ネットワークのディスカバリー

OpManagerにおけるディスカバリーは、監視する装置やインターフェースをOpManagerに追加することを指します。

OpManagerはICMP pingを使用して、ディスカバリーした装置へ到達できるかどうかを定期的に確認し、死活監視を行います。
SNMP/Telnet/SSH/WMIなどの認証情報を装置に関連付けると、死活監視に加えて、装置の自動分類やパフォーマンスをはじめとした詳細な監視の設定を行うことができます。

認証情報を関連付けた装置には装置テンプレートが適用され、装置の分類や一般的なパフォーマンス監視の追加が自動で行われます。
適合する装置テンプレートが存在しない場合は、カスタムで作成・適用することも可能です。

以下では、複数の装置を一括でディスカバリーする方法を記載します。

目次

IPアドレスの範囲指定

指定した範囲のIPアドレスを持つ装置を全てディスカバリーします。手順は以下です。

  1. [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]から、[新規ディスカバリー]を選択します。
  2. 表示されるタブのうち[IPレンジ]を選択し、以下の項目を入力します。
    項目 説明
    名前 ディスカバリーの名称を入力します。
    同じ条件でディスカバリーを行う際、この設定(プロファイル)を再利用できます。
    開始IPアドレス 指定するIPアドレスの範囲の始点を入力します。
    終了IPアドレス 指定するIPアドレスの範囲の終点を入力します。
    IPアドレスを使用してディスカバリー
  3. "フィルターの追加"から、ディスカバリーの対象となる装置に対して実行するアクションを、必要に応じて設定します。
  4. [認証設定]から、ディスカバリーする装置に関連付ける認証情報を必要に応じて選択します。
    認証設定を行わずとも、装置のディスカバリー自体は可能です。
    この場合、装置の分類は行われず、ディスカバリー後は死活監視のみを行います。
  5. [ディスカバリー]をクリック
  6. ディスカバリーの対象となる装置がリスト表示されます。
    リスト左側のチェックボックスを選択の上、画面右上の"承認"または"無視"を一括で実施するか、
    リスト右側にカーソルを合わせると表示される"承認"または"無視"を各装置ごとに実施し、OpManagerに追加する装置を確定します。
    項目 説明
    承認 承認した装置は、OpManagerに追加されます。
    無視 無視した装置は、OpManagerには追加されません。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"無視した装置"タブ上に出現します。
    "無視した装置"に存在する装置は、リストから削除しない限り、以降のディスカバリーの対象にはなりません。
    未承認 ディスカバリーの対象となった装置のうち、"承認"も"無視"も行われなかった状態の装置を指します。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"未承認の装置"タブ上で、承認または無視の設定ができます。
    未承認の装置は、以降のディスカバリーの対象になります。
    ディスカバリーする装置を選択

サブネットの指定

サブネットを指定し、サブネットの範囲のIPアドレスを持つ装置を全てディスカバリーします。手順は以下です。

  1. [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]から、"新規ディスカバリー"を選択します。
  2. 表示されるタブのうち"サブネット"を選択し、以下の項目を入力します。
    項目 説明
    名前 ディスカバリーの名称を入力します。
    同じ条件でディスカバリーを行う際、この設定(プロファイル)を再利用できます。
    ネットワークアドレス CIDR表記で、サブネットのIPアドレスとネットワーク部のビット数を指定します。
    IPアドレスを使用してディスカバリー
  3. "フィルターの追加"から、ディスカバリーの対象となる装置に対して実行するアクションを、必要に応じて設定します。
  4. [認証設定]から、ディスカバリーする装置に関連付ける認証情報を必要に応じて選択します。
    認証設定を行わずとも、装置のディスカバリー自体は可能です。
    この場合、装置の分類は行われず、ディスカバリー後は死活監視のみを行います。
  5. "ディスカバリー"をクリック
  6. ディスカバリーの対象となる装置がリスト表示されます。
    リスト左側のチェックボックスを選択の上、画面右上の"承認"または"無視"を一括で実施するか、
    リスト右側にカーソルを合わせると表示される"承認"または"無視"を各装置ごとに実施し、OpManagerに追加する装置を確定します。
    項目 説明
    承認 承認した装置は、OpManagerに追加されます。
    無視 無視した装置は、OpManagerには追加されません。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"無視した装置"タブ上に出現します。
    "無視した装置"に存在する装置は、リストから削除しない限り、以降のディスカバリーの対象にはなりません。
    未承認 ディスカバリーの対象となった装置のうち、"承認"も"無視"も行われなかった状態の装置を指します。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"未承認の装置"タブ上で、承認または無視の設定ができます。
    未承認の装置は、以降のディスカバリーの対象になります。
    ディスカバリーする装置を選択

