Microsoft Exchange Serverとは?
Exchange Server(エクスチェンジ サーバー)とは、マイクロソフト社が提供する、メールサービスやスケジュール共有システムのためのサーバーソフトウェアです。
ビジネスにおいて、メールシステムは今や必要不可欠です。メールシステムを提供するExchange Serverに問題が発生しメールの送受信がストップした場合、ビジネスの大きな損失が発生します。Exchange Serverは、ビジネスにおける重要度から、24時間365日稼働状況を確認し、動作に問題がないかを確認すべきシステムと言えます。
Exchange Server監視の必要性
メールサーバーに障害が発生した場合、障害から短時間で復旧してダウンタイムを最小化することが重要です。サーバー管理者は、ビジネス損害を最小限に抑えるため、Microsoft Exchange Serverの各コンポーネントの状態を把握し、潜在的な問題やパフォーマンス低下を事前検知することが望ましいと言えます。
メールシステムのダウンが疑われる場面では、サーバー管理者が疑うべき原因として以下が挙げられます。
- 外部とメールサーバーまでの間のネットワークの障害
- Exchange Serverが稼働するWindows Serverのサーバーダウン
- Exchange Serverが稼働するWindows Serverのパフォーマンス障害
- Exchange Serverのシステムダウン
- Exchange Serverのパフォーマンス障害
- メールを送受信するクライアントの障害
サーバー管理者は、このように原因を切り分けるべき箇所、確認すべき項目が非常に多い中、最短時間での障害復旧を求められることになります。これを24時間365日徹底して実施して障害を予防することは、非常に困難と言えます。
Exchange Serverの監視を自動化するツール
そのため、多くの管理者がExchange Serverの監視をツールで自動化しています。ManageEngineが提供するOpManagerもそのひとつです。OpManagerでは、Exchange Serverの監視を自動化し、現在の稼働状況を一目でわかるように可視化する機能を備えています。OpManagerを使用すると、Exchangeのパフォーマンスの障害を一目で把握できるほか、ネットワークやサーバーの一元管理により、障害の原因を即座に切り分けることが可能です。
関連項目
- ユーザーガイド
OpManagerのMicrosoft Exchange Serverに関するユーザーガイドをご紹介します。 - ナレッジベース
OpManagerのMS Exchange監視の監視項目一覧をご紹介します。
無料で使えます[機能・監視数 無制限]
OpManagerでExchange Server監視を監視するメリットは次の通りです。
- Exchange Serverの稼働状況を的確に把握できます
- 障害発生箇所を特定できます
- Exchange Serverのダウンタイムを最小化できます
OpManagerのExchange Server監視機能でできることは主に次の4つです。
Exchangeサービスの監視
Exchange Serverでは複数の重要なサービスにより動作しています。Exchangeの可用性を保障するためには、これらのサービスの監視が必要です。Exchange監視では、以下のサービスを監視できます。これらのサービスが利用できなくなると、Exchangeサーバーは重要なタスクを実行できなくなります。
- ネットワーク上に電子メールを配信するSMTP
- Microsoft Exchange情報ストレージを管理するExchangeインフォメーションストア(IS)
- Microsoft Exchange X.400サービスを提供するMTA Stack
- Microsoft Exchangeのルーティング情報を処理するExchange Routing Engine
- Microsoft Exchangeサービスに関するシステムを提供するExchange System Attendant
インフォメーションストアの監視
Exchangeのインフォメーションストア(IS)は、特定のExchangeサーバードメイン内のメールリクエストを処理します。 ISスレッドが、アクティブディレクトリサービス内のSID(セキュリティ識別子)のルックアップに長時間かかる問題や、ISが断続的に無応答となる問題が発生することがあります。 しきい値を設定し、ISを継続的に監視することで、このような問題の発生を防ぐことができます。
キューと接続数の監視
接続のキューや、アクティブコネクション数の増加は障害の指標となります。 キューが急激に増加した場合、Exchange Serverがスパムからの攻撃を受けていることがあります。 また、Exchange Server側の異常で接続が異常終了した場合、接続が正常に終了せず、接続数が増加します。
大量のキューや接続数により、Exchange Serverのパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。 キューや接続数を監視することにより、このようなボトルネックを早期に検知できます。 OpManagerのExchange Server監視では、しきい値を設定して障害発生前に通知することで、このようなボトルネックの検知を支援します。
Microsoftベストプラクティス - しきい値設定
Exchange監視では、監視の必要のある60以上のパラメーターを標準でサポートしています。 また、いくつかの監視項目では、マイクロソフト推奨のベストプラクティスにしたがって、あらかじめしきい値を設定しています。 この値で監視開始し、その後、実際の運用に合わせて調整していきます。