サービスカタログ管理とは
サービスカタログ管理とは、ユーザーに提供しているすべてのITサービスの情報をサービスカタログにリスト化し、常に正確で最新の情報であるように維持・管理することです。
サービスカタログ管理の目的
サービスカタログ管理の目的は、すべてのサービスに関する情報を統一し、単一の情報源としてユーザーに提供することです。ユーザーがサービスカタログを確認することによって、どのようなサービスが提供されているか理解することができ、希望するサービスを選ぶことができるようになります。
サービスカタログには、現在提供中のサービスの一覧と、これから開始予定のサービスの一覧をまとめます。すでに廃止済みのサービスは、サービスカタログ内ではなく「サービス・ポートフォリオ」に記録します。
サービスカタログの具体例
サービスカタログには、ユーザーに提供中のサービスをカテゴリごとにリスト化し、まとめます。ユーザーは、サービスカタログを閲覧し、自分の業務に必要なITサービスの利用を申請します。
カタログに記載されているサービスには、そのサービスの提供が完了するまでにかかる時間や、ルール、承認フロー、関連するタスクなど、多くの情報が含まれることもあります。
サービスカタログの種類
サービスカタログの利用者のニーズに合わせて、2種類のサービスカタログを用意します。
ビジネスサービスカタログ
ビジネスサービスカタログは、顧客・ユーザー向けのサービスカタログです。
ユーザーはビジネスサービスカタログを閲覧し、自分に提供されているITサービスの内容や提供時間を確認します。事業部門のユーザーでも理解できるように、ITの技術用語は省き、わかりやすいサービスカタログを作ることが大切です。
一般的にサービスカタログという言葉は、ビジネスサービスカタログのことを意味します。
技術サービスカタログ
技術サービスカタログは、ITサービスを提供するために必要となる支援サービスの詳細をまとめたカタログです。支援サービスとは、顧客にITサービスを提供するために、ITサービス・プロバイダが利用するサービスのことを指しています。例としてネットワークサービスやドメイン・ネームサービスなどが挙げられます。
技術サービスカタログには、ユーザーにITサービスを提供する際に必要になる構成アイテム(CI)や、他の支援サービスとの関係性などを記載します。技術サービスカタログは顧客には公開しません。