そもそも監視とは何をするもの?
一般的に「監視」とは、あるものの動きや動作を常に見張り、不都合な事が発生していないか確認することです。
したがって監視ソフトは、監視対象の見張りをソフトウェア上で自動で行い、不都合なことが発生していないかをソフトウェアのユーザーにわかるようにするものだと言えます。
大抵の場合では「監視ソフト」と言った場合、その監視対象となるのはネットワークやサーバー、コンピューターなどの機器となります。
ネットワークやサーバー、コンピュータの情報を監視ソフトが定期的に収集して見ることで、それらが正常に動作しているかどうかを確認します。
監視ソフトを選ぶとき見るべきポイント6選
それでは実際に監視ソフトを選ぶ際に、どのような点を重視してソフトウェアを選ぶべきなのか、そのポイントをかいつまんで解説します。
監視対象
まず大前提として、監視したい対象がその監視ソフトで監視可能かを確認する必要があります。
監視ソフトによっては監視対象ごとに得意・不得意が存在することがあります。確かに監視可能ではあるが他製品と比較すると後述の監視項目が少ない等が発生する可能性もあります。
その監視ソフトが監視したい対象に適合しており、確実に監視できるかに注意して監視ソフトを選定しましょう。
監視項目
監視項目とは、対象の動作が正常かそうでないのかを見分けるために、具体的に見るべき箇所のことです。
例えばサーバーにおける監視では、以下の監視項目を見ることが多いです。
まず、監視したい対象が障害/異常状態であると判断するためにはどのような監視項目が必要であるかを確認し、それに対応する監視ソフトを確認することが重要です。
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通知手段
監視ソフトで対象を監視し、対象が障害/異常状態であると自動で判断が下されても、ユーザーがそれに気付かなければ意味がありません。
監視ソフトを選定する際には、ソフトが監視対象の障害/異常を検知した際にユーザーへ知らせる機能について確認し、監視の運用において使い勝手の良い通知機能を有しているかどうかを確認しましょう。
例えば、監視ソフトによくある通知方法として以下のような機能があります。
- メール通知
- SMS通知
- 音声通知
- 電話通知
- チャットツールへのメッセージ投稿
- ヘルプデスクソフトウェアへのチケット発行
また、障害/異常が発生した際に、人の手による対応を待たず自動で修復を試みる機能がある監視ソフトもあります。
カスタマイズ性
企業や運用現場によって、運用方法は千差万別です。監視ソフトに予め用意されている監視方法や監視項目では、既存の監視運用が網羅できない可能性もあります。
運用上どうしても外すことができない組織独自の監視項目や通知手段などがある場合には、監視ソフト側のカスタマイズ性でそれらに対応できるかを確認する必要があります。
導入・メンテナンスの手間
監視ソフトと一口に言っても、手軽に開始できるものから導入構築に時間がかかるものまで、様々なものがあります。
監視ソフトで手間が掛かりやすい箇所の例としては
- 監視ソフト用の環境の準備
- 監視ソフトのインストール
- 監視の初回設定
- 監視ソフトにバージョンアップがあった際の更新作業
などがあります。
導入やメンテナンスに手間を掛けることができない場合は、インストールや更新作業が比較的簡単な、パッケージ化された監視ソフトがおすすめです。
値段
監視ソフトには、完全に無料で使用できるものと、有償のものがあります。
無料ソフトの中にはソースコードが公開されたオープンソースソフトウェアなども存在し、独自機能を開発するなどしてカスタマイズすることが可能です。
有償ソフトは無料のものに比べてコストが掛かる反面、導入構築が簡単にできたりと比較的高機能であり、利用難易度が低い傾向にあります。
導入や運用のコストをかけられず、サーバーやソフトに関する知識があるスタッフがいる場合は、無料ソフトを選択するのが良いでしょう。
一方で、サーバーやツールに関する知識があるスタッフがいない場合や、頻繁に組織異動などがありスタッフが入れ替わる可能性がある組織では、導入構築・利用難易度の低い傾向にある有償ソフトを検討することをおすすめします。
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