Apache ActiveMQ監視
- Apache ActiveMQ――概要
- Apache ActiveMQの監視――当社が提供すること
- 新規Apache ActiveMQ監視を追加する/ AddMonitor APIを利用する
- 監視対象のパラメーター
Apache ActiveMQ――概要
Apache ActiveMQは強力なオープン ソースのメッセージ ブローカーです。JMSにくわえ、さまざまなクロスランゲージ クライアントやプロトコルを、Java、C、C++、C#、Ruby、Perl、Python、PHPと、広くサポートします。ActiveMQは、JMSクライアントでもメッセージ ブローカーでも、エンタープライズ インテグレーション パターン(Enterprise Integration Pattern)を完全サポートしています。
Apache ActiveMQの監視――当社が提供すること
Applications Managerは、管理者がActriveMQのメトリックを収集、キューやブローカーのパフォーマンスをインフラと相関付けて解析するのを支援します。お客さまは可用性や拡張性を高い次元で保つため、最適な設定を維持可能で、潜在的な問題があれば自動でアラートがあがります。
ここでは、ActiveMQのフル活用に必要なことや、Applications Managerで確認できるメトリックを案内します。
- リソース利用率詳細:ActiveMQサーバーを自動検出しメモリとCPUを監視して、リソース消費に変動があればアラートします。
- トピックとキューの詳細:メモリ利用率、平均メッセージ サイズ、平均エンキュー時間、ブローカーのメトリックなど、ActiveMQキュー データをすべて自動的に収集・視覚化し、まとめて表示します。トピックごと消費メモリ、平均メッセージ サイズ、送信ブロック、トピックごとのステータスなどの情報を分析し、情報提供にもとづく決定を支援します。
- 購読者統計:購読者数、購読者キューなどのメトリックを、ActiveMQダッシュボードで確認できます。購読者メトリックをそれぞれのトピックのメトリックに相関させれば、問題の診断ができます。
- パフォーマンス低下を迅速に解決:Apache ActiveMQのコンポーネントでパフォーマンスの問題が発生すると、ただちに通知します。パフォーマンスのボトルネックを把握し、エンド ユーザー体感に影響する予兆のうちに、手早く是正アクションを起こせます。
Apache ActiveMQ――新規監視を追加するには
Apache ActiveMQ監視の要件
ActiveMQのJMX包括サポートにより、ブローカーをMBeansで監視・管理できます。JMXサポートの有効化・無効化は、こちらのセクションに詳細があります。
新規監視の作成手順
Apache ActiveMQ監視を作成するには、次の手順に従ってください。
- 新規監視のリンクをクリックします。Apache ActiveMQを選択してください。
- 監視の表示名を入力してください。
- ActiveMQブローカーを実行しているホストのIPアドレスと名前を入力してください。
- JMXポート番号をフィールドに入力します。
- ActiveMQブローカーのユーザー名とパスワードなど認証情報を入力するか、認証情報マネージャーのリストから認証情報を選択ください。
- JNDIパスを入力してください。例:デフォルト インストール環境では、Apache ActiveMQブローカーのJNDIパスは、/jmxrmiです。
- ポーリング間隔を入力してください(分)。
- Apache ActiveMQ Serverにアクセス可能か確認するには、認証情報のテスト ボタンをクリックしてください。
- Apache ActiveMQ Monitorを関連付ける監視グループを、コンボボックスで選択します(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックしてください。これによりApache ActiveMQがネットワークから検出され、監視が始まります。
AddMonitor APIでApache ActiveMQ monitorを追加する
構文
http://[Host]:[Port]/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=[API_KEY]&type=ApacheActiveMQ&displayname=[DISPLAY_NAME]&HostName=[HOST_NAME]&port=[PORT]&username=[USER_NAME]&password=[PASS_WORD]&JNDIPath=/jmxrmi
リクエスト パラメーター
APIリクエストにかかわるパラメーターを下に記します。共通リクエスト パラメーターのリストもあわせて参照ください。
フィールド 説明 type 追加するデータベースのタイプです。値はApacheActiveMQにしてください。 displayname ActiveMQ監視の表示名です。 hostname ActiveMQサーバーを実行しているホストの名前です。 port ActiveMQサーバーが動作するポート番号です。 username Apache ActiveMQサーバーへのアクセス権限があるユーザーの名前を指定します。 JNDIPath 利用するJNDIパスを指します。
リクエスト サンプル
http://prod-server8:9091/AppManager/xml/AddMonitor?apikey=ff5db35538c534e24dc2154cffbc7e6e&type=ApacheActiveMQ&displayname=Success&HostName=app-w8-aio-5&Port=1099&UserName=&Password=&JNDIPath=/jmxrmi
監視対象のパラメーター
監視タブをクリックして、監視カテゴリ ビューへ移動してください。ミドルウェア/ポータル テーブルで、Apache ActiveMQを選択します。Apache ActiveMQ一括設定ビューが、3つのタブに分類・表示されます。
- 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
- パフォーマンスタブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
- リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。
監視名をクリックすると、全サーバーの詳細が次のタブで表示されます。
パラメーター | 説明 |
