「無効な名前空間です」のエラーメッセージの対処方法は?
WMIを利用してサーバー監視をすると、稀に「無効な名前空間です」のエラーメッセージが表示されることがあります。
「無効な名前空間です」のエラーメッセージが表示される場合、何らかの原因によりWMIに関係するプログラムが破損している可能性があります。
WMIとは
WMI(Windows Management Instrumentation)とは、Windows OSにおけるシステム管理のためのアーキテクチャです。OSやハードウェアなど、システムに関するさまざまな情報を取得して・管理する機能があります。ネットワーク運用管理においては、Windowsサーバーのパフォーマンス監視の際にWMIが使用されることがあります。取得できる情報は、ハードウェアの状態からサーバーのCPUやメモリー使用率、起動中のプロセスの詳細情報など多岐にわたります。
WMIが破損している場合、WMIを再構築(rebuild)することで「無効な名前空間です」のエラーを解決することが可能です。
WMIを再構築するには、以下の手順を実行します。
- エラーが発生している対象のWindowsサーバーのコマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
- 以下のコマンドを実行します。net stop winmgmt(これにより関連したサービスも停止します。)
- 以下のコマンドを実行します。cd %windir%\system32\wbem
- 既存のWMIのファイルをバックアップします。
- "repository"をリネームする次のコマンドを実行しますren repository repository.old
- 以下のコマンドを実行し、WMIサービスを起動します。net start winmgmt
WMI起動時に新しい"repository"ファイルが作成され、WMIが再構築されます。
上記手順実施後に、「無効な名前空間です」エラーが解決するかをご確認ください。
WMIを用いたより手軽なサーバー監視方法とは?
サーバー監視目的でWMIを利用する場合、コマンド実行でもデータ取得は可能ですが、サーバーの台数が増加すると管理の手間が増えてしまいます。
手動でのコマンド実行よりも効率的にネットワーク機器を管理・監視するには、WMIを利用して自動でパフォーマンスデータを収集するツールを使用するのがお勧めです。
ManageEngineが提供する統合監視ツールである「OpManager」は、WMIを利用してサーバーを自動で監視し、機器のステータスが一目で分かるように可視化します。 WMIの他にもSNMPプロトコルを用いた監視にも対応し、サーバー以外のスイッチ監視やルーター監視等ネットワーク機器も含めてすべてのネットワーク機器を1つのコンソール上から管理できます。Webベースのわかりやすい画面はネットワーク監視に関する知識がない方でも操作が可能で、容易に運用できるのが特徴です。
ネットワーク機器やサーバーの監視の自動化・効率化の方法をお探しの場合は、是非「OpManager」をご検討ください。
無料で使えます[機能・監視数 無制限]
関連機能
- ネットワーク管理
ネットワークを効率よく管理する機能について紹介しています。 - スイッチ監視
ネットワークスイッチを簡単に監視する方法についてご紹介しています。 - ルーター監視
ルーターを簡単に監視する方法についてご紹介しています。