SAP HANA監視
SAP HANA DBサーバー監視を作成するには
- 新規監視をクリックします。
- データベース サーバーでSAP HANAを選択してください。
- SAP HANA監視の表示名を指定します。
- HANAサーバーのホスト名を入力してください。
- SAP HANA Cloud Platformを利用する場合は、次の手順に従います。
- SAP HANA Cloud Platformを選択ください。
- クラウド アカウントの名前と、ユーザー名・パスワードを入力してください。
- インデックス サーバーのポートを入力してください。デフォルト ポートは30015です。
- お客様認証情報を入力するか、認証情報マネージャーに設定したものから選択してください。自分で入力する場合、監視で使うSAP HANAユーザー名とパスワードを指定します。
- データベースのユーザー名とパスワードを入力してください。
- インスタンス名を入力してください。
- ポーリング間隔をセットします。
- Enterprise EditionのAdminサーバーから新規監視を追加するには、Managedサーバーを選択します。
- SAP HANAサーバー監視を関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックしてください。追加したCCMSモニターのリソースが表示されます。
要件
- ngdbc.jarを、/working/classesにコピーしてください。ngdbc.jarは、SAP HANAインストール先のクライアント フォルダーにあります。HANAクライアントはSAP PARTNER STOREでダウンロードしてください。
- HANAをオンデマンドで利用する場合は、上記にくわえて、SAP Cloud Platform SDKが必要です(オンプレミスでは不要)。 SDKはこちらをクリックしてダウンロードできます。zipをダウンロードしたら、APM_HOME/working/hanacloudフォルダーで解凍し、APM_HOME/working/hanacloud/toolsフォルダーができているか確認ください。
- 上記の手順完了したら、Applications Managerを再起動してください。
-
SAP HANAの監視には、ユーザーに次の権限が必要です。
- システム権限:CATALOG READ
- オブジェクト権限:SELECT on schema _SYS_STATISTICS.
- GRANT MONITORING to USER_NAME
- CALL GRANT_ACTIVATED_ROLE ('sap.hana.admin.roles:Monitoring','USER_NAME')
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。データベース サーバー テーブルの下で、SAP HANAを選択すると、SAP HANA一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が、次のタブに表示されます。
- 概要
- アラート
- キャッシュ
- ジョブ
- 実行時間の長いステートメント(Expensive Statement)
- トランザクション
- ワークロード
- バックアップ
- レプリケーション
- スキーム
- ディスク
- サービス
概要
パラメーター | 説明 |
---|---|
メモリ・CPU | |
メモリ利用率 | HANAシステム全体でのメモリ利用率を指します。 |
CPU利用率 | HANAシステム全体でのCPU利用率を指します。 |
利用可能CPU | 利用可能なCPUの数です。 |
利用済みCPU | 利用しているCPUの数です。 |
総物理メモリ | HANAシステムの総物理メモリです。 |
利用済み物理メモリ | HANAシステムが利用しているメモリです。 |
総スワップ メモリ | HANAシステムに割り当てられた総スワップ メモリを指します。 |
接続の統計 | |
アクティブ接続 | アクティブ接続の総数です。 |
非アクティブ接続 | 非アクティブ接続の総数です。 |
ホストのメモリ詳細 | |
総物理メモリ | HANAシステムにあるそれぞれのホストの総メモリを表します。 |
空き物理メモリ | 個別ホストごとに利用できる空きメモリを示します。 |
利用済み物理メモリ | 個別ホストで利用中のメモリです。HANAだけでなく、他アプリケーションによるメモリ利用も含みます。 |
スワップ メモリ | 個別ホストのスワップ メモリです。 |
利用済みスワップ メモリ | 利用中のスワップ メモリを示します。 |