Active Directory環境下では、ドメインコントローラーの情報から、ドメイン配下の装置をディスカバリーすることができます。手順は以下です。

  1. [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]から、"新規ディスカバリー"を選択します。
  2. 表示されるタブのうち"ADからインポート"を選択し、以下の項目を入力します。
    項目 説明
    名前 ディスカバリーの名称を入力します。
    同じ条件でディスカバリーを行う際、この設定(プロファイル)を再利用できます。
    ドメインコントローラー ディスカバリー対象のドメインを管理するドメインコントローラーのIPアドレス/ホスト名を入力します。
    ドメイン名 ディスカバリー対象のドメイン名を入力します。
    ユーザー名 ディスカバリー対象のドメインの管理者ユーザーの名前を入力します。
    パスワード 上記で入力したユーザー名のパスワードを入力します。
    IPアドレスを使用してディスカバリー
  3. "フィルターの追加"から、ディスカバリーの対象となる装置に対して実行するアクションを、必要に応じて設定します。
    以下のフィルターがデフォルトで設定されているので、必要に応じて編集/削除します。
    • 装置のカテゴリが"Unknown"の装置を無視する
    • 装置のカテゴリが"Desktop"の装置を無視する
    デフォルトで設定されるフィルター
  4. [認証設定]から、ディスカバリーする装置に関連付ける認証情報を必要に応じて選択します。
    認証設定を行わずとも、装置のディスカバリー自体は可能です。
    この場合、装置の分類は行われず、ディスカバリー後は死活監視のみを行います。
  5. "ディスカバリー"をクリック
  6. ディスカバリーの対象となる装置がリスト表示されます。
    リスト左側のチェックボックスを選択の上、画面右上の"承認"または"無視"を一括で実施するか、
    リスト右側にカーソルを合わせると表示される"承認"または"無視"を各装置ごとに実施し、OpManagerに追加する装置を確定します。
    項目 説明
    承認 承認した装置は、OpManagerに追加されます。
    無視 無視した装置は、OpManagerには追加されません。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"無視した装置"タブ上に出現します。
    "無視した装置"に存在する装置は、リストから削除しない限り、以降のディスカバリーの対象にはなりません。
    未承認 ディスカバリーの対象となった装置のうち、"承認"も"無視"も行われなかった状態の装置を指します。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"未承認の装置"タブ上で、承認または無視の設定ができます。
    未承認の装置は、以降のディスカバリーの対象になります。
    ディスカバリーする装置を選択

CSVファイルからインポート

所定の形式のCSVファイルから、装置をインポートすることができます。サンプルファイルはこちらをご確認ください。
ビルド CSVファイルでは、ディスカバリーする装置について、以下3つのフィールドを指定します。

フィールド名はサンプルファイルに準じます。可能な限り変更せずにご利用ください。
フィールド名を日本語に変更した場合、UI上で文字化けが発生する可能性がございます。

項目 説明
Device Name/IP ディスカバリーする装置のIPアドレス/ホスト名を入力します。
Display Name ディスカバリーする装置のOpManager上の表示名を任意に指定します。
Device Type ディスカバリーする装置のタイプを指定します。
ディスカバリー時に装置の分類に成功した場合は、その内容が優先されます。

CSVファイルによる装置のディスカバリー方法は以下です。

  1. [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]から、"新規ディスカバリー"を選択します。
  2. 表示されるタブのうち"CSVからインポート"を選択し、以下の項目を入力します。
    項目 説明
    名前 ディスカバリーの名称を入力します。
    同じ条件でディスカバリーを行う際、この設定(プロファイル)を再利用できます。
    CSVファイル ディスカバリーに使用するCSVファイルを指定します。
    ファイルの指定後、フィールドの指定画面が出現するので、以下のように指定します。
    • 装置名/IPアドレス:Device Name/IP
    • 表示名:Display Name
    • 装置タイプ:Device Type
    フィールドの指定画面
  3. "フィルターの追加"から、ディスカバリーの対象となる装置に対して実行するアクションを、必要に応じて設定します。
  4. [認証設定]から、ディスカバリーする装置に関連付ける認証情報を必要に応じて選択します。
    認証設定を行わずとも、装置のディスカバリー自体は可能です。
    この場合、装置の分類は行われず、ディスカバリー後は死活監視のみを行います。
  5. "ディスカバリー"をクリック
  6. ディスカバリーの対象となる装置がリスト表示されます。
    リスト左側のチェックボックスを選択の上、画面右上の"承認"または"無視"を一括で実施するか、
    リスト右側にカーソルを合わせると表示される"承認"または"無視"を各装置ごとに実施し、OpManagerに追加する装置を確定します。
    項目 説明
    承認 承認した装置は、OpManagerに追加されます。
    無視 無視した装置は、OpManagerには追加されません。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"無視した装置"タブ上に出現します。
    "無視した装置"に存在する装置は、リストから削除しない限り、以降のディスカバリーの対象にはなりません。
    未承認 ディスカバリーの対象となった装置のうち、"承認"も"無視"も行われなかった状態の装置を指します。
    [設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]の"未承認の装置"タブ上で、承認または無視の設定ができます。
    未承認の装置は、以降のディスカバリーの対象になります。
    ディスカバリーする装置を選択

タブの説明

[設定]→[ディスカバリー]→[ネットワークディスカバリー]配下のタブの詳細は以下です。

ネットワークディスカバリー

過去に行ったディスカバリーの一覧が表示されます。

ディスカバリールール

設定済みのディスカバリールールエンジンが表示されます。

再ディスカバリー設定

装置の再ディスカバリーをスケジュールできます。

未承認の装置

過去にディスカバリーの対象になったものの、承認も無視も行われなかった装置が表示されます。
必要に応じて承認または無視の操作が可能です。

無視した装置

過去にディスカバリーの対象になり、ユーザーによって無視された装置が表示されます。
ここから装置を削除すると、その装置は以降のディスカバリーの対象になります。

ディスカバリーレポート

過去にディスカバリーした装置の概要と、ディスカバリーした時刻の一覧が表示されます。