ローカルPostgreSQLからAmazon RDS PostgreSQLデータベースへのデータの移行

PAM360には、ローカルバックエンドデータベースとして機能するPostgreSQLがバンドルされています。ただし、 PAM360では、Amazon RDSを使って、オンプレミスデータベースをオンデマンドサービスに変換することもできます。これにより、ローカルPostgreSQLデータベースからAmazon RDS PostgreSQLデータベースにすべてのデータを簡単に移行できます。

利点

Amazon RDSには、PostgreSQLデータベース用に高いレベルのセキュリティが付いています。Amazon RDSには、簡単なマネージド展開、ダイナミックスケーリング、可用性と耐用性強化、監視強化、自動バックアップ等の機能セットが付いています。Amazon RDSの自動または手動バックアップ機能により、お使いのPostgreSQLデータベースインスタンスを瞬時に復元できます。

本書では、ローカルPostgreSQLデータベースからAmazon RDS PostgreSQLデータベースにPAM360でデータを移行するプロセスについて詳細に説明します。

必要な手順

バンドルPostgreSQLからAmazon RDS PostgreSQLにデータを移行する手順は以下のとおりです:

  1. コマンドプロンプトを開き、<PAM360_Installation_folder>\pgsql\binディレクトリに移動します。
  2. 以下のコマンドを使って、ダンプファイルを作成します:
  3. pg_dump dbname > pam360.sql

    例: pg_dump.exe -U postgres -h 147.0.0.1 -p 2345 -W PassTrix > pam360.sql

  4. Amazon RDSインスタンスおよびマスターユーザー作成します。
  5. Amazon RDSにマスターユーザーとしてログインしてデータベースを作成します。
  6. 次に、作成したデータベースをダンプファイルで復元します。
  7. 例: psql.exe -U admin -h postgresrestore.cs2vdnfhjxh3.us-east-1.rds.amazonaws.com -p 5432 -d test -f pam360.sql

  8. 以下のコマンドを実行します:
    • task_inputを更新 admin_status = 4を設定 ここでschedule_idは(schedule_idをwhere 'FWBackupSchedule'等のschedule_nameのスケジュールから選択);
    • DEFAULT_TASK_INPUTを更新 set variable_value = 'dump'に設定 ここで'backup.content.type'等の variable_name;
  9. pam360_key.keyをローカルインスタンスからEC2インスタンスに置き換えます。
  10. 次に、下のファイルを<PAM360_Installation_folder>\conf ディレクトリにコピーし、名前を変更します:
    • customer-config.xmlから customer-config_old.xml。
    • database_params.confから database_params_old.conf。
  11. database_param.confファイルを開きます。
    • localhost をAWSで実行されているPostgreSQL Serverのホスト名と置き換えます。
    • ポート番号をAWSのPostgreSQLインスタンスの実際のポート番号に変更します。
    • SSL=trueを設定し、データベースでダンプファイルを復元するのに使ったユーザー詳細を入力します。
  12. customer-config.xmlを開き、startdbserver= trueを検索し、値をfalseに変更します。
  13. PostgreSQLルートCAをダウンロードします。
  14. ルート .pemファイルをPAM360にインポートします。
  15. PAM360サービスを開始します。

ローカルPostgreSQLデータベースからAmazon RDS PostgreSQLデータベースにデータが正常に移行されました。