パケットロスとは?パケットロスが発生する原因は?
ネットワークにおけるパケットとは、通信内容を小分けに分割したものを差します。通信内容を小分けにして送信することにより、複数人が同時に通信を行っても、ひとりがネットワークを占有することなく全員の通信が正常に行われます。
この、小分けにした通信内容の一部または全てが、通信先に正常に届かず、消滅してしまうことを「パケットロス」と言います。
パケットロスが発生する原因としては、以下のような要因が考えられます。
- ネットワークが処理可能なパケット量を上回るパケットが流れている
- ネットワークが混み合っている
- 通信途中・通信先の問題
ここからは、パケットロスが発生する原因について詳しく解説します。
ネットワークが許容可能なデータ量を上回る通信が行われている
パケットはルーターやスイッチなどの複数のネットワーク機器を経由して、通信先に届きます。 ネットワーク機器では受け取ったパケットを順番に処理をしていきます。処理の順番を待つパケットは、ネットワーク機器のバッファーというところに貯められていきます。各機器でこのバッファーには容量の上限があります。バッファーされるパケットが上限を超えた場合、パケットは処理をされずに破棄されてしまいます。
また、古いネットワーク機器を使用している場合、旧型の機器の処理能力が低いことでパケットロスが起こりやすくなる場合もあります。
また、LANケーブルはその規格によって通信できる速度と帯域が決まっています。
ネットワーク機器やケーブルのどちらかが最新でも、もう一方が古いとネットワーク本来の速度が出ずに通信がスムーズに行われず、パケットロスが発生する原因にもなります。
機器のEOL情報やケーブルの規格などにも注意を払い、定期的にリプレースすることをおすすめします。
ネットワークが混み合っている
ネットワーク内で多くのユーザーが通信を行ったり、誰かひとりが大容量の通信を行ったりすると、ネットワークが混み合った状態になります。通信が通過するスイッチングハブやルーター、ファイアウォールなどの、パケットを処理するネットワーク機器に多くの通信が集まった状態のことをネットワークの輻輳(ふくそう)と言います。
ネットワークの輻輳が発生すると、ネットワーク機器の負荷が高まり、パケットロスが発生しやすくなります。
関連ページ:輻輳とは?起こる原因や関連する問題、その解決策
通信途中・通信先の問題
通信を試みた先のwebサーバーやネットワーク機器に障害が発生している場合、こちらからのパケットが到着しても応答せず、パケットロスとなってしまいます。
また、通信しようとしている先が、海外など物理的に遠く離れた場所にある場合、経由するネットワーク機器が多いため、パケットロスが発生しやすくなります。
このような場合は手の打ちようがありませんので、障害の復旧まで待つかサービス管理者に連絡を取りましょう。
SaaSなどのサービスで、サーバーが海外にあることが原因でパケットロスが発生する場合は、サービス提供者に日本用サーバーや日本データセンターの設置依頼を出すことで、対応してもらえるケースもあります。
意外と簡単!パケットロスの可視化と迅速検知を実現する方法
パケットロスはコマンド実行などで計測する方法もありますが、監視対象の台数が多い場合、1台1台確認するには非常に手間がかかります。ManageEngineの国内No.1*ネットワーク監視ツール「OpManager」を用いることで、専門知識不要で以下のようなパケットロスの可視化と迅速検知を簡単に実現できます。
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パケットロスの可視化
装置ごとの詳細画面では、パケットロスがどれくらい発生しているか視覚的に把握できます。そのほか、装置の可用性やCPU使用率など、装置の状況を判断する上で必要なパフォーマンス指標もまとめて把握できます。
パケットロスの迅速検知
パケットロスの割合に対して基準となるしきい値を設定することで、基準を超えた際にアラートを発報できます。また、パケットロス以外にも、装置の可用性やトラフィック量など、さまざまな監視項目に対してアラート発報を設定できます。発報中のアラートは以下のようなアラート画面やポップアップ表示で確認できるほか、メールやビジネスチャットへ通知を送ることも可能です。
これらにより、ネットワーク管理者はパケットロスやその他のネットワーク異常に迅速に気づき、対処することができます。弊社ではOpManagerのサポート付の無料評価版や下記のような登録不要の体験サイトもご提供しているので、ご興味のある方はお気軽にお試しください。
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