フリーのネットワーク監視ツールとは
フリーのネットワーク監視ツールとは、インストールから導入、継続利用まで、基本的に無料で使えるツールを指します。フリーの監視ツールとして、目的を問わず使用や再配布が可能なオープンソースソフトウェア（OSS）も存在します。カスタマイズ性に優れている反面、十分使いこなすためにはコマンドなどの専門知識が必要なこともあります。
フリーのネットワーク監視ツールでは、一般に機器の稼働状況を監視する死活監視、ネットワークのトラフィック量を監視する性能監視、機器のリソース状況を監視する状態監視などを行います。それぞれの監視の詳細については、以下のページもご参照ください。
【関連】 ネットワーク監視の基本である死活監視・性能監視・状態監視とは？
フリーのネットワーク監視ツールのメリット
フリーのネットワーク監視ツールを使うメリットとして、主に次の2つが挙げられます。
メリット1：導入・運用の費用を最小限にできる
有償ツールを利用するときと比べて、フリーの監視ツールを利用する場合は費用を最小限に抑えることができます。日本の多くの企業において、ITに割り振る予算はまだまだ不足していると言われています。ネットワーク監視のための初期費用や継続費用を抑えられるということは、大きなメリットになりえます。また、万が一合わないと感じた場合も、契約更新のタイミングなどを考慮する必要がなく比較的自由に他のツールに乗り換えることができます。
メリット2：柔軟なカスタマイズ性と豊富な情報源
フリーの監視ツールの中でもオープンソースソフト（OSS）の場合、すでに多くの人に利用されていものも多いです。機能拡張などのカスタマイズが柔軟にできるほか、インターネット上に情報が豊富にあり、それらを参照しながら進めることができます。そのような実績があるツールを利用する場合、カスタマイズ性や豊富な情報はメリットになります。
フリーのネットワーク監視ツールのデメリット
フリーのネットワーク監視ツールを使うデメリットとして、主に次の2つが挙げられます。
デメリット1：サポートの追加費用が高くなりがち
フリーの監視ツールの場合、一般に日本語サポートは付随せず、別途費用を支払う必要があるケースがほとんどです。社内に専門知識や経験が豊富な社員が多くいる場合を除いて、ツールの導入にあたり不明点があったり、運用でトラブルが発生した場合など、迅速に解決したい場面ではサポートが不可欠です。サポートの費用が高額で、結果的に有償ツールより費用がかかってしまった、という事態に陥らないために、事前にサポートの有無や費用を確認しましょう。
デメリット2：導入や運用の工数負荷が大きくなりがち
フリーの監視ツールの場合、有償ツールと比べて使いやすさが優先されておらず、導入や運用で工数を多くとられる可能性があります。たとえば、監視対象のネットワーク機器の登録作業や、日々の運用に必要なカスタマイズなどです。仮に専門知識や経験が豊富な社員であったとしても、時間がかかってしまうことがあります。初期費用の抑制だけを最優先するのではなく、工数負荷も考慮する必要があります。
無料のネットワーク監視ツールと比較した
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