Apache監視とは?
Apacheは、世界でもっとも使われているオープンソースのWebサーバーソフトウェアです。Apache監視とは、そのApacheが原因でインターネットユーザーにサービスが提供されない状態を回避することを目的に、Apacheが正常に機能しているかを常に確認し、その状態を把握することです。
予期せぬ大量アクセスによるダウン
Apacheのトラブルでよくあるケースが予期せぬ大量アクセスによるダウンです。テレビ番組で取り上げられることで大量アクセスが発生しダウンするというのが最も多いケースです。しかし、その場合は予測できることも多いため事前の対応が可能です。
一方、どうしても予測できない例としてよくあるのがSNSの影響です。影響力の強い有名インフルエンサーなどに突然取り上げられるケースなどが考えられます。こういった場合は、障害の発生をリアルタイムに把握し、その後の対応を迅速化することが求められます。
初動を迅速化するために見るべき監視項目
システム管理者は、Webサイトの安定運用を担保するため、自らの経験を元にApacheを最適な状態にチューニングしています。それでも、例えば、ECサイトなど、サーバーダウンやパフォーマンス低下がビジネスに大きな影響を及ぼすサービスを提供している場合、前述のような万が一に備えなくてはいけません。
その一歩目が異常をリアルタイムに把握できる監視です。Apache監視の場合、具体的に例えば、以下の項目を監視する必要があります。
- 合計アクセス回数
- CPUの負荷
- アップタイム
- 毎分リクエスト数
- 毎秒バイト数
- リクエストごとのバイト数
これらの項目で異常をいち早く検知し、リアルタイムに、例えばメールで通知を受け取ることができれば初動の迅速化が可能となります。ひいてはビジネス損失を最小限に抑えることができます。
スクリプトを駆使したリアルタイム監視は難しい
独自のスクリプトを作成し、Apacheの機能拡張モジュールのひとつ「mod_status」から情報を自動収集しCSVファイルにまとめるといったことを実施している管理者もいます。しかしこの実現には専門的な知識が必要です。また、障害対応迅速化のためには、可視化や通知の機能が不可欠なため、さらなる開発が必要となります。
そのため、多くの管理者が、ツールを活用してApache監視を実現しています。
Apache監視を今すぐ簡単にはじめられるツール
そこで検討したいのが無料でも導入できるパッケージソフトウェアです。パッケージソフトウェアは、わかりやすい可視化機能まで標準搭載されているため、シンプルなインストールと簡単な設定ですぐに監視をはじめることができます。ManageEngineが提供するApplications ManagerもApache監視を簡単に自動化するパッケージソフトウエアです。
無料で使えます[機能・監視数 無制限]
インストール後、Apacheサーバーに関する数項目の情報を設定画面に登録するだけで、情報収集を開始し、しきい値設定による通知も簡単に設定できます。インストールから監視開始まで1時間もあれば実現できるのも魅力のひとつです。
Webサーバーだけ面倒を見ているわけではない
また、Apacheサーバー特有の監視項目まで見ている管理者で例えば、データベースサーバーのパフォーマンスにも責任を持っているという人は少なくありません。Applications Managerの最大の強みは、サーバーOSからミドルウェア、アプリケーション性能やURLの監視まで対応している点です。その豊富な監視対象は機能一覧ページでご確認ください。
ここからは、Applications Managerで実現するApache監視について紹介します。
Apacheサーバーへの負荷情報をグラフとレポートから把握
Applications Manager は、Apacheサーバーに接続し、可用性、レスポンスタイム、その他のメトリクス情報を定期的にチェックします。Apacheサーバーの最適化を支援し、日々の監視業務に役立つレポートを提供します。メールでイベントをエスカレーションしたり、修復プログラムを実行したり、設定に応じて自動的に対応するため、大きな障害へと発展する前に対応できます。
監視する Apache サーバーの属性
合計アクセス回数 | Apache にアクセスした回数 |
---|---|
CPUの負荷 | CPU の負荷情報 |
アップタイム | Apache サーバーのアップしている期間 |
毎分リクエスト数 | 一分あたりのリクエストの数 |
毎秒バイト数 | 一秒あたりの転送バイト数 |
リクエストごとのバイト数 | 一リクエストあたりの転送バイト数 |
BusyWorkers | リクエストを処理中のサーバープロセスのスレッド数 |
IdleWorkers | リクエスト待ち状態のサーバープロセスのスレッド数 |
Apache サーバー 監視の特長
- サーバーへのアクセス数、CPUの負荷、アップタイム、リクエスト数、転送バイト数(リクエスト/秒)、BusyWorkers/IdleWorkersといった、パフォーマンスの統計情報を取得できます。
- サーバーのステータスと拡張ステータスが有効のときに限り、上述のデータを監視します。
- Apacheやその他の任意の属性に障害が生じたとき、設定したしきい値に基づいて通知やアラームを生成します。アクションは自動的に実行します。
- クリック一つで簡単にパフォーマンスのグラフやレポートを生成します。可用性、ステータス、接続時間などでグループ別に表示することもできます。
- 現在のApacheのパフォーマンスの可視化はもちろん、時系列でステータスを表示します。