ピーク メモリ | ホストごとのメモリ利用のピークを示します。 |
HANAによるメモリ利用 | |
割り当て上限 | それぞれのホストでHANAに割り当てられたメモリを指します。 |
HANA利用済みメモリ | ホストごとの、HANAのみによるメモリ利用を指します(総レジデント)。 |
カラム テーブル利用済みメモリ | カラム テーブルが利用したメモリを指します。DBテーブル データは、SAP HANA利用済みメモリの大部分を占めます(SAP HANAは行だけでなく、列を基準にもできます)。 |
ロー テーブル利用済みメモリ | ロー テーブルが利用したメモリを指します。DBテーブル データは、SAP HANA利用済みメモリの大部分を占めます。 |
コード/スタック メモリ | HANAのコードとスタックによるメモリ利用を示します。 |
データベース レジデント | プロセスが実際に利用している物理メモリの量を示します(仮想的に割り当てられたメモリを実際に使う必要があれば、物理メモリにマッピングされて、「レジデント」になります)。 |
システム情報 | |
バージョン | システムにインストールされたSAP HANAデータベースのバージョンです。 |
システム タイプ | SAP HANA構成がシングル ホスト システムか、複数ホスト システムかを示します。 |
すべての開始済みサービス | サービスがすべて起動しており、システムが稼働中で利用可能であることを示します。 |
プラットフォーム | SAP HANAシステムのOSです。 |
インスタンスID | SAP HANAデータベースのインスタンスIDです。 |
サービス
パラメーター | 説明 |
---|---|
サービス名 | サービスの名前です。 |
利用済みCPU | サービスが利用しているCPUの割合を表します(%)。 |
利用済みメモリ | サービスごとの利用メモリを指します。 |
リクエスト/秒 | ホスト コンピューターのリクエスト処理速度を示します。 |
応答時間 | クライアントからのリクエストにサービスが応答するのにかかる時間を指します(ミリ秒)。 |
アクティブなリクエスト数 | サービスが処理しているアクティブなリクエストの数を指します。 |
保留リクエスト数 | SAP HANAデータベース サーバーのキュー内で、サービスによる処理を待期しているリクエストの数を表します。 |
アクティブ スレッド数 | サービスのアクティブ スレッドの総数です。 |
オープン ファイル数 | SAP HANAデータベース サーバーで、サービスが現在開いているファイルの数を表します。 |
サービスのステータス | サービスのステータスです。ステータスには、no、yes、unknown、starting、stoppingがあります。 |
ディスク
パラメーター | 説明 |
---|---|
ディスク利用タイプ | ホスト コンピューターでのディスク利用のタイプです。利用率タイプには、log、data、trace、data_backup、log_backupがあります。 |
総ディスク スペース | ディスクごとの総割り当てスペースを指します。 |
利用済みディスク | 利用中のディスクを指します。 |
ディスク空き比率(%) | ディスクの空きスペース比率を表します(%)。 |
ディスク パス | ディスクへのパスです。ディスクの場所を示します。 |
ディスク ボリューム サイズ | 総ディスク スペースを示します。(GB) |
ディスク ボリューム | |
サービス名 | サービスの名前です。 |
ボリュームID | 一意のボリューム識別子です。 |
ファイル タイプ | ボリューム ディレクトリにあるファイルのタイプです。値は、data、log、traceです。 |
ファイル名 | ファイルの名前です。 |
総ボリューム サイズ | SAP HANAサーバーの総データ ボリュームです。 |
利用済みボリューム サイズ | 利用中の総データ ボリュームをさします。 |
空きサイズ | モジュールの空きメモリ サイズです。 |
ボリュームI/O統計 | |
サービス名 | サービスの名前です。 |
ボリュームID | 一意のボリューム識別子です。 |
ボリューム パス | ファイル システムのパスを示します。 |
ディスク タイプ | ファイル システムのタイプを示します。 |
ブロック済み書き込みリクエスト | ブロックされた書き込みリクエストの数を指します。 |
読み込み総数 | 全ファイル タイプ総合での、ディスクでのファイル読み込み総数です。 |
読み込み失敗総数 | ディスクからの読み込み失敗の件数を指します。 |
総読み込みサイズ | 読み込みデータのサイズです。 |
