簡易アップグレード

概要

簡易アップグレードでは、最新バージョンを利用でき、最新のサービス パックに容易に自動アップグレードが可能です。お客さまシステムが拡大し、Applications Managerで分散構成をとる場合は特に、多数のManagedサーバー(プローブ側)で最新版への更新を行うのも、複雑・大規模な作業になりかねません。簡易アップグレードはまさに、中央ダッシュボードからManagedサーバー更新を行う機能です。簡易アップグレードはEnterprise Editionでのみご利用いただけます。

メモ

最新サービス パックへの更新を行う前に、「AppManager Home」フォルダーとApplications Managerデータベースを、完全にバックアップしてください。

簡易アップグレードを利用するには、グローバル設定管理タブから、当該機能を有効にする必要があります。

Enterprise Editionでの簡易アップグレード

Enterprise Editionでは、Managedサーバー更新の前に、Adminサーバーの更新が必要です。Managedサーバーの実行バージョンは、Adminサーバーから確認できます。

メモ:Enterprise Editionでアップグレードを行う際は、全インスタンスを一度にアップグレードしてください。

Adminサーバーをアップグレードする

  • 製品最新バージョン ダウンロードのリンクは、バージョン情報ページに表示されます。
  • ダウンロードをクリックし、最新のApplications Manager PPMをダウンロードしてください。
  • ダウンロード完了後、今すぐアップグレードのリンクが、バージョン情報ページに表示されます。
  • 今すぐアップグレードのクリックで、既存構成のアップグレードが始まります。Applications Managerは、次のメッセージを表示します。「ソフトウェア パッチアップグレードを開始しました。しばらくして、サービスをシャットダウンします。15分後にこのWebコンソールに、再度、接続してください。
  • メモ:フェールオーバー構成では、簡易アップグレードは、ライブのサーバーで先に始まります。ライブ側サーバーが最新版になると、待機側サーバーの自動アップグレードが始まります。

Managedサーバーをアップグレードする

Adminサーバーのアップグレードが完了すると、Managedサーバーすべてを、Adminサーバーから一括でアップグレードできます。

  • ManagedサーバーのリンクをクリックするとManagedサーバー ページが開き、こちらでManagedサーバーの設定ができます。Managedサーバー テーブルでは、サーバーごとに実行バージョンが表示されます。Managedサーバーの同期、ダウンロード、アップグレードのステータスも確認できます。
  • 最新の互換バージョンをダウンロードしていない場合、Managedサーバーをクリックして、今すぐダウンロードをご利用ください。
  • メモ:更新パッチをダウンロード済みの場合、アップグレードのリンクが表示されます。表示されなければ、AppManager Home/working/patches/フォルダーへ移動し、最新ビルド番号のついたフォルダーを見つけ、中にあるPPMを利用してください。

ダウンロード完了後、アップグレードするManagedサーバーをチェック ボックスで選び、今すぐアップグレードをクリックしてください。これによって、選択したManagedサーバーが最新版になります。ダウンロードとアップグレードのステータスは、アイコンでは次のように表示しています。

簡易アップグレードが完了:ダウンロードとアップグレードが完了

簡易アップグレードが準備OK:ダウンロード完了、アップグレード準備済み

簡易アップグレードが進行中:ダウンロードとアップグレードが進行中

アップグレード前のバックアップ取得方法

  • Windowsでは、Win+R > ファイル名を指定して実行 > services.mscなどとしてサービス情報を表示し、ManageEngine Applications Managerサービスを停止してください。Linuxサーバーの場合は、sh shutdownApplicationsManager.shを「AppManager Home」から実行します。
  • コマンド プロンプトで、WindowsならshutdownApplicationsManager.bat -force、Linuxならsh shutdownApplicationsManager.sh -forceを実行します。いずれも「AppManager Home」で作業してください。
  • AppManager Home/support」へ移動し、古いサポート ファイルはすべて削除します(拡張子が、.gz.zipのもの)。
  • AppManager Home/working/webclient」へ移動し、「temp」ディレクトリを削除してください。
  • AppManager Home」へ移動し、古いログ フォルダーを削除します(例:logs_oldlogs_datelogs.zip)。「AppManager Home/working」の下にあるログ フォルダーも削除してください(最近のログを集めた「logs」フォルダーは削除しないでください。アップグレードに失敗した場合、必要となる可能性があります)。
  • AppManager Home/working」へ移動し、hs_err_pid<xxxx>.logjava_pid<xxxx>.hprofがあれば削除します。ここでは、xxxxはプロセスIDを指しています。
  • AppManager Home/working/heapdump」へ移動し、ディレクトリにあるファイルを削除します。
  • AppManager Home/working/backup」へ移動し、最新1か月分より古いバックアップがあれば、削除します。
  • AppManager Home」フォルダーをすべてバックアップします。そののち、エクスプローラーやコマンド プロンプトを閉じてください。
  • Microsoft SQL Serverをバックエンドに利用している場合、SQL Serverに接続して、Applications Managerのデータベースをバックアップしてください。