Dockerを監視する必要性
Dockerは、コンテナ化されたアプリケーションを構築するためのスケーラブルなオープンソースソフトウェアです。コンテナの作成とデプロイを効率的に自動化できることから、こんにちのDevOpsエンジニアの間で大変人気があるプラットフォームとなっています。
Dockerでは、アプリケーションをカプセル化します。分離はカーネルレベルで行われ、リソースは動的に割り当てられます。この仕組み上、Dockerの内部で何が起きているのかを外部から理解することが難しいのです。
このため、アプリケーションのパフォーマンスを正確に把握して安定稼働させるためには、Dockerとコンテナを管理・監視してパフォーマンスの問題を検出するための監視ツールを利用することが重要と言えます。
Dockerコンテナの稼働状態やパフォーマンス、可用性を監視することで、コンテナとコンテナ上で稼働するアプリケーションなどのパフォーマンス低下を未然に検知し、問題が表面化するまえに原因となる箇所を洗い出すことができます。
Dockerを効率的に管理するためのツール
ManageEngineのアプリケーションパフォーマンス管理ツール(APM)である「Applications Manager」では、Dockerコンテナの健全性とパフォーマンスを可視化して簡単に状況把握できるようにする監視ツールです。また、監視にとどまらず、問題を表面化させるまえに通知するアラート機能や分析エンジンを通じてDockerホストを多角的に管理します。
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従来の仮想技術のホストサーバーと異なり、Dockerコンテナのホストには、監視を必要とするパフォーマンス指標が数多く存在します。
Applications Managerでは、従来のツールのように実行中のDockerコンテナのCPU使用率、メモリ、ネットワーク情報、ディスク使用率といった基本的なメトリクスにとどまらず、Dockerホストに存在するすべてのコンテナに関する詳細を可視化します。Dockerコンテナと関連するすべてのパフォーマンス項目を監視することで、アプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼすボトルネックの発生を低減し、パフォーマンスを最適化することができます。
Dockerのメモリ使用量とネットワークトラフィックを監視することで、Dockerコンテナのリソース使用量を最適化するためのパフォーマンスの傾向を把握することができます。Applications ManagerのDocker監視機能では、Dockerシステム内のコンテナを検出し、それらのステータスを一目で把握できるように可視化します。
他にも、運用効率を示すアクティブファイル、非アクティブファイル、キャッシュ、メモリページング、送受信されたバイト数、書き込みI/O数、読み取りI/O数、合計I/O数、送受信中に廃棄されたパケット数などのメモリやネットワーク統計情報を取得などの値を可視化します。
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障害管理システムの問題を迅速に解決する
Applications ManagerではDockerを自動で24時間365日監視し、システムに問題を発見した場合は管理者に直ちにお知らせします(アラート機能)。アラート発生の基準は管理者が個別にしきい値を設定するほか、過去のデータに基づいて動的な値を設定することも可能です。
また、アラートの発生と同時にコンテナの起動・停止・再起動などの自動アクションを設定可能です。これにより、繰り返し発生する問題に費やす時間と労力を削減することが可能です。
Applications Managerで取得したデータは、レポートとして出力して利用することが可能です。傾向分析レポートを使用すると、さまざまな属性の履歴データ、ヒートチャート、および統計レポートを取得して、パフォーマンスの傾向を効率的に分析できます。また、機械学習(マシンラーニング)技術を使ってDockerコンテナの成長と利用率のトレンドを予測できます。利用状況を事前に把握することで、障害の発生を未然に防ぐことが可能です。
Docker監視の詳細情報
- Docker監視 ユーザーガイド
Docker監視のご利用方法やソフトウェア上での操作方法を紹介しています。 - スタートアップガイド
製品の導入手順から設定方法までの詳細ガイドです。
関連項目
- Webトランザクション監視
Webアプリケーションのトランザクションを解析して遅延のボトルネックを特定する機能をご紹介します。 - アプリケーションサーバー監視
アプリケーションサーバーを監視する機能をご紹介します。 - Kubernetes監視
Kubernetesを監視する機能をご紹介します。