エンド ユーザー監視(EUM)
概要
エンド ユーザー体感監視では、ファイアウォール外部の複数ロケーションから、サービスのステータスやパフォーマンスを監視できます。エンド ユーザー監視(EUM)なら、サービスのユーザー体感や挙動をより詳しく把握でき、エンド ユーザーに問題が及ぶ前の予兆の段階で、パフォーマンス低下の潜在リスクを検出可能です。ビジネス クリティカルなサービスの体感向上にご利用いただけます。
エンド ユーザー監視を行うには、エージェントをクライアントのロケーションにインストールし、監視を設定する必要があります。エージェントでは現在、ping、DNS、メール サーバー、LDAPサーバー、リアル ブラウザー監視(RBM)などに対応しています。
このページでは、Applications Managerのエンド ユーザー監視で、どのようにユーザー体感監視を実行するのか、解説します。トピックごとの詳細は、各ページを参照ください。
エンド ユーザー監視(EUM)のしくみ
エンド ユーザー監視では、アプリケーションやサービスが、実際のエンド ユーザーにとって、快適なパフォーマンスで動作しているか、確認可能です。EUMエージェントのデータ収集と報告によって、IT管理者は余分な作業もなく、サービスのパフォーマンスを正確に追跡できます。
EUMを設定するには、EUMエージェントをダウンロードのうえ各地の支店や顧客拠点にインストールし、本拠地側にはApplications Managerサーバーを用意してください。エージェントは有効になると、これらロケーションからのサービス パフォーマンス データの収集をはじめ、Applications Managerのサーバーへと引き渡します。Applications Managerはデータを処理して、エンド ユーザー体感の測定に利用します。
EUMエージェントは、別都市にある複数の支店や、複数エンド ユーザーのシステムへとインストールできます。エージェントとApplications ManagerサーバーはHTTPSで通信します。
EUMエージェントはApplications Managerサーバーを定期的にpingし、サービス設定情報などを収集します。続いて、サービスはリモートロケーションで実行され、結果がApplications Managerサーバーに戻ってきます。Applications Managerサーバーはエージェントからの情報にもとづき、サービスのパフォーマンスを測定、グラフを作成しています。管理の詳細ページに表示されるパフォーマンス メトリックには、各ロケーションから見た時の応答時間や障害レポートが含まれています。
EUM画面の情報を利用すれば、ITチームはサービスのパフォーマンスが、各ロケーションからどのように見えるか判定できます。特定エージェントでパフォーマンス低下が報告されれば、根本原因分析を行い、ユーザーに影響が及ぶ前に、問題の真因を切り分け可能です。