ファブリックとは？イーサネットファブリックを簡単に管理するツール

イーサネットファブリックとは？

イーサネットファブリックとは、複数のスイッチを1台として扱う技術です。これにより、ネットワークの拡張性と冗長性を高めることが可能です。

従来のネットワークでは、複数のスイッチを配置することによるネットワークループの対策としてスパニングツリープロトコル（STP）を用いていました。STPはループする通信を遮断できるメリットがあります。しかし、STPのために回路を遮断して通常では利用できないようにする必要があり、回路の効率を下げることにも繋がっていました。

イーサネットファブリックは、STPを必要としないルーティング技術を用いることにより、従来のネットワーク構成よりもポートの利用効率を向上させています。
また、そのほかリンクの自動回復やMACアドレスの自動学習管理機能などを備えており、装置の移動や構成変更など、より柔軟なネットワーク管理を行うことが可能です。

柔軟に変更可能なネットワークを管理して状態を把握できるようにするには、管理体制も柔軟で、変更にすぐ対応できる必要があります。

手動でマップやネットワーク構成図を作成して管理する場合、ネットワークの変更の都度構成図を変更する必要があります。 ネットワーク構成図と実際のネットワークの間に差異が生じる原因にもなり、障害などのいざという時に混乱を招くことになってしまいます。

イーサネットファブリックを利用したネットワークの管理には、対応するネットワーク監視ツールを利用して効率良くネットワークを管理することがおすすめです。

イーサネットファブリックを効率良く管理できるツール

ManageEngineが提供する統合監視ソフトウェア「OpManager」は、ファブリックスイッチを自動的に識別し、ファブリックスイッチ管理MIBに基づいて管理します。また、ベンダー固有MIBやAPIを使用して詳細にスイッチを監視することが可能です。

ファブリックスイッチが検出されると、OpManagerはネットワークの詳細スキャンを実行します。スイッチのキャパシティ、パフォーマンス、および構成の詳細を自動で取得し、可視化します。

イーサネットファブリックのポートを簡単管理

OpManagerは、以下のベンダーのSANスイッチをサポートしています。

• Brocade Silkwormシリーズ
• McData Sphereonシリーズ
• EMC Connectrixシリーズ
• Cisco MDSシリーズ
• QLogic SANboxシリーズ
• HP SANスイッチ
• LightSandスイッチ

OpManagerでは、以下の監視を簡単に始めることが可能です。

• ファブリックスイッチの概要
• スイッチポートの詳細
• 相互接続情報
• ゾーニング情報
• スイッチの可用性レポート

ネットワークを可視化するためのトポロジーマップを自動で作成します。トポロジーマップには、スイッチと接続先が描画されます。
通信の状況やスイッチのパフォーマンスを手間をかけずにグラフ化されます。
また、蓄積した監視データはレポートとして出力することも可能です。ネットワークの利用傾向やパフォーマンスの統計分析にご活用ください。

ポートに関する以下のレポートが自動で作成可能です。

• 受信トラフィック
• 送信トラフィック
• 受信使用率
• 送信使用率
• エラー

障害管理

OpManagerはスイッチやポートの状態を監視し、障害を検知するとアラートで管理者にお知らせします。SANスイッチからのSNMPトラップにも対応し、適切なアラームを発生させます。
スイッチからのトラップを受信して通知可能なほか、障害発生と同時にプログラムを実行したり他の機器を起動したりするなどの自動化にも対応しています。

リアルタイムグラフ

OpManagerでは、SNMPを使用してリアルタイムグラフを描画することで、ポートレベルのトラブルシューティングを行うことができます。リアルタイムのデータは、ポートから収集され、グラフにプロットされます。

ネットワークのパフォーマンスを簡単可視化

関連機能

• ネットワーク管理
  ネットワークを効率よく管理する機能について紹介しています。
• スイッチ監視
  ネットワークスイッチを簡単に監視する方法についてご紹介しています。
• ルーター監視
  ルーターを簡単に監視する方法についてご紹介しています。