Microsoft Azure Synapse Analytics監視

概要

Azure Synapse Analyticsは、ビッグデータやデータウェアハウジングの要件に合わせてカスタマイズされた強力なフレームワークを提供するクラウドネイティブの統合型分析ソリューションです。Azure Synapse Analyticsを使用することで、企業はデータの取り込み、準備、管理、配信を容易に行い、リアルタイムのビジネスインテリジェンスや機械学習の要求をサポートできます。
監視は、Azure Synapse Analytics内の分析エコシステムの健全性、効率性、セキュリティを監視し、維持するために重要な役割を果たします。Applications ManagerのAzure Synapse Analytics監視ツールは、Synapse Analyticsタスクの状態に関する貴重な視点を提供するために設計されたさまざまな監視リソースと機能を提供しています。これを利用してAzure Synapse Analytics内の分析エコシステムの健全性、効率性、セキュリティを監視し、維持するために重要な役割を果たします。


Azure Synapse Analytics監視の新規作成

Azure Synapse Analytics監視を新規作成する手順は、こちらをご参照ください。

監視パラメーター

[監視]タブをクリックして、[監視]カテゴリビューに移動します。「クラウドアプリケーション」セクションで「Microsoft Azure」の子監視から[Synapse Analytics]をクリックします。
Azure Synapse Analytics監視の一括設定ビューが3つのタブに表示されます。

  • [可用性]タブ:最新24時間または30日間の可用性履歴がわかります。
  • [パフォーマンス]タブ:最新24時間または30日間のステータスとイベントを確認可能です。
  • [リストビュー]タブ:一括管理設定を実行できます。

リストされている個々の監視をクリックすると、次の情報が表示されます。Azure Synapse Analytics監視で取得できるメトリクスの種類は次のとおりです。


概要

パラメーター 説明
処理済みデータ
処理済みデータレート 監視間隔における1分ごとのクエリ処理済みデータ量の平均です(MB/分)。
処理済みデータの合計 監視間隔における1分毎の処理済みデータ量の合計です(GB)。
ログイン試行回数
ログイン試行回数 監視間隔におけるログイン試行回数(成功/失敗)の合計です。
終了したリクエスト
リクエスト終了 監視間隔における成功、失敗、中断したリクエストの合計です。
終了したパイプライン実行
パイプライン実行終了 監視間隔における成功、失敗、中断した統合パイプライン数の合計です。
終了したアクティビティ実行
アクティビティ実行終了 監視間隔における成功、失敗、中断した統合アクティビティ数の合計です。
終了したトリガー実行
終了したトリガー実行 監視間隔における成功、失敗、中断した統合トリガー数の合計です。
リンク接続イベント
リンク接続イベント 監視間隔における開始、停止、障害などのSynapseリンク接続イベント数の合計です。
リンクテーブルイベント
リンクテーブルイベント 監視間隔におけるスナップショット、除去、障害などのSynapseリンクテーブルイベント数の合計です。
リンク処理された行
リンク処理された行 監視間隔におけるSynapseリンクに処理された変更行数の合計です。
総リンクデータ処理量
リンクデータ処理レート 監視間隔におけるSynapseリンクに処理された1分ごとのデータボリュームです(MB/分)。
総リンクデータ処理量 監視間隔におけるSynapseリンクに処理されたデータボリュームの合計です(GB)。
リンクのレイテンシ
リンクのレイテンシ 監視間隔におけるSynapseリンクデータ処理にかかった最大レイテンシです(秒)。


SQLプール

パラメーター 説明
SQLプールパフォーマンス
SQLプール名 専用SQLプールの名前です。
DWU使用率(%) 監視間隔におけるDWUの最大使用率です。
CPUパーセンテージまたはデータI/Oパーセンテージのいずれかの最大値を取得することでSQLプール内の使用率の概要を表示します。
CPU使用率 監視間隔におけるSQLプール内の全ノードでの最大CPU使用率です(%)。
メモリ使用率 監視間隔におけるSQLプール内の全ノードでの最大メモリ使用率です(%)。
アクティブクエリ 監視間隔におけるアクティブクエリ数の合計です。
システム内で実行されているすべてのアクティブクエリを表示します。
キューに入れられたクエリ 監視間隔における最大同時実行制限に達した後にキューされたリクエスト数の合計です。
アダプティブキャッシュヒットパーセント 監視間隔における最大キャッシュヒットパーセンテージです(%)。アダプティブキャッシュを使用しているワークロードの効率を測定するメトリクスです。
追加のキャパシティをスケールするか、キャッシュをリフレッシュしてワークロードを再実行するかどうかを判断できます。
アダプティブキャッシュ使用率 監視間隔における最大キャッシュ使用率です(%)。アダプティブキャッシュを使用しているワークロードの効率を測定するメトリクスです。
追加のキャパシティをスケールするか、キャッシュをリフレッシュしてワークロードを再実行するかどうかを判断できます。
ログイン 監視間隔におけるSQLプールへのログイン数の合計です。
ファイアウォールによる接続ブロック ファイアウォールでブロックされている接続数の合計です。この数が高い場合SQLプールの再アクセス制御ポリシーを確認してください。
SQLプール設定
SQLプール名 SQLプールの名前です。
パフォーマンスレベル SQLプールのパフォーマンスレベルです。
DWU制限 監視間隔におけるSQLプールのDWU最大制限です。
DWU使用量 監視間隔におけるSQLプールが使用している最大DWU量です。
SQLプール全体の使用量が、DWU制限 * DWUパーセンテージで計算されます。
SQLプールステータス SQLプールのステータスです。
ストレージアカウントタイプ SQLプールのバックアップ保存に使用しているストレージアカウントのタイプです。
対応している値は次のとおりです。
GRS/LRS
SQLプールプロビジョンステータス SQLプールのプロビジョンステータスです。
最大サイズ(GB) SQLプールの最大サイズです。
作成時間 SQLプールの作成時間です。
APIにより最初の20 SQLプールのみが監視に表示されます。


ビッグデータプール

パラメーター 説明
ビッグデータプールパフォーマンス
ビッグデータプール名 ビッグデータプールの名前です。
割り当て済みvCore 監視間隔におけるApache Sparkプールの割り当てvCoreの最大数です。
割り当て済みメモリ 監視間隔におけるApache Sparkプールの割り当てメモリの最大数です。
アクティブSparkアプリケーション 監視間隔におけるアクティブなApache Sparkプールアプリケーションの最大数です。
終了したSparkアプリケーション 監視間隔に置ける終了したApache Sparkプールアプリケーションの合計です。
ノード数 ビッグデータプール内のノード数の合計です。
キャッシュサイズ ビッグデータプールのキャッシュサイズです(GB)。
AutoPause Delay ビッグデータプールが自動停止する前のアイドル時間です(分)。
ビッグデータプールのプロビジョニングステータス ビッグデータプールのプロビジョンステータスです。
ノードサイズ ビッグデータプール内のノードサイズです。
対応する値は次のとおりです。
  • Small
  • Medium
  • Large
  • XLarge
  • XXlarge
  • XXXLarge (Isolated Compute)
ビッグデータプール設定
ビッグデータプール名 ビッグデータプールの名前です。
Apache Sparkバージョン Azure Sparkプールのバージョンです。
ノードサイズファミリー ビッグデータプールで指定してるノードタイプです。
オートスケール有効 ビッグデータプールのオートスケールが有効となっているかを表します。
対応している値は次のとおりです。
true/false
オートスケール最小ノード ビッグデータプールでサポートしているノード数の最小値です。
オートスケール最大ノード ビッグデータプールでサポートしているノード数の最大値です。
セッションレベルのパッケージが有効 ビッグデータプールでセッションレベルパッケージのオートスケールが有効化されているかを表します。
対応している値は次のとおりです。
true/false
作成時間 ビッグデータプールが作成された時間です。
最終成功時間 ビッグデータプールの更新が行われた直近の時間です。
APIにより、最初の20ビッグデータプールのみが監視に表示されます。


設定

パラメーター 説明
設定
リソースグループ名 リソースグループの名前です。
ロケーション リソースのロケーションです。
プロビジョンステータス リソースのプロビジョンステータスです。
管理リソースグループ名 ワークスペース管理のリソースグループ名です。
SQL管理ログイン SQL DB管理者のユーザー名です。
AD直接認証 Microsoft Entra ID認証がすべてのワークスペースサブリソースで有効化されているかを表します。
対応している値は次のとおりです。
True/False
パブリックネットワークアクセス パブリックネットワークアクセスが有効化されているかを表します。
対応している値は次のとおりです。
Enable/Disable
マネージド仮想ネットワーク Synapseワークスペース作成時にデフォルトで関連付けられるユーザー管理の仮想ネットワークです。
データレイクストレージのアカウント詳細
ストレージアカウント名 Azureデータレイクストレージアカウントの名前です。
ファイルシステム名 Azureデータレークストレージアカウントのファイルシステム名です。
ストレージアカウントURL AzureデータレイクストレージアカウントのURLです。
エンドポイント詳細
Webエンドポイント ワークスペースの接続エンドポイントです。
SQLエンドポイント SQLの接続エンドポイントです。
SQLオンデマンドエンドポイント オンデマンドSQLの接続エンドポイントです。
Devエンドポイント Devの接続エンドポイントです。