Active Directoryのサービス監視
WMIの認証情報を通して、ドメインコントローラーで稼働するActive Directoryに関連するWindowsサービスの稼働状況を監視することができます。
目次
前提条件
装置でActive Directoryのサービス監視を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
- 有効なWMIの認証情報が関連付けられている
-
監視を行う装置のカテゴリが[ドメインコントローラー]である
認証情報により装置カテゴリが自動で[ドメインコントローラー]に設定される場合もあります。
装置カテゴリを手動で設定する手順は以下の通りです。
特定の装置のカテゴリを変更する場合
- [インベントリ]でカテゴリを変更する装置をクリックし、装置の概要ページに移動します。
-
画面右上のハンバーガーアイコン
から、[装置情報の編集]をクリックします。
- [カテゴリ]を[ドメインコントローラー]に変更して[保存]をクリックします。
- 装置の概要ページの[装置概要]→[カテゴリ]が[ドメインコントローラー]になっていることを確認します。
複数の装置のカテゴリを一括で変更する場合
- [設定]→[設定]→[装置カテゴリ]に移動します。
-
装置カテゴリ[ドメインコントローラー]の[アクション]タブにあるインポートアイコン
をクリックします。
- [ドメインコントローラー]にカテゴリを変更する装置を[使用可能な装置]から[選択した装置]に移動して、[保存]をクリックします。
監視できるサービス
Active Directoryのサービス監視を利用して監視できるサービスは以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
DFS Replication | ローカルまたはWANネットワーク上の複数のサーバーにあるフォルダーを同期させるサービス |
DNS Client Service | DNS名の解決およびキャッシュに関するサービス |
File Replication Service | 複数サーバ間のディレクトリコンテンツの同期に関するサービス |
Intersite Messaging Service | サイト間のメールベースのレプリケーションに関するサービス |
Kerberos Key Distribution Center Service | Kerberos version 5認証プロトコルを使用したログオンに関するサービス |
Net Logon Service | ドメイン内のコンピュータへのログオンイベントのパススルー認証に関するサービス |
Remote Procedure Call (RPC) Service | RPCに関するサービス |
Security Accounts Manager Service | Security Accounts ManagerのReady状態を他サービスに伝達するサービス |
Server Service | SMBプロトコルベースのネットワーク上のコンピュータへの通信に関するサービス |
Windows Time service | ドメインコントローラ間の時刻同期に関するサービス |
Workstation Service | ネットワーク接続と通信に関するサービス |
監視概要の閲覧
装置に追加したActive Directoryのサービス監視の一覧は、装置の概要ページの[監視]→[Active Directoryサービス監視]から確認できます。
また、装置の概要ページの[AD]タブでは、パフォーマンス監視を含むActive Directory監視全般の内容を確認できます。
監視設定
ここでは、Active Directoryのサービス監視の設定方法について説明します。
監視の追加
Active Directoryのサービス監視の追加方法は以下の通りです。
- [インベントリ]でカテゴリを変更する装置をクリックし、装置の概要ページに異動します。
- [監視]→[Active Directoryサービス監視]に移動します。
-
画面右上の[アクション]から、[追加 監視]をクリックします。
追加できる監視項目の一覧が表示されます。 - 追加するActive Directoryサービス監視にチェックを入れます。
- [追加]をクリックします。
監視の削除
Active Directoryのサービス監視を削除するには、以下の手順を実施します。
- [インベントリ]でカテゴリを変更する装置をクリックし、装置の概要ページに異動します。
- [監視]→[Active Directoryサービス監視]に移動します。
- 削除する監視にチェックを入れ、[アクション]→[削除 監視]をクリックします。
グラフとレポート
Active Directoryのサービス監視の可用性に関する履歴データは、グラフまたはレポートで閲覧することができます。
グラフの閲覧
装置に追加したActive Directoryのサービス監視のグラフは、以下の手順で確認できます。
- [インベントリ]でカテゴリを変更する装置をクリックし、装置の概要ページに移動します。
- [監視]→[Active Directoryサービス監視]に移動します。
-
グラフを閲覧する監視の[アクション]から、グラフアイコン
をクリックします。
- サービスの可用性のグラフが表示されます。
レポートの作成
Active Directoryのサービス監視のグラフは、レポートにすることも可能です。
- グラフの閲覧の手順を実施します。
-
以下のいずれかの手順でレポートを作成します。
レポート
画面右上の[エクスポート]をクリックし、PDF形式またはExcel形式でエクスポートします。PDF形式ではグラフが、Excel形式ではテーブルデータがエクスポートされます。スケジュールレポート
右上の[スケジュールレポート]をクリックし、各種情報を入力しレポートのスケジューリングを行います。
保存したスケジュールレポート設定は、[レポート]→[OpManager]→[スケジュールレポート]から閲覧できます。
監視の通知
監視しているActive Directoryのサービスがダウンした場合、アラートが発生します。
通知プロファイルを設定しておくと、発生したアラート情報を外部に通知することができます。
通知プロファイルの詳細はこちらをご参照ください。
通知プロファイルでの条件設定
監視しているActive Directoryサービスのダウンを通知するには、通知プロファイルの条件設定のページで、以下を指定します。
- [次のActive Directoryサービス監視がダウンしたとき]の[選択済み]から、ダウンを通知する監視をチェックして[完了]をクリックします。
- [通知を行う重要度]で、[サービスダウン]をチェックします。
- アラートがクリアされた際にも通知を行う場合は、[アラートのステータスがクリアになったとき]をチェックします。