アクションの関連付け、依存装置、アラート ルールの定義

監視に依存性を設定する

Applications Managerでは、管理対象サーバーを横断して、複数リソース間で依存性を定義できます。監視のステータスや可用性は、依存性で決まることがあります。パラメーターによっては逆に、依存先のステータスや可用性の重要度から決まるものも珍しくありません。Applications Managerでは、ステータスや可用性を、すべての依存性で決まるようにも、一部の依存性を選んで決まるようにも、設定可能です。 重要度は重いものから、次の順番で決まります。

  1. 重大
  2. 警告
  3. クリア

たとえば、監視グループに9つの依存性があって、それぞれ、重大・警告・クリアが3つずつだとします。その際、監視グループのステータス重要度が、「いずれの3つの依存性」によっても決まるよう設定すれば、重要度の一番高い重大が、グループ全体の重要度となります(「重大3つ」という条件を満たしているため)。

監視に依存性を設定するには、次の手順で作業してください。

  1. ホーム タブを選択すると、すべての監視グループがリストアップされています。
  2. 監視をリストアップしている監視グループをクリックしてください。
  3. 対象とするリソースで、アラートの設定アイコンアイコン:関連付けをクリックすると、アラートの設定画面が開きます。
  4. ステータス可用性を、コンボボックスで選んでください。依存属性が表示されます。
  5. 必要属性を選択し、>>ボタンで左から右へ移動してください。デフォルトでは、監視属性のすべての依存性が、右側に追加されています。不要なデフォルトの設定は、アクション/アラート設定で削除できます。
  6. ステータスや可用性の重要度決定ルールを、指定してください。
    • 選択したパラメーターすべてに依存:ステータスの重要度は、選択したパラメーターすべての重要度で決まります。
    • 選択したn個のパラメーターに依存:ステータスの重要度は、いくつのパラメーターで決まるか指定できます。コンボボックスで「n個」を表す数を選択ください。
  7. すべてを保存のクリックで、依存性設定が完了です。

アラート ルールの定義

監視/監視グループにアラート ルールを設定する

アラート ルールを設定すれば、監視グループのステータスや可用性を、グループ メンバーの監視に応じて決める際のルールを作成できます。たとえば、ステータス重大の監視が監視グループに2つある場合、監視グループ全体のステータスを重大としたり、可用性重大の監視が1つでもあれば監視グループの可用性を重大としたりが可能です。

監視グループでアラート ルールを設定するには、次の手順で作業してください。

  1. ホーム タブを選択してください。すべての監視グループが表示されています
  2. アラート ルールを設定する監視グループをクリックします。
  3. 本日の可用性から監視グループと進み、アラートの設定アイコンアイコン:関連付けをクリックしてください。アラートの設定画面が開きます。
  4. ステータス可用性ボタンをクリックし、アラート オンの条件設定を行います。

可用性アラート ルールの場合

  • アクション:アラート アクションの設定を行うと、アラート発生時はアクションが実行されます。詳細はアクション/アラート設定の解説ページを参照ください。
  • アラート ルールの定義(監視グループの場合):ルールの作成で、アラート発生条件を指定できます。監視グループをダウンと判定する際は、次の項目のステータスや可用性に依拠します。
    • 任意の数の監視:監視の数を指定し、それを基準に、監視グループのステータスが決まるようにします。
    • すべての監視
    • 選択した監視マークのクリックで、関連付いた監視や監視グループも、関連付けの無いものも、選択可能です。監視からさらに属性を選んで、監視グループのステータスの基準にすることもできます。
    • 監視の比率(%):監視の比率(%)を指定し、それを基準に、監視グループのステータスが決まるようにします。

依存装置 - 監視グループにある装置の可用性が、子監視の可用性で決まるシナリオも、設定ができます。

ステータス アラート ルールの場合

  • アクション:アラート アクションの設定を行うと、アラート発生時はアクションが実行されます。詳細はアクション/アラート設定の解説ページを参照ください。
  • アラート ルールの定義(監視グループの場合):ルールの作成で、アラート発生条件を指定できます。監視グループをダウンと判定する際は、次の項目のステータスや可用性に依拠します。
    • 任意の数の監視:監視の数を指定し、それを基準に、監視グループのステータスが決まるようにします。
    • すべての監視
    • 選択した監視マークのクリックで、関連付いた監視や監視グループも、関連付けの無いものも、選択可能です。監視からさらに属性を選んで、監視グループのステータスの基準にすることもできます。
    • 監視の比率(%):監視の比率(%)を指定し、それを基準に、監視グループのステータスが決まるようにします。

依存装置:監視グループにある装置の可用性が、子監視の可用性で決まるシナリオも、設定ができます。

ルール設定には、多数の選択肢があります。たとえば、監視グループの可用性をダウンにする条件に、監視の可用性ダウンを指定することも、監視のステータス重大を指定することも可能です。アラート ルールも同様にカスタマイズできます。

