データベースバックアップ(PostgreSQL)

データベースバックアップ機能は、製品を停止することなく、PostgreSQLデータベースのバックアップをスケジュールされた時間に自動で生成し保管します。

本機能はビルド12.7.198以上でのみ利用可能です。
ビルド番号の確認方法はこちら
本機能によるバックアップの対象はPostgreSQLのデータベースのみです。
MIBファイル情報やスケジュールレポートから出力したレポートなど、データベースに含まれないファイルはバックアップされません。
OpManagerサーバーの移行またはアップグレードを行う場合は、本機能を利用せず、以下のドキュメントに記載の手順を実施してください。

目次

利用条件

データベースバックアップ機能をご利用になる前に、以下の利用条件をご確認ください。

  • データベースバックアップ機能が利用できるのは、ビルド12.7.198以降のみです。
    ビルド番号の確認方法はこちら
  • データベースバックアップ機能は、製品にバンドルされているPostgreSQLデータベースが対象です。
    MSSQLをデータベースに使用している環境では利用できません。
  • バックアップファイル用の空き容量として、バックアップディレクトリを含むドライブ内に、以下の容量を確保する必要があります。
    <OpManagerインストールディレクトリ>/pgsql/data フォルダの容量 + 10GB
    例)"data"フォルダの容量が20GBの場合、バックアップディレクトリを含むドライブの空き容量は30GB必要

設定手順

データベースバックアップをスケジュールするには、次の手順を実施します。

  1. [設定]→[一般設定]→[データベースバックアップ]に移動します。
  2. [スケジュールバックアップの有効化]のトグルスイッチをクリックして有効化します。
    有効化されるとトグルスイッチが緑色になり、各種設定が表示されます(上記画像参照)。
  3. バックアップのスケジュール基準を、[月次](月ごと)または[週次](週ごと)から選択します。
  4. 前項で設定したスケジュール基準に基づいて、バックアップを実行する日時を選択します。
    • [月次]で設定する場合:[日付]から日にちを、[時刻]から時刻を選択します。
      存在しない月がある日にち(29-31)を[日付]で選択した場合、その日にちが存在しない月におけるバックアップはスキップされます。
      例)[日付]で"31"を設定した場合、31日が存在しない2月、4月、6月、9月、11月におけるバックアップは行われません。
    • [週次]で設定する場合:[日]から曜日を、[時刻]から時刻を選択します。
  5. バックアップディレクトリを選択します。
    • Windowsの例:C:\ManageEngine\OpManager\backup
    • Linuxの例:/opt/ManageEngine/OpManager/backup
    設定時に存在しないディレクトリを指定することはできません。
    バックアップ先のディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
  6. 作成するバックアップファイル用のパスワードを「パスワード」と「パスワードの確認」に入力します。
    ※パスワードは5文字以上で設定してください。
  7. パスワードのヒントを入力します。
  8. 保存するバックアップの最新世代数を1~5で指定します。
  9. バックアップ失敗時のメール通知が必要な場合「データベースバックアップの失敗時に通知する」のチェックボックスをクリックします。
    ※メール通知はメールサーバー設定の宛先に送付されます。
  10. [保存]をクリックします。

バックアップの実行時は、設定ページに「バックアップ中」のメッセージが表示されます。
バックアップに必要な時間は環境により異なります。

リストア手順

データベースバックアップ機能で取得したバックアップファイルをリストアする場合は、以下の手順を実施します。

リストアを実行すると、データベースの内容がバックアップ取得時のものに上書きされ、バックアップ取得後のデータは完全に失われます。
リストア作業は慎重に実施してください。
  1. OpManagerを停止します。
  2. 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、OpManagerインストールディレクトリ/bin/backupに移動します。
  3. Windowsの場合はRestoreDB.bat 、Linuxの場合はRestoreDB.shを実行します。
    実行時、リストアするバックアップファイルのフルパスを引数で指定します。
    実行例:
    (Windowsの場合)RestoreDB.bat "C:\backup\FullBackup_20240514153628.ezip"
    (Linuxの場合)sh RestoreDB.sh "/opt/ManageEngine/OpManager/backup/FullBackup_20240503144000.ezip"
  4. パスワードを入力します。
  5. "DB Restored Successfully"と表示され、リストアが完了するまで待機します。