パスワードポリシー

パスワード ポリシーは、使用するパスワードの構造と複雑さを定義するのに役立ちます。事前定義されたポリシーを利用することも、組織のニーズに合わせて新しいポリシーを作成することもできます。ポリシーを定義したら、PAM360がそのポリシーと違反に関するレポートを実行します。組み込みのパスワード ジェネレーターは、定義されたポリシーに基づいてパスワードを生成します。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

  1. デフォルトのパスワードポリシー
  2. パスワードポリシーのカスタマイズ
  3. 独自のパスワードポリシーの作成
  4. リソースへのパスワードポリシーの一括適用
  5. リソース/アカウント作成時のパスワードポリシーの実行
  6. 一般設定からのパスワードポリシーの強制

1.デフォルトのパスワードポリシー

PAM360のパスワードポリシーは、[管理者]タブ、[管理者] >> [リソース構成] >> [パスワードポリシー]で集中管理できます。.デフォルトでは、PAM360に、4つのポリシーが一覧表示dされ、これらのポリシーは編集または削除することができません。デフォルトポリシーは以下のとおりです:

  • -厳しい制限が少ないパスワード。
  • -厳しい制限があまりないパスワード。
  • -厳しい制限があるパスワード。
  • オフラインパスワードファイル -オフラインパスワードアクセス用ポリシー。

デフォルトのポリシーとは別に、要件に基づいて独自のパスワード ポリシーを作成することもできます。

2.パスワードポリシーのカスタマイズ

  1. [管理] >> [リソース構成] >> [パスワード ポリシー]に移動します。
  2. 必要なポリシーについて[デフォルトとして設定]アイコンを選択して、いずれかのポリシーをデフォルトポリシーとして選択できます。
  3. デフォルトポリシーの設定後、ユーザーがパスワードを変更する場合、デフォルトポリシーが実行され、ユーザーは、そのポリシーにしたがって、パスワードを入力する琴が求められます。

3.独自のパスワードポリシーの作成

  1. [管理] >> [リソース構成] >> [パスワードポリシー]の順に移動します。
  2. [追加]ポリシーをクリックします。
  3. ポリシー名説明を入力します。既存のテンプレートから選択し、ここで適用することもできます。
  4. 範囲と文字設定で:
    1. パスワードの最小(4)と最大(255) を記載します。
    2. [数値を実行]を選択し、パスワードに使用する数値の最小数を記載します。
    3. 混合文字を実行]を選択し、パスワードに使用する最小大文字最大小文字を記載します。
    4. [特殊文字を実行]を選択し、パスワードに使用する文字の最小数を記載します。パスワードに許可されない文字を記載することもできます。
  5. 使用単語で:
    1. チェックボックス[パスワードに辞書の単語を入れない]を選択し、辞書の単語をパスワードとして許可しないようにします。例: apple、ranger等。
    2. 既存の辞書から選択することもできます。[管理]をクリックして、辞書ファイルを管理します。
      1. 表示されるポップアップで、辞書名,を記載し、インポートする辞書ファイル (.txt)を選択して、[追加]をクリックします。辞書は5つまで追加できます。ここをクリックして、推奨される辞書をいくつかダウンロードします。
      2. チェックボックス[パスワードに明らかな代用語を入れない]を選択し、明らかな代用語を許可しないようにします。例: @ppler4nger等。
    3. チェックボックス[初めをアルファベットにする]を選択し、アルファベットではじまるパスワードを許可します。例:Awed28。
    4. チェックボックス[パスワードにログイン名を入れない]を選択し、ユーザー名をパスワードとして許可しないようにします。
    5. チェックボックス[パスワードをログイン名のアナグラムにしない]を選択し、ユーザー名のアナグラムとなるパスワードを許可しないようにします。例:ユーザー名:admin。パスワード:dmain。
    6. チェックボックス[パスワードに繰り返される従属文字列を入れない]を選択し、繰り返される従属文字列のパスワードを許可しないようにします。例:testtest。
  6. 連続文字列で:
    1. [パスワードに連続文字を入れない]を選択し、連続文字のパスワードを許可しないようにし、 連続文字を記載しないようにます。
    2. アルファベット連続文字列とその逆をパスワードとして許可しないチェックボックスを選択します。例:abcd、hgfeなど。
    3. キーボード連続文字列をパスワードとして許可しないチェックボックスを選択します。[レイアウトを変更]をクリックし、キーボードのレイアウトを選択します。例:qwerty、asdfgなど。
    4. 数字連続文字列とその逆をパスワードとして許可しないチェックボックスを選択します。例:1234、8765など。
    5. 文字、数字または記号の連続文字列をパスワードとして許可しないチェックボックスを選択します。例:aaa, 111, &&&, etc.
  7. パスワード類似性で:
    1. [パスワードは以前と同じにしない]を選択し、以前使用したパスワードを許可しないようにします。以前のパスワードを最大 10 件まで制限できます。
    2. [パスワードは以前と同類にしない]を選択し、以前使用したパスワードと類似する許可をしないようにします。過去のパスワードを10件まで確認できます。例:anem28bnem28.
  8. パスワード有効期限で:
    1. パスワードが有効期限となる数を記載します。
  9. [パスワードを生成]アイコンをクリックし、選択した制限でサンプルパスワードを生成します。
  10. [プレビュー]をクリックします。ポップアップが表示され、選択したパスワード制約が表示されます。
  11. [保存]をクリックします。

これで、要件に基づいて独自のパスワード ポリシーが正常に作成されました。

4.リソースへのパスワードポリシーの一括適用

  1. [リソース]タブに移動します。
  2. 同じパスワード ポリシーを適用するリソースを選択します。
  3. [リソース操作]をクリックし、ドロップボックスから[パスワードポリシーを関連づけ]を選択します。
  4. 表示されるポップアップで、ドロップダウンから[選択したリソース適用するパスワードポリシー]を選択し、[保存]をクリックします。

パスワード ポリシーの選択が完了すると、選択したパスワード ポリシーが選択したすべてのリソースに一括で適用されます。選択したリソースのいずれかにすでにパスワード ポリシーが適用されていた場合、このアクションは以前のポリシーを単純に上書きします。

5.リソース/アカウント作成時のパスワードポリシーの強制

通常シナリオでは、PAM360は、指定されたポリシーとレポート違反に準拠し、リポジトリに保存されたパスワードをチェックできます。作成時にパスワードポリシーを実行する場合は、全般設定で構成を切り替える必要があります。全般設定についての詳細は、ここをクリックしてください。

6.一般設定からのパスワードポリシーの強制

  1. [管理者] >> [設定] >> [全部般設定]の順に移動します。
  2. オプションリストとあわせて開いたUIで、左ペインの[リソース/パスワード作成]を選択します。
  3. デフォルトでは、パスワード ポリシーはパスワード変更時にのみ適用されます。リソースまたはアカウントの追加自体の時点でポリシーへの準拠を強制する場合は、[リソースまたはパスワードの作成中にパスワード ポリシーを強制する]チェックボックスをクリックします。
  4. これをクリックすると、パスワードが定義されたポリシーに従っている場合にのみ、リソースまたはアカウントの追加が許可されます。