メモ:アラート ルールでは
  • Applications Managerは、初めにダウン、続いて重大、警告の順番で、ルールを処理します。
  • マッチするルールがあればそれを条件として採用し、そこから先の処理の順番へと進むことはしません。
  • マッチしたルールでは、監視グループのステータスは、選択した監視すべての重要度に依存して決まります。

依存装置

依存装置の設定では、依存装置の可用性がダウンの際に関連する監視や監視グループの可用性もダウンとなるように、指定できます。依存装置を設定する際は、依存先ダウンにより子監視からもダウン アラートがあがることがないよう、誤報の抑止が可能です。

依存装置を設定する

監視グループに依存装置を設定するには、次の手順で作業してください。

  1. 管理タブを選択します。
  2. アラート/アクション設定からアラートの設定をクリックしてください。
  3. 依存装置を設定する監視や監視グループを選択します。
  4. 可用性から、可用性の設定をクリックしてください。つづいて 依存装置タブをクリックすると、依存装置の設定画面が開きます。
  5. 監視のリストから、依存装置にするリソースを選択してください。
  6. 依存装置からのアラートは、抑止することもできます。
メモ
  • サブグループは、親グループのグループ依存設定を上書きします
  • 監視レベル設定は、依存グループ レベルの依存設定を、すべて上書きします(依存グループのサブグループも対象です)。
  • 監視レベルでの依存装置設定は、監視グループにあるそれぞれの装置に依存装置設定をするのと同様の挙動となります。
  • ※親グループのルールより、サブグループのルールが優先されます。また、サブグループのルールにもとづき可用性やステータスが変化すると、親グループにも影響します(サブグループはデフォルトで親グループの依存リソースです)。他方、親グループに直接所属する監視は特段の設定がない限り、サブグループと違い、親グループのルールに従います(親グループのルールを上書きしません)。

依存監視グループ

依存監視グループの設定では、依存先の監視グループで可用性やステータスの問題があった場合に、対応する監視グループでも可用性やステータスに反映されるよう、指定できます。

依存監視グループを設定する

依存監視グループの設定は、次の手順で実行してください。

  1. 管理タブを選択します。
  2. アラート/アクション設定からアラートの設定をクリックしてください。
  3. 依存グループを設定監視グループを選択します。
  4. 可用性の設定か ステータスの設定ボタンをクリックしてください。つづいて 依存監視グループ タブを選択すると、依存監視グループ設定の画面が開きます。
  5. 管理グループの知るとから、依存グループにするグループを選択してください。

循環依存性:複数の依存監視を複数の管理対象サーバー横断で関連付けると、ループが発生し、「循環依存性」となることがあります。循環依存性によるエラーの追跡は重大な手間がかかりますので、依存性は全体像を考慮して設定し、依存性はできるだけ非循環的に保ってください。すなわち、装置Aが装置Bに依存し、装置Bが装置Cに依存している場合、装置Cを装置A依存にすることは避けてください。

監視グループ依存性

依存性を追加すると、親グループの監視の依存性やステータスがどうなるか、以下にシナリオを提示します。

監視グループ1 監視グループ2 グループ2を依存性として追加したのちの、グループ1のステータス
ダウン ダウン ダウン:グループ1と2の双方がダウンのため
ダウン アップ ダウン:グループ1がダウンのため
アップ ダウン ダウン:依存グループ2がダウンのため
アップ アップ アップ

依存監視グループでのアラート抑止
アラート抑止は、依存監視グループにも設定できます。この機能は、依存監視と依存監視グループで同様の挙動をします。依存監視1つでアラート抑止すると、親監視グループのアラートも抑止します。以下に、シナリオを示します。

監視アラート1 監視アラート2 監視1 アラート抑止 グループ2と監視1を依存性に追加したのちの、グループ1のステータス
ダウン ダウン ダウン しない ダウン:グループ1、グループ2、監視1すべてがダウンのため
ダウン ダウン アップ しない ダウン:グループ1とグループ2 がダウンのため
ダウン アップ ダウン しない ダウン:グループ1と監視1がダウンのため
ダウン アップ アップ しない ダウン:グループ1がダウンのため
アップ ダウン ダウン しない アップ
アップ ダウン アップ しない アップ
アップ アップ ダウン しない アップ
アップ アップ アップ しない アップ
ダウン ダウン ダウン する ステータス重大:グループ1、グループ2、監視1すべてがダウンのため
可用性アップ:依存監視の設定によりアラートはクリア
ダウン ダウン アップ する ステータス重大:グループ1とグループ2 がダウンのため
可用性アップ:依存監視の設定によりアラートはクリア
ダウン アップ ダウン する ステータス重大:グループ1と監視1がダウンのため
可用性アップ:依存監視の設定によりアラートはクリア
ダウン アップ アップ する ダウン:グループ1がダウンのため
アップ ダウン ダウン する アップ
アップ ダウン アップ する アップ
アップ アップ ダウン する アップ
アップ アップ アップ する アップ