PostgreSQLクラスタのバックエンドデータベースとしての構成

PostgreSQLは、フォルトトレラント機能、スケーラビリティ、安定性等、独自の特徴がある高度なオープンソースRDBMSシステムで、大規模な作業負荷に耐用する設計になっています。PAM360はすでに、PostgreSQLを、本製品のバンドルされているデフォルトデータベースとして採用しています。

これにより、大規模にスケーラビリティを上げ、アプリケーションの動作と機能を高めるため、PAM360で、ユーザーは、PostgreSQLクラスタをスタンドアロンの外部バックエンドデータベースとして構成できます。

本書の終わりには、PostgreSQLクラスタのバックエンドデータベースとしての構成について学んでいることになります。

必要な手順

  1. PAM360を希望するマシン/サーバーにダウンロードおよびインストールします。
  2. PostgreSQLをダウンロードおよびインストールします。
  3. データベースオーナーの許可で提供されるPostgreSQLにデータベースクラスタを作成します。
  4. <PostgreSQL_Installation_folder>pgsql_installation\dataに移動して、ファイルpg_hba.confを開きます:
    1. PAM360が実行されているマシン/サーバーのIPアドレスとあわせて末尾にエントリを追加します。
      例. すべての<user name><ip address>/32 md5をホスティング
    2. 注記:上の手順は、バックエンドデータベースとして外部PostgreSQLエンタープライズデータベースを使用するユーザーのみに適用されます。クラウドベースデータベースのユーザーの場合、プロセスは自動プロセスで実行されます。

  5. Windowsでは、<PostgreSQL_Installation_folder>pgsql_installation\dataに、またはLinuxでは、 <PostgreSQL_Installation_folder>pgsql_installation\main に移動し、ファイルpostgresql.confを開きます:
    1. listen_addressesを検索し、PAM360が実行されているサーバーのIPアドレスを入力します。
  6. PostgreSQLサーバーを再起動します。
  7. <PAM360_Installation_folder>\confに移動し、ファイルcustomer-config.xmlを開きます:
    1. startdbserver= trueを検索し、値をfalseに変更します。
    2. 次に、ファイルcustomer-config.xmlを保存して閉じます。
  8. <PAM360_Installation_folder>\confに移動し、ファイルdatabase_param.confを開きます。
    1. localhostをPostgreSQLデータベースクラスタが実行されているサーバーのリスナー名と置き換えます。
    2. port numberを、データベースのPostgreSQLクラスタの実際のポート番号に変更します。デフォルトでは、PostgreSQLの初期ポート番号は、5432です。
    3. ユーザー名パスワードを更新します。
    4. db.password.encryptedfalseに更新します。
    5. 次に、ファイルdatabase_param.confを保存して閉じます。
    6. 注記:ここで与えられたパスワードはそのインスタンスではプレインテキストで、次の後続発生時に暗号化されます。

  9. PostgreSQLデータベースクラスタのルートCA(.pem)をダウンロードします。
  10. PostgreSQLデータベースのルートCA(.pem)をPAM360にインポートします。
  11. PAM360サービスを開始します。

これで、PostgreSQLクラスタがバックエンドデータベースとして正常に構成されました。