ManageEngine PAM360のSIEMツールでの統合

このドキュメントでは、PAM360の各種SIEMツールとの統合プロセスについて説明します。本書の終わりには、以下について学ぶことになります: 

  1. 統合の主な利点
  2. 統合はどのように機能しますか?
  3. SIEMツールを統合およびSyslog収集を構成する手順

1.統合の主な利点

PAM360は、PAM360からリソース、パスワード、およびユーザーの監査ログをリアルタイムで収集および処理するサポートを行い、Syslogとして外部ログ管理システムに送信するSIEMツールと統合されます。通知を出す個別イベントは、PAM360の監査タブから個別設定できます。

以下は、現在、PAM360と統合してsyslogを収集できるSIEMツールです:

  1. Splunk
  2. ManageEngine Eventlog Analyzer
  3. Sumoロジック
  4. Microsoft Sentinel
  5. 他のSyslogコレクター

上記のSIEMツール以外に、監査ログの収集も行う、他のログ管理ツールをセットアップできます。同時に複数のログ管理ツールを構成できます。

2.統合はどのように機能しますか?

ホスト名やポート等のコレクターホストの詳細が与えられ、統合が有効化されたら、RFC-3164準拠のSyslogメッセージが生成され、構成されたホストとポートに、選択されたプロトコル(TCPまたはUDP)を使って送信されます。デフォルトのファシリティ名は、AUTHですが、リストから、未割当のファシリティ名のいずれかに変更できます。

  1. Splunk:SplunkのPAM360から送信されたsyslogデータの表示方法についての詳細は、ここをクリックしてください。
  2. ManageEngine EventLog Analyzer:コレクターホストがPAM360に追加されると、, the PAM360 ServerがEventLog Analyzerにデバイスとして自動的に追加されます。構成手順については、ここをクリックしてください。
  3. Sumoロジック:Sumoロジックのコレクターについての詳細は、ここをクリックしてください。
  4. Microsoft Sentinel:Microsoft SentinelのPAM360での詳細構成については、ここをクリックしてください。

2.1 PAM360から送信されたSyslogメッセージの形式

PAM360は、リソース監査とユーザー監査に異なるSyslogメッセージ形式を使用します。RFC-3164準拠のSyslogメッセージは、メッセージ開始時に監査イベントのタイプを示し、続いて操作を行った元のユーザー名とIPアドレスを示します。メッセージには一般的に、操作の種類、タイムスタンプ、およびステータス等の詳細が含まれています。リソースとアカウント名詳細とあわせて、操作が実行されたPAM360 Serverの名前も表示されます。MSPと非MSPのSyslogメッセージの間で大きな違いは、MSP形式には、メッセージにORG_NAMEが含まれることです。

i. MSP用Syslog形式

リソース監査

[ResourceAudit:LOGGED_IN_USERNAME:IPADDRESS] [OPERATION_TYPE] [OPERATED_TIME] [STATUS_OF_OPERATION] [PAM360_SERVER_NAME] [ORG_NAME-RESOURCE_NAME:ACCOUNT_NAME:SHARED_USER:REASON]

ユーザー監査

[UserAudit:LOGGED_IN_USERNAME:IPADDRESS] [OPERATION_TYPE] [OPERATED_TIME] [STATUS_OF_OPERATION] [PAM360_SERVER_NAME] [ORG_NAME-LOGGED_IN_USERNAME:REASON]

ii.非MSP用Syslog形式

リソース監査

[ResourceAudit:LOGGED_IN_USERNAME:IPADDRESS] [OPERATION_TYPE] [OPERATED_TIME] [STATUS_OF_OPERATION] [PAM360_SERVER_NAME] [ORG_NAME-RESOURCE_NAME:ACCOUNT_NAME:SHARED_USER:REASON]

ユーザー監査

[UserAudit:LOGGED_IN_USERNAME:IPADDRESS] [OPERATION_TYPE] [OPERATED_TIME] [STATUS_OF_OPERATION] [PAM360_SERVER_NAME] [LOGGED_IN_USERNAME:REASON]

3.SIEMツールを統合およびSyslog収集を構成する手順

下の手順にしたがって、SIEMツールをPAM360と統合し、syslog収集を構成します。

  1. [管理者] >> [統合] >> [SIEM統合] の順に移動します。
  2. 表示されるページで、SIEMツールが下のオプションでブロックされる状況が表示されます。これらのオプションは、PAM360と統合する可能性があるSIEMツールのいずれでも、同じです。
  3. ボタンと定義:

    Sl.No: ボタン 定義

    1

    有効化


    統合が無効になっている場合、このオプションが表示されます。このボタンをクリックし、SIEMツールの必要な詳細を入力し手、統合を有効にします。

    2

    編集


    統合が有効になっている場合、このオプションが表示されます。このボタンをクリックし、コレクター名、ポート、プロトコルおよびファシリティ名等のSIEMツールの詳細事項を更新します。

    3

    無効化



    統合が有効になっている場合、このオプションが表示されます。統合を無効にするには、このボタンをクリックします。
  4. 選択したSIEMツールにある[有効化]をクリックします。一覧表示されたツールがない場合、[その他]にある[有効化] をクリックして、下の詳細を入力します:
    1. コレクターの名前
    2. ポート
    3. プロトコル(UDP/TCP)
    4. ファイシティ名(デフォルトではAUTHが選択されます)
  5. [有効にする]をクリックします。これで、PAM360と、選択したSIEMツールの統合は完了です。

3.1 Syslogイベント通知のPAM360でのカスタマイズ

統合を有効化し、設定を構成した後、syslogメッセージを生成するイベントをカスタマイズできます。  

  1. パスワード指向:パスワード関連のsyslogメッセージを生成するには、[グループ] >> [(必要なグループの)操作] >> [通知を構成]の順に移動し、パスワード関連のオプションに[Syslogメッセージとして送信]を選択します。
  2. 操作指向:PAM360内のアカウント操作に関してsyslogメッセージを生成できます。これは、リソース監査とユーザー監査の両方で実行できます。リソース監査用に構成するには、[監査] >> [リソース監査] >> [監査操作] >> [リソース監査を構成]の順に移動します。同様に、ユーザー監査用に構成するには、[監査] >> [ユーザー監査] >> [監査操作] >> [ユーザー監査を構成]の順に移動します。[Syslogを生成]オプションは、すべての操作について選択されます。記録が不要な操作のチェックを外します。

参照: