Oracle RAC監視の概要
Applications ManagerにはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の監視機能があります。この機能を利用することで、Oracle RACのパフォーマンスを監視し、ボトルネックを特定するのに活用できます。
Applications ManagerのOracle RAC監視機能を使用すると、以下のことが可能になります。
アプリケーション性能管理ツール Applications Manager
インスタンスの監視
Oracle RACでは、クラスタ内の固有のノード(サーバー)上で複数のインスタンスが動作します。これらのインスタンスが連携して共有データベースを管理することで、Oracle Databaseの可用性、スケーラビリティ、ロードバランシングが強化されます。
Applications Managerでインスタンスの監視を行うことで、データベースサイズに意図しない増減があった場合に通知を受け取ることができます。また、ユーザーセッション数を追跡することで、インスタンスの負荷を測定できます。
ノードとリソースの使用状況の追跡
Applications Managerで、各インスタンスが稼働するノードとそのOSを監視できます。ノード間の通信に使用されるインターコネクトIPや、各CPUとメモリーの使用率を可視化します。各監視にしきい値やアラートを設定することで、突然のダウンタイムや過剰なスワッピング、ページングなどを管理者に通知します。
Automatic Storage Management(ASM)の監視
Applications Managerでディスクグループの種類と状態を監視することで、ディスク障害によりパフォーマンスが低下している可能性のあるディスクグループを特定し、データベースサービスの中断を防止します。
使用中のメモリーの割合に基づいてデータの増加を予測でき、必要な容量を拡張するための判断に役立ちます。その他にも、使用率の高いディスクグループを分離することによるディスク間でのデータの再分配や、負荷分散といったパフォーマンス向上のためのアクションに活用できます。
プラガブル・データベース(PDB)の概要を把握
Applications Managerでプラガブル・データベース(PDB)のパフォーマンスとステータスを監視できます。PDB の起動やシャットダウンの失敗、データの破損、リソースの過剰使用などの問題を検出し、管理者がすぐに対処できるようにします。
メールなどによるアラート通知
各メトリクスの値に異常が発生した場合、アラート通知で管理者にすぐにお知らせします。 事前に設定するしきい値や過去の監視データの平均値に基づく可変しきい値のほか、平均値からのずれによって異常を検知するアノマリー検知によってアラートを発報できます。 アラート情報はメールやSlack、ServiceNowでのチケット起票など、さまざまな方法での通知が可能です。
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Oracle RAC監視の詳細情報
- ユーザーガイド
Oracle RAC監視機能の利用方法や監視可能なデータなどを紹介します。
関連機能
- Oracle Database監視
Oracle Databaseのパフォーマンスとデータの監視機能を紹介します。 - Oracle Application Server監視
Oracle Application Serverの監視機能を紹介します。