲット キュー マネージャーで、チャネル イニシエーターが稼働しているか、確認可能です。 |
アクティブ接続 | キュー マネージャーへの現在の接続数を指します。 |
図表で示すイベント数 | 下記のカテゴリで発生したイベントを、最新データ収集の分、表示します。
|
キュー
パラメーター | 説明 |
---|---|
キュー名 | キューの名前です。 |
現在の深度 | 現在のキュー深度を示します。 |
キュー占有率(%)[% of Queue Occupied] | 最大キュー深度に対する、占有済みのキュー頻度の割合です(%)。 |
オープン入力数 | オープンな入力の数を表します(識別子:MQIA_OPEN_INPUT_COUNT)。 |
オープン出力数 | オープンな出力の数を表します(識別子:MQIA_OPEN_OUTPUT_COUNT)。 |
ステータス | 上記属性にもとづき、キューのステータスを示します。 |
キュー利用率グラフ | 最大キュー深度に対するキュー深度比率を、図表でしまします(%)。 |
キュー空き比率[% of Queue Free] | 最大キュー深度に対する空きキュー深度の割合を示します(%)。 |
未コミット メッセージ(Uncommitted Message) | キューで保留中の追加・取得メッセージがあるかを示します。
|
最古のメッセージの生存期間 | キューにある最古のメッセージの生存期間を示します(秒)。 |
遅延 | メッセージがキューに運ばれ、破壊的に読み込まれる間隔を示します(%)。 |
トリガー制御 | キューへのトリガーがオンになっているかを示します。
|
チャネル
パラメーター | 説明 |
---|---|
チャネル名 | チャネルの名前です。 |
ステータス | チャネル実行中のステータスです。 |
送信バイト | 送信バイトの数を指します。 |
受信バイト | 受信バイトの数を指します。 |
送信バッファー | 送信バッファーの数を指します。 |
受信バッファー | 受信バッファーの数を指します。 |
可用性 | ステータス属性を基準にチャネルの可用性を示します。チャネルのステータスが実行中(RUNNING)であれば、利用可能と見なします。それ以外のステータスは、利用不能にカウントします。 |
ステータス | 上記属性でチャネルの正常性を判定したものです。 |
圧縮時間 | メッセージごとに圧縮と解凍に費やした時間を表します(ミリ秒)。 |
圧縮率 | 達成した圧縮率です(%)。 |
リスナー
パラメーター | 説明 |
---|---|
リスナー名 | リスナーの名前を示します。 |
ステータス | リスナーの現在のステータスです。ステータスには、次のものがあります。
|
セッション数 | リスナーが利用できるセッション数を表します。Windowsでのみ有効です。 |
バックログ | リスナーがサポートする同時接続リクエストの数です。 |
ステータス | 上記属性すべてにもとづき、リスナーのステータスを示します。 |
サービス
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | サービスの名前です。 |
モード | サービス開始時のモードを示します。
|
タイプ | サービスのタイプです。
|
起動時刻 | サービスが開始した時刻を示します。サービス タイプがサーバーのときのみ利用できます。 |
変更時刻(Alterration) | サービス設定の最新変更時刻を示します。 |
ステータス | サービスのステータスです。
|
イベント ログ
WebSphere MQイベントでは、キュー マネージャーで発生した、エラー、警告、その他の事象の情報を提供します。これらイベントの分析により、キュー マネージャーの稼働状況を監視可能です。イベント発生時、キュー マネージャーはイベント メッセージを適宜イベント キューに入れます。イベント メッセージにはイベント情報が記載されています。
検索オプション
「イベント ログ」タブでは、複数オプションを用いたイベント検索を、オンデマンドで実行できます。イベント検索結果のPDFエクスポートも可能です。
- イベント カテゴリ
- 開始日
- 終了日
- イベント タイプ
- イベント メッセージにあるキーワード
- キュー マネージャーを再起動すると、イベント キューにあるメッセージは、すべてクリアされます。
- イベント トキューが最大深度に達すると、それ以上はキューへのイベント格納ができなくなります。イベント メッセージの損失を避けるには、「キュー占有率(%)」にしきい値を設定してください。
- デフォルトではすべてのイベントが有効です。イベントの有効・無効の切り替えは、MQ監視の詳細ページから、イベント ログのタブで実行ください。イベントは、MQSCコマンドでも有効にできます。
- イベントは必要なもののみを有効にしてください。わずかですが、キュー マネージャーのパフォーマンスに影響します。イベントのコントロール法は、IBM Knowledge Centerを参照ください。
- 現在、Applications Managerはカテゴリごとのイベント数を表示できます。イベントの監視はできません。
イベントと対応するキュー
イベント | キュー |
---|---|
キュー マネージャー イベント(SYSTEM.ADMIN.QMGR.EVENT) | ローカル、リモート、禁止、権限、開始、停止があります(Local、Remote、Inhibit、Authority、Start、Stop)。 |
チャネル イベント(SYSTEM.ADMIN.CHANNEL.EVENT) | Information Management Systemブリッジ、チャネル、SSLがあります(IMS Bridge、Channel、SSL)。 |
パフォーマンス イベント(SYSTEM.ADMIN.PERFM.EVENT) | パフォーマンス |
構成イベント(SYSTEM.ADMIN.CONFIG.EVENT) | 設定 |
コマンド イベント(SYSTEM.ADMIN.COMMAND.EVENT) | コマンド |
ロガーイベント(SYSTEM.ADMIN.LOGGER.EVENT) | ロガー |
イベント カテゴリ:
イベント | キュー | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
起動・停止イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
パフォーマンス イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
設定イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
チャネル自動定義イベント | DISABLED | |||||||||||||||||||||||||||||||||
チャネル イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
コマンド イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
SSLイベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
リモート イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
権限イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
禁止イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
ロガー イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
ローカル イベント |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
ブリッジ イベント |
|
設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | 監視の表示名です。 |
キュー マネージャー | キュー マネージャーの名前です。 |
コマンド キュー | コマンド入力キューの名前です。 |
デッドレター キュー | デッドレター キューの名前です。 |
転送キュー | 転送キューの名前です。 |
最大メッセージ長 | キュー マネージャーが処理できる最長メッセージ数を指します(length)。 |
最大ハンドル数 | ~を示します。1タスクでの最多オープン ハンドル数 |
最大非コミット メッセージ | ワークの1単位に存在できる、最多非コミット メッセージ数を示します。 |
最大トリガー間隔 | トリガー メッセージの数の制限に使う間隔を指定します(ミリ秒)。 |
プラットフォーム | キュー マネージャーを実行中のOSです。 |
バージョン | キュー マネージャーのバージョン番号です。 |