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設定詳細 | |
メモリ利用率 | 未配信メッセージのメモリ利用量を指します(バイト)。 |
ストア利用率 | |
一時利用率 | |
メモリ詳細 | |
総物理メモリ サイズ | 物理メモリの総量です(MB)。 |
空き物理メモリ サイズ | 空き物理メモリの量を指します(MB)。 |
コミット済み仮想メモリ サイズ | 実行中のプロセスに保証されたの仮想メモリ量を指します(MB)。 |
総スワップ スペース サイズ | JVMが保持している仮想メモリの総量です。 |
空きスワップ スペース サイズ | 空き仮想メモリ サイズ |
スレッド詳細 | |
デーモン スレッド数 | 実行中のデーモン スレッドの数です。 |
ピーク スレッド数 | Java仮想マシンの起動か、ピークのリセットが発生して以来の、ライブ スレッドのピーク数を表します。 |
ライブ スレッド数 | 実行中のライブ スレッドの数です。 |
総起動スレッド数 | Java仮想マシンの開始以来、作成・起動したスレッドの総数を指します。 |
ヒープと非ヒープ メモリ詳細 | |
ヒープ メモリ利用率 | 利用中のヒープ メモリです。 |
非ヒープ メモリ利用率 | 利用中の非ヒープ メモリです。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
トピック詳細 | |
名前 | |
メモリ利用率(%) | |
キュー サイズ | 宛先にある未消費メッセージの数を指します。ディスパッチされたもの、肯定応答されていない可能性もあります。 |
平均メッセージ サイズ | 宛先でのメッセージ平均サイズです。 |
送信ブロック | フロー コントロールのためブロックされたメッセージの数を指します。 |
平均ブロック時間 | フロー コントロールのためメッセージをブロックしている平均時間を指します(ミリ秒)。 |
トピック数詳細 | |
プロデューサー | ActiveMQインスタンスへメッセージを投稿したプロデューサーの総数を指します。 |
消費者数 | プロデューサーが投稿したメッセージの、消費者総数を表します。 |
インフライト数 | 消費者セッションへと送信されたもの、肯定応答が返っていないメッセージの数を指します。 |
エンキュー数 | 最新の再起動以来、キューに送信されたメッセージの総数を指します。 |
ディスパッチ数 |
消費者セッションに送信されたメッセージの総数を指します(デキュー+インフライト)。 |
デキュー数 | 最新の再起動以来、消費者が肯定応答したメッセージのうち、キューから削除されたもの総数を表します。 |
失効数 | 期限切れで配信できなかったメッセージの数を指します。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
キュー詳細 | |
メモリ利用率 | 未配信メッセージのメモリ利用量を指します(バイト)。 |
カーソル利用率 | メッセージ カーソル メモリ利用率、(バイト) |
平均メッセージ サイズ | 宛先でのメッセージ平均サイズを指します。 |
平均エンキュー時間 | 宛先にメッセージがとどまっている平均時間を表します。 |
平均ブロック時間 | フロー コントロールのためメッセージがブロックされた平均時間を指します(ミリ秒)。 |
キャッシュ有効設定 | キャッシュが有効になっているか否かを示します。 |
プロデューサー ブロック警告間隔 | プロデューサーが宛先へのメッセージ追加をブロックされたとき、警告を発する間隔を表します。 |
キュー数詳細 | |
エンキュー数 | 最新の再起動以来、キューに送信されたメッセージの総数を指します。 |
ディスパッチ数 | 消費者セッションに送信されたメッセージの総数を指します(デキュー+インフライト)。 |
デキュー数 | 最新の再起動以来、消費者が肯定応答したメッセージのうち、キューから削除されたもの総数を表します。 |
失効数 | 期限切れで配信できなかったメッセージの数を指します。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
購読者詳細 | |
指定名(designation name) | |
カーソル利用率 | メッセージ カーソルのメモリ利用率を示します(バイト)。 |
最大保留メッセージ | 保留メッセージの許容上限数を指します。 |
肯定応答待期メッセージ | クライアントへディスパッチされ、肯定応答を待機しているメッセージの数です。 |
保留キュー サイズ | 配信保留中メッセージの数を指します。 |
エンキュー カウンター | 購読者情報にマッチするメッセージをカウントします。 |
デキュー カウンター | クライアントに送信・肯定応答されたメッセージをカウントします。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
設定詳細 | |
ブローカー バージョン | ブローカーのバージョンを指します。 |
ブローカーID | ブローカーの一意のIDです。 |
ブローカー名 | ブローカーの名前です。 |
平均メッセージ サイズ | 宛先でのメッセージ平均サイズを指します。 |
現在の接続数 | |
ジョブ スケジューラー ストア上限 | プロデューサーがブロックされるまで、スケジュール メッセージに利用できるディスクの上限を表します(バイト)。 |
ジョブ スケジューラー ストア | ジョブ ストア上限までの利用率を指します(%)。 |
最大メッセージ サイズ | 宛先での最大メッセージのサイズを指します。 |
メモリ上限 | 未配信メッセージをストレージへ一時ページングするまで、データ保持に利用できるメモリの上限を表します(バイト)。 |
最小メッセージ サイズ | 宛先での最小メッセージのサイズを指します。 |
接続総数 | 接続の総数を指します。プロデューサーと消費者の双方が、ActiveMQインスタンスに接続し、それぞれメッセージの投稿・消費をしていることが条件です。 |
総消費者数 | プロデューサーが投稿したメッセージの、消費者総数を表します。 |
総デキュー数 | 最新の再起動以来、消費者が肯定応答したメッセージのうち、キューから削除されたもの総数を表します。 |
総エンキュー数 | 最新の再起動以来、キューに送信されたメッセージの総数を指します。 |
総メッセージ数 | キューにあるエンキュー済みメッセージ、デキュー済みメッセージの総数を指します。 |
総プロデューサー数 | ActiveMQインスタンスへメッセージを投稿したプロデューサーの総数を指します。 |
ストア上限 | ストア上限までの利用率を指します(%)。 |