しきい値設定

監視項目にしきい値を設定することで、監視値がしきい値を違反した際にアラートを発報します。
しきい値は重要度に応じて複数設定でき、予兆検知による障害の未然の防止を実現します。

目次

しきい値の概要

しきい値は以下の要素で構成されています。
1つの監視対象に対して最大3種類のしきい値を設定することができます。

しきい値の概要
項目 説明
重要度 しきい値の重要度を指定します。
重要度の度合いは「重大>警告>注意」です。
条件 「>,=,<,!=」を用いて条件を指定します。
> : しきい値を上回る場合
= : しきい値と等しい場合
< : しきい値を下回る場合
!= : しきい値と異なる場合
リアーム値 リアーム値を入力します。
アラートが出力されている状態でリアーム値に合致する条件を満たすと、アラートを自動でクリアします。
しきい値 ご利用状況に応じてしきい値を入力します。
メッセージ アラートとして出力される際のメッセージ内容を指定します。
連続回数 指定した回数連続でしきい値を指定した場合に、アラートを出力します。
連続回数が適用されるのは、重大、警告、注意のアラートのみです。
クリアアラートは連続回数によらず一度目のクリアで通知されます。

しきい値設定の例

メモリー使用率監視(整数値)のしきい値設定を以下のように行うとします。
  • 警告:>85(85より大きい場合)
  • 注意:>75(75より大きい場合)
  • リアーム値:<70(70未満の場合)
  • 連続回数:1回
この場合、メモリー使用率の値が76-85%の場合、重要度「注意」のアラートが発生します。
その後の監視で値が69%以下となった場合、通常状態に戻ることを表すクリアのアラートが発生します。
しきい値の条件に大きい[>]を選択した場合、リアーム値はしきい値よりも小さい値である必要があります。反対のケースも同様です。

パフォーマンス監視のしきい値設定

パフォーマンス監視の概要はこちらを、 監視追加方法はこちらをご確認ください。

装置への追加

個別の装置に対してしきい値を設定する方法は以下の通りです。

  1. [インベントリ]→[装置]より対象装置をクリックし装置の概要ページに移動します。
  2. 装置概要ページの[監視]タブ→[パフォーマンス]に移動します。
  3. しきい値を追加したい監視項目の[しきい値]カラムの[無効]をクリックし、編集ウィンドウを表示
  4. しきい値の概要に基づき各種値を入力します。
  5. [保存]をクリックします。
  6. [しきい値]カラムに[クリア]が表示されるか確認します。
しきい値の概要

装置テンプレートへの追加

装置テンプレートでは、その装置テンプレートに紐づいたパフォーマンス監視にしきい値を追加できます。
また、その装置テンプレートが適用された装置に対してしきい値設定を反映することができます。
詳細は、装置テンプレートの作成と修正と、装置テンプレートの関連付けをご参照ください。

複数の装置に対して一括で追加

複数の装置の同一パフォーマンス監視に対して一括でしきい値を設定する方法は以下の通りです。

  1. [設定]→[監視]→[パフォーマンス]に移動します。
  2. 追加したい監視項目の編集アイコン編集アイコンをクリックします。
  3. しきい値の概要に基づき各種値を入力します。
  4. [保存]をクリックします。
  5. こちらの方法で、装置にパフォーマンス監視を適用

適応しきい値の有効化

適応しきい値機能では、機械学習モデルを使用して、過去の監視データから適切なしきい値を自動で動的に設定することが可能です。
詳細はこちらをご確認ください。

その他監視のしきい値設定

パフォーマンス監視と同様に以下の監視でもしきい値を設定できます。

監視項目によっては、設定できるしきい値の個数や重要度が固定されています。