WMIとは?
WMI(Windows Management Instrumentation)は、Windows OSを管理することを目的にMicrosoftが開発した技術です。WMIを活用することで、Windowsシステムの状態を示す情報を取得できます。
ネットワークの管理を簡単に実現するために開発された技術であるSNMPと比較すると、Windowsサーバーの管理を簡単に実現するために特化した技術がWMIとわかりやすいかもしれません。WMIはシステムの監視を目的に活用されることが多く、SNMPと併用することもあります。
監視ツール OpManager はこちら
WMI監視で取得できる項目
WMIで取得できる情報には、SNMPで取得できる項目もあれば、SNMPでは取得できない、Windowsのより詳細なパフォーマンス項目や設定値などがあります。WMIで監視できる項目は、例えば以下のものがあります。
リソース | CPU使用率・メモリー使用率・ディスク使用率など |
---|---|
Windowsサービス | Windowsサービスの起動状態など |
プロセス | 起動しているプロセス・引数など |
Windowsイベントログ | 発生した監査ログ・アプリケーションログなど |
ファイル、フォルダー | サイズ・フォルダーの中のファイル数・更新日時など |
ログファイル | 文字列検索など |
Hyper-V | 仮想マシンの起動状態など |
Active Directory | サービスの起動状態・システムパフォーマンスなど |
MS Exchange | サービスの起動状態・インフォメーションストア・キューなど |
MS SQL Server | データベースサイズ・トランザクションロックなど |
WMIをコマンドで利用するのは難しい・非効率
WMIで情報を取得する方法は、コマンドプロンプトやWindows PowerShellでコマンド「wmic」を使用します。例えば、WMIを使用してCPU使用率を取得するためのコマンドは以下の通りです。
Get-WmiObject Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor | Select Name,PercentProcessorTime
WMIをコマンドで利用するためには、多数あるWMIのクラスの中から、監視したい適切なクラスを発見する必要があり、難易度が高いと言えます。
監視の目的は万が一障害が発生した場合の対応の迅速化です。問題を認識してからコマンドで調べるような状況では、障害による損失は大きくなるばかりです。 そのため、多くの管理者はツールを導入し、WMIを手間なく活用してシステムの監視を実施しています。
WMI監視を簡単に実現するツール
ManageEngineが提供するOpManagerは、WMIやSNMPにも対応した監視を簡単に自動化できるパッケージソフトウエアです。特に可視化機能に強く、誰が見てもネットワークやシステムの異常を瞬時に把握できる管理画面を提供します。
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前述に示した主な監視項目はOpManagerでも取得しており、取得したデータをグラフ化、異常な値が出た際に管理者に通知できます。また、スクリプトを作成して監視項目をカスタマイズ することも可能です。
※OpManagerをLinux系OSにインストールする場合、WMI監視機能は利用できません。詳細は ナレッジベース をご参照ください。
関連機能
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CPUやメモリなどを監視するリソース監視機能について紹介しています。 - プロセス監視
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仮想化環境のHyper-Vのホストや仮想マシンを簡単に管理する方法を紹介しています。