アペンド総数 | 全ファイル タイプ総合での、ディスクでのファイル アペンド総数を表します。 |
書き込み総数 | 全ファイル タイプ総合での、ディスクでのファイル書き込み総数を表します。 |
書き込み失敗総数 | 書き込み失敗の数です。 |
総書き込みサイズ | 書き込みデータの総サイズです。 |
総I/O時間 | |
速度 | I/Oのパフォーマンスを表します(MB/秒)。 |
スキーム
パラメーター | 説明 |
---|---|
カラム テーブル数 | パーティションに存在するカラム テーブルの数です。 |
カラム テーブル サイズ | カラム テーブル パーティションへの割り当てメモリ量を指します。固定サイズ テーブルも可変サイズ テーブルも含みます。 |
ロー テーブル数 | パーティションに存在するロー テーブルの数です。 |
ロー テーブル サイズ | ロー テーブル パーティションへの割り当てメモリ量を指します。固定サイズ テーブルも可変サイズ テーブルも含みます。 |
レプリケーション
パラメーター | 説明 |
---|---|
ホスト | ホスト名 |
サービス名 | サービスの名前です。 |
サイト名 | 論理サイト名を指します。 |
セカンダリ ホスト | セカンダリ ホストの名前です。 |
セカンダリ サイト名 | セカンダリ論理サイトの名前を指します。 |
レプリケーション ステータス | レプリケーションのステータスを指します。 |
バックアップ
パラメーター | 説明 |
---|---|
バックアップ サイズ | バックアップのサイズです。 |
ソースタイプ名 | バックアップの永続性タイプを示します。「volume」、「topology」があります。 |
サービス タイプ名 | データベース サービスのタイプを示します。「indexserver」、「nameserver」、「statisticsserver」があります。 |
エントリ タイプ名 | バックアップ カタログ エントリの分類を示します。「complete data backup」、「data snapshot」、「log backup」、「log missing」があります。 |
起動時間 | バックアップ開始時のタイム スタンプです。 |
総時間 | バックアップ取得にかかった時間を指します。 |
バックアップ ステータス | バックアップ アクションの結果を表します。「successful」、「failed」、「running」、「cancel pending」、「canceled」があります。 |
バックアップ設定 | |
最大復元ファイル経過時間 | 復元ファイルの最長経過時間を指します(秒)。 |
ログ リプレイ ステップ サイズ | ログ リプレイ ステップのサイズを示します(バイト)。 |
最大復元Backintチャネル | リカバリ作業中の、リクエストごとの最多並列backintチャネル数を示します。 |
Backint実行可能リンク | backint実行可能リンクの名前です。 |
Backint実行可能 | backint実行可能ファイルの名前です。 |
Backintデータ バックアップ パス | backint用のデータ バックアップ ディレクトリを表します。 |
ファイル データ バックアップ パス | ファイル ベースのデータ バックアップに使う、デフォルトのディレクトリを指します。 |
ファイル ログ バックアップ パス | ファイル ベースのログ バックアップに使う、現在のディレクトリを指します。 |
最新バックアップ詳細 | |
最新バックアップID | データ バックアップやログ バックアップの一意のIDです。 |
最新バックアップ起動時刻 | バックアップ操作の起動時刻です。 |
最新バックアップ終了時刻 | バックアップ操作の終了時刻です。 |
最新バックアップ エントリ タイプ | バックアップ カタログの分類です。製品では「complete data backup」、「log backup」、「log missing」をサポートします。 |
最新バックアップ宛先タイプ | バックアップ先のタイプです。値は、「file」か「backint」です。 |
最新バックアップ サイズ | バックアップのサイズを示します。 |
Workload
パラメーター | 説明 |
---|---|
現在の実行レート数/分 | 現在のステートメント実行速度を表します(数/分)。 |
現在のコンパイル レート数/分 | 現在のステートメント準備速度を表します(数/分)。 |
現在のトランザクション レート数/分 | 現在のトランザクション速度を表します(数/分)。 |
