.NETエージェント設定のバックアップとリストア
APMインサイト .NETエージェントは複数の負荷分散サーバーにインストールが可能です。スタンドアローンアプリフィルター、Windowsサービスアプリフィルターなどの同じエージェント設定をすべてのサーバーに適用して、同じ設定を複製できます。
しかし、サーバーが多数ある場合、サーバーごとに同じ設定を複製するのは難しい場合があります。このような場合、 APMインサイトのHealth Monitorツールを使用して、1つのサーバーからバックアップを取得し、残りのサーバーにリストアすることが可能です。
設定のバックアップ方法
アプリケーションを介して設定のバックアップを作成するには、以下の手順に従います。
- Health Monitorツールを開き、[Tools]タブに移動
-
[Back Up Configuration]をクリックし、DotNetAgentConfigBackUp.zipという名前のファイルを作成
DotNetAgentConfigBackUp.zipにはエージェントの設定内容が含まれています。設定を複数のサーバーにリストアするために使用します。
設定のリストア方法
設定ファイルは以下の2つの方法でリストア可能です。
アプリケーション経由でリストア
- .NETエージェントをサーバーにインストール
- 設定のバックアップ方法で取得したDotNetAgentConfigBackUp.zipファイルを、.NETエージェントの設定をインストールするサーバーの任意の箇所にコピー
- Health Monitorツールを開き、[Tools]タブに移動
-
[Restore Configuration]をクリックして、DotNetAgentConfigBackUp.zipファイルをロード
エージェントサービスが自動的に再起動します。 - Windowsサービスとスタンドアローンアプリを手動で再起動し有効化
コマンドライン経由でリストア
.NETエージェントをサーバーにインストールしていない場合、コマンドラインからエージェントをインストールして設定をリストアすることが可能です。
この方法でリストアを行うことで、.NETエージェントはバックアップファイルから自動的に設定を行い、インストールします。
多数のサーバーに.NETエージェントをインストールする必要がある場合は、バッチスクリプトを作成することで煩雑な設定を自動化できます。
- .NETエージェントをインストールするサーバーにDotNetAgentConfigBackUp.zipファイルをコピー
- DotNetAgentConfigBackUp.zipファイルをエージェントMSIと同じフォルダに配置
-
以下のコマンドを実行
C:\> msiexec -i apminsight-dotnetagent.msi configbackupfile=DotNetAgentConfigBackUp.zip
上記コマンドにより、設定を復元してエージェントMSIをインストールします。 - Windowsサービスとスタンドアローンアプリを手動で再起動し有効化