現在のコミット レート数/分 | コミット速度を表します(数/分)。 |
現在のロールバック レート数/分 | ロールバック速度を表します(数/分)。 |
現在のメモリ利用率レート数/分 | メモリ利用の総量を、分ごとに表します。 |
トランザクション
ブロック済みトランザクションのデータセットでは、ロックを取得しようと待期しているトランザクションの情報がわかります。このような状況は、他のトランザクションやネットワーク、ディスクによるロック保有と競合している際に発生します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
ブロック済みトランザクションID | ブロック済みトランザクションの接続IDです。 |
ロック オーナー トランザクションID | ロックを保持している書き込みトランザクションと関連付いた、接続のIDを指します。 |
ブロック時間 | トランザクション ブロックの発生から経過した時間を指します。 |
待期スキーム名 | ロックの実施されたスキームの名前です。 |
待期オブジェクト名 | ロックの実施されたオブジェクトのタイプです。 |
ロック タイプ | トランザクションのブロックで保持されるロックのタイプを表します。ロック タイプは、レコード、オブジェクト、メタデータがあります。 |
ロック モード | ロック済みのレコード、テーブル、データベースに対する、トランザクションのアクセス レベルを表します。ロックのモードには、shared、exclusive、intentional exclusiveがあります。 |
ブロック ステートメント | トランザクションをブロックしているステートメントを指します。 |
実行時間の長いステートメント(Expensive Statement)
実行時間の長いステートメント(Expensive Statement)のデータセットでは、設定したしきい値より実行時間が長いステートメントの情報が提示されます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
ステートメント継続時間 | ステートメント実行にかかる時間を指します。 |
レコード | データベース テーブルにあるレコードの数です。 |
メモリ サイズ | ステートメントの計算に必要なメモリです。 |
DBユーザー | データベースへの接続に使うユーザー名です。 |
操作 | 操作のタイプを表します。prepare、execute、fetch、closeなどがあります。 |
ステートメント | しきい値より実行に時間がかかっているSQLステートメントを指します。 |
エラー コード | クエリに関連付いたエラー コードを示します。 |
エラー メッセージ | エラー コードに関連付いたエラー メッセージを示します。 |
ジョブ
パラメーター | 説明 |
---|---|
接続ID | 操作の発端となった接続を示します。 |
スキーム名 | オブジェクトのスキームです。 |
オブジェクト名 | オブジェクトの名前です。 |
ジョブ名 | 操作のタイプです。 |
起動時間 | 操作が起動した時刻を指します。 |
現在のジョブ進行状況 | 操作の現在のステータスです。inactive、active、precommitted、aborting、partial_aborting、active_prepare_commitがあります。 |
キャッシュ
パラメーター | 説明 |
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キャッシュID | キャッシュの一意の識別子です。 |
総サイズ | キャッシュ インスタンスごとに利用できる、最大メモリを指します。 |
利用済みサイズ | キャッシュ インスタンスが利用しているメモリを指します。 |
ヒット数 | キャッシュ インスタンスのキャッシュ ヒット回数を指します。 |
ミス数 | キャッシュ インスタンスのキャッシュ ミス回数を指します。 |
アラート
パラメーター | 説明 |
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アラートID | 現在のアラートのIDです。 |
アラートのレーティング | 発生アラートの重要度です。重要度はアラートごとに違います。1(information message)、2(warning level 1)、3(warning level 2)、4(warning level 3)、5(error message)があります。 |
アラート タイム スタンプ | アラート発生時刻をローカル サーバーの時間で記録します。 |
説明 | アラートについての情